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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(132/149)

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★2黒いジャガー(1971/米)前半はNYの空気感が素晴らしくそれなりだが、話が進んでもシャフトをはじめ登場人物たちの個性がいっこうに見えてこずクライマックスに至っては黒人がただ右往左往するだけで退屈。アイザック・ヘイズのチャカポコ・チャカポコだけが虚しく耳に響く。おーい粗茶, ina[投票(2)]
★5TOMORROW 明日(1988/日)壮大な恐怖映画だ。遥か過去から日々延々と連なってきた人間の営みが一瞬にして途絶えてしまうということ。7万数千人の明日が突然消えてなくなったという事実。黒木和雄が描く不意撃ちの暴挙というイメージに恐れと悔しさが入り混じった涙がこみ上げる。直人, 水那岐, tkcrows[投票(3)]
★3浮気な家族(2003/韓国)話としては旬を過ぎているのだが、主演のムン・ソリが醸し出す、矛盾を承知で書くならば溌剌とした倦怠感とでもいう不思議な色気が素晴らしい。イム・サンス監督のテンポの良い脚本と、乾いた感覚の大胆な演出も予定調和的結末を補ってあまりある。 [review]セント[投票(1)]
★1キューティーハニー(2004/日)問題は庵野秀明が、カメラのレンズを透して実景をフィルムに焼き付けるという行為に執着を持っていないということ、そして人間の感情と肉体の関係に対して通り一遍の関心しかなく役者を素材としてしか考えていないということに尽きる。 [review]ペペロンチーノ, ボイス母, ホッチkiss, トシほか5 名[投票(5)]
★2ダイアモンドは傷つかない(1982/日)80年代初頭、女性の価値観が激変していた時。企画に残間里江子、脚本が田中晶子。いわゆる世は翔んでる女の時代。藤田敏八も何をどうしたら良いのか分からなかったのでは・・・山本美容室[投票(1)]
★3この世の外へ クラブ進駐軍(2004/日)ひとを殺しに行くためには「国歌」という国家の、そして殺されに行くためには「ダニー・ボーイ」という母なる無垢な愛の後ろ楯が必要なのだ。戦争を知らない世代である阪本順治が描く殺し殺されることによって個人が受ける心の傷のイメージに共感する。 [review]sawa:38, ことは[投票(2)]
★3真夜中の弥次さん喜多さん(2005/日)リアル、リアルと叫びながら、非リアルな世界へと突き進むのは計算のうち?「笑わせたい脅迫観念症」に捕り憑かれたような過剰なサービス精神はあきれるほど見事だが、あんまりやると「こんなの映画じゃねェ!ぺラッペラの紙みたいじゃねーか」って言われるよ。 [review]リア, セント[投票(2)]
★2バトル・ロワイアルII 鎮魂歌〈レクイエム〉(2003/日)誰が、誰と、何のために戦っているのかさっぱり分からないのは、まさに戦争ごっこ。しかも、あれよあれよと言うまに文科省推薦的展開を見せながら、血しぶき飛ばしまくってR15ときているのだから悪い冗談としか思えない。健太に深作の名を継ぐ資格なし。 らーふる当番, sawa:38[投票(2)]
★4独立愚連隊(1959/日)佐藤充雪村いずみの自信に満ちたちた笑顔。それは集団に個性が埋没する時代状況にあっても、自分という個を信じることが行動の起点になっていることの証し。なんと不敵ですがすがしいカップル。これがこの映画のキモであり岡本喜八の真骨頂。緑雨, 甘崎庵[投票(2)]
★1再見〈ツァイツェン〉 また逢う日まで(2001/中国)人は感動するから涙するのであって、泣かせたからといって人の心を動かしたことにはならない。この作者には、浅はかな勘違い、あるいは観客に対する確信的猜疑を感じる。反文化大革命の殻をかぶり、平気で「押し付け」という擬似文革的方法を用いる危うさ。ことは[投票(1)]
★4飛べ!フェニックス(1965/米)どう間違っても打ち解けそうにない、国籍も職業も性格も違う男たちが砂漠の真ん中で孤立するという定石どうりの面白さで始まって、結局最後まで中途半端な和解や妥協や同情なしで物語が進むという定石くずしが凄い。えらく男っぽい無骨な映画。uyo, kawa, ジョー・チップ, ゑぎ[投票(4)]
★417歳のカルテ(1999/米)状況から逃げるという一見自分を守るかのような行為は実は己を裏切ることであり、かといって現実を直視するということは同類の友を裏切ることになるという矛盾と葛藤。描かれるのは、正常と異常ではなく、甘さと優しさの境界を彷徨う少女の痛々しい青春模様。TOMIMORI[投票(1)]
★2ホテル ビーナス(2004/日)ただでさえ薄っぺらな物語が、カッコだけで映画的魅力ゼロの演出でダラダラ続くスカスカの2時間越えは極めて退屈。台詞を韓国語にしたことで、その欠点は分かりにくくなっているが、完成度はテレビの新春かくし芸大会で定番企画だった外国語劇レベル。 [review]まりな, リア[投票(2)]
★4自転車泥棒(1948/伊)思いの強さが飽和点に達したとき、その思いとは裏腹の衝動が頭をもたげる。心の暴走。2年間仕事を持たなかった男の家族への思いは、理性や誇りを超越し生きる本能を露呈する。・・・そこに子どもの視点を持ち込むのは、アンフェアな気がしないでもない。甘崎庵, あき♪, sawa:38, ALPACAほか6 名[投票(6)]
★4世にも怪奇な物語(1967/仏=伊)「悪魔の首飾り」が秀逸。日常の風景が、その輪郭を残しながら非日常として見えるときに人は恐怖へと駆り立てられる。そのことを熟知したフェリーニが創りだす幻視は限りなく現実に近いが、夜の闇の中で現実との境目が霞んでいる。いくけん, おーい粗茶, エピキュリアン[投票(3)]
★3鉄人28号(2004/日)今、少年達に受け継がれるべきものは、平和の為のお題目などではない。過去から蓄えられた知識と、巧たちの技、そして自分の身をもって知る肉体の痛みなのだ。マッチョ逆三角形西洋体型ロボットと愚直に対峙する鉄人28号のあんこ体型の図太く凛々しいこと。 [review]セント[投票(1)]
★4ペパーミント・キャンディー(1999/日=韓国)将来は美しい花を撮りたいと言った青年のカメラには、悔悟の残像しか焼きつけられていなかったのだ。そのフィルムを遡る残酷な旅。20年かけて破綻の道を歩んできた男は、少女との約束も果たせなかったことに気づいたときフィルムとともに自らを捨てたのだ。 [review]水那岐[投票(1)]
★2ひき逃げ(1966/日)昭和41年。急速なモータリゼーションの波に、道路整備や安全対策が間に合わず「交通戦争」という言葉があった。映画でもとんでもない陰湿な事件が起こっているのにまったく緊張感が伝わってこない。本当は山本薩夫今井正が撮るべき題材。worianne[投票(1)]
★2醜聞(1950/日)画家と声楽家を原告に置くことによりことさら芸術家=純粋が強調され、弁護士(志村喬)と原告(三船敏朗)や被告(小沢栄太郎)、さらに弁護士と娘の関係に生身の人間臭さが感じられないため、この作品のヒューマニズムは浮ついて見える。町田, 水那岐[投票(2)]
★4DV(2004/日)余分な感情や情緒を映画の中に持ち込まず、今家庭で現実に起こっている問題だけを抽出して物語を構成したことで、真摯で力のある告発映画に仕上がっている。幼児虐待と同じ歪んだ愛情の発露としてのDV問題の奥深さを知り、つくづく人間の心の脆弱さを愁る。リア[投票(1)]