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最近のコメント 10
★3オマージュ(2021/韓国)主人公の女性映画監督(イ・ジョンウン)は彼女たちが置かれてきた境遇や受けてきた待遇を声高に嘆いたりしない。先陣を切り苦境に耐えてきた女性映画人への敬意として、たいていの「映画」を題材にした物語がそうであるように光と影の綾に思いが込めらえる。 [review][投票]
★4赦し(2022/日)娘の喪失の怒りに理屈の底が抜けたような被害者の父親(尚玄)の頑なさ。現実から逃避する自分の心を制御できない母親(MEGUMI)の動揺。法の合理と罪の深さに折り合いがつかない加害者(松浦りょう)の迷い。人の弱さを描いて正直で真摯な物語だった。 [review][投票]
★5逆転のトライアングル(2022/スウェーデン)平等という建前は"取り引き"という格差隠ぺいシステムのもとで保たれ、互いに相手より優位に立ちたいという本音を満たす。そんなエゴイズムに支配された資本主義社会の危うさと醜悪さをリューベン・オストルンドは皮肉たっぷりにスクリーンにぶちまける。 [review][投票(2)]
★4神田川のふたり(2022/日)可愛らしい映画だった。川を遡行する前半のロングテイク(40分)で起きる現実の中の“非現実”の謎が、後半のベタで青臭い恋バナを嫌味なく爽やかに結実させる。そう、謎は解かれるのではなく“結ばれる”のだ。56歳にしていまおかしんじの頭はまだまだ柔らかい。 [review][投票]
★3コンパートメントNo.6(2021/フィンランド=露=独=エストニア)モスクワの大学に通い同性の教授と愛し合うフィンランドの留学生(セイディ・ハーラ)。ウォッカを煽りながら傍若無人に境界を越えて無神経にふるまうロシア人労働者(ユーリー・ボリソフ)。大国ロシアに翻弄されてきたフィンランドの歴史が二人に重なる。 [review][投票(1)]
★4やまぶき(2022/日=仏)16mmフィルムのざっくりした質感が荒々しくも懐かしい。だがテーマは今日的だ。描かれる地方都市の生活者の群像に中央(政治)や異国(情勢)との(物理的には測れない)心の距離の乖離と混沌が滲みだす。それでも"そこにいる”ことであらわれる光明を信じるという祈り。[投票]
★3TOVE/トーベ(2020/フィンランド=スウェーデン)ひとり軽快にステップを踏むトーベ(アルマ・ポウスティ)のダンス姿に、媚びない独立心がダブり印象に残る。彼女と女性演出家(クリスタ・コソネン)と妻のいる彼氏(シャンティ・ロニー)の自由恋愛と嫉妬。その葛藤と妥協という人間臭さが肝なのだろう。 [review][投票]
★4アンデス、ふたりぼっち(2017/ペルー)虫、鳥、犬、羊。土、川、草木。炎、風、雨、雷。嘆息、息切れ、いびき。豊かな音が画面から聞こえてくる世界で老夫婦は、いつ帰るとも知れない息子への思いを心の支えに、生活に必要な最小限の会話を交わしながら働き最期に向かって“この地”で余生を生きる。 [review][投票]
★3Winny(2022/日)言いたいことは分かるが伝え方が下手くそ。冒頭からテレビドラマみたいな説明調のシナリオ展開が興をそぎ、始まって15分ほどで嫌な予感。案の定、要所ごとに入る弁護団の打ち合わせ(会話)にも何の工夫もなく、ひたすら話を進めるための状況説明に終始して鬱陶しい。 [review][投票]
★3愛について語るときにイケダの語ること(2020/日)分かったようで分からない不思議な映画だ。池田英彦という人は何故こんな映画を残そうとしたのだろう。ご本人も分かっていないように見える。手伝わされたあげく事後の全権を託された真野勝成も残された映像の編集をまかされた佐々木誠もさぞ困っただろう。 [review][投票]

Plots

最近のあらすじ 5
★3オマージュ(2021/韓国)デビュー作で注目を集めた映画監督ジワン(イ・ジョンウン)だが、その後ヒット作が出ず監督生命の瀬戸際に。家では夫(クォン・ヘヒョ)や息子(タン・ジュンサン)に家事を押し付けられて次回作のシナリオも進まない。そんな彼女に1960年代に活動した女性監督の作品「女判事」の音声修復の仕事が回ってきた。作業を進めるうちに検閲によってシーンが欠落していることに気づく。失われたフィルムの行方を追ううちに、過去の女性映画人たちが強いられた理不尽な制作環境が浮かび上がってくる。韓国で二人目の女性監督とされるホン・ウノンをモデルに、いまだに社会に根づく男性中心主義の窮屈さを描くホン・ジェウォン監督作。(108分)[投票]
★4赦し(2022/日)高校時代に同級生を殺害し服役して7年目の夏奈(松浦りょう)に再審の機会が与えられた。弁護士の佐藤(生津徹)は情状が考慮されていないこと争点にし夏奈の釈放を訴える。被害者の父樋口(尚玄)は、ひとり娘の命を奪った夏奈の釈放を阻止するために進んで証言台に立つが、今は再婚して静かに暮らす元妻の澄子(MEGUMI)は裁判に参加することに戸惑いがあった。公判で樋口や澄子の良心を鋭く突く佐藤弁護士の挑発に、樋口は感情的に反発し澄子は心身ともに消耗していくのだった。再審規定のない少年法の問題を見据えつつ、被害者家族と加害者の心の揺れを描く日本在住のインド人監督アンシュル・チョウハンの赦しの葛藤劇。(98分) [投票]
★4神田川のふたり(2022/日)別々の高校へ通う舞(上大迫祐希)と智樹(平井亜門)は、中学時代の友人“神田”の葬儀で久しぶりに再会した。二人は中学時代から意識し合いながらも互いに気持ちを確かめられずにいた。住宅街を縫うように流れる神田川沿いを自転車を押しながら歩く二人。高校生活のこと。進路のこと。亡くなった神田のこと。時間を忘れて会話は弾む。ところが途中で出会った変なオジサンに導かるように夢とも現実ともつかない不思議なことが起き始めた。そして舞と智樹は、とげられなかった神田の思いを叶えるために川の水源、井の頭公園を目指すことに。川崎龍太上野絵美のオリジナル脚本によるいまおかしんじ監督の心優しい弔い青春映画。(83分)[投票]
★4やまぶき(2022/日=仏)岡山県真庭市。この地に流れ着き採石場で働く韓国人のチャンス(カン・ユンス)は、小さな娘のいる美南(和田光沙)と同棲しながら町に定住し幸せな家庭を築こうと仕事に励んでいた。一方、不慮の出来事で母を亡くした高校生の山吹(祷キララ)は、何が正しいのか自分でも判断できないまま、街角でプラカードを掲げて権力に抗議する人々の輪に加わっていた。地元警察の勤勉な刑事の山吹の父(川瀬陽太)は、妻の喪失を埋めるように中国人の娼婦と逢瀬をかさねている。そんな街の夜の酒場には、金の行方をめぐって口論する怪しげな男たちがの姿があった。地元真庭で農業を営みながら映画を作り続ける山崎樹一郎監督による群像劇。(97分)[投票]
★3TOVE/トーベ(2020/フィンランド=スウェーデン)「ムーミン」の原作者トーベ・ヤンソンの前半生を恋の葛藤を軸に描く物語。1944年、大戦中のヘルシンキ。著名な彫刻家の父のもと、油絵で身を立てようとしていたトーベ(アルマ・ポウスティ)は30歳になっていたが芽が出ずにいた。気まぐれに描いたイラストで生計を立て、厳格な父から逃れるようにトーベは一人暮らしを始める。自由を渇望するトーベは妻のいる左翼系ジャーナリスト・アトス(シャンティ・ロニー)と付き合い始める一方、既婚の女性舞台演出家のヴィヴィカ(クリスタ・コソネン)とも激しい恋に落ちる。ムーミンを題材にした小説を発表したトーベにアトスは新聞連載の、ヴィヴィカは舞台化の話しを持ちかけるが・・・。(103分)[投票]

Points of View

最近のPOV 5
東京から遠く離れて 追悼、大林宣彦[投票(7)]
2020年4月10日、大林宣彦監督が82歳で逝去されました。生涯に43本の劇場用映画を撮られています。
ギター弾きの仕事 追悼、井上堯之[投票(6)]
ザ・スパイダースのギタリストで作曲家の井上堯之さんが2018年5月2日に亡くなられたそうです。享年77。□出演作(A) □音楽・・70年代(B)、80年代(C)、90年代(D) □再び出演‐2000年以降(E)
私は中川梨絵のファンである[投票(5)]
2016年6月15日。女優の中川梨絵さんが逝去されました。享年67。肺がんだったそうです。・・・・1967年に東宝から成瀬巳喜男作品(中川さかゆ名)でデビュー。その後、日活に移籍してブレイク。70年代前半のロマンポルノを代表する女優のひとりとなります。74年からフリーとなり黒木和雄実相寺昭雄相米慎二池田敏春森崎東ら個性的な作家の作品で存在感ある脇役として活躍されました。なかでも『竜馬暗殺』(74)のモノクローム画面のなかの憂いを湛えた瞳が印象的な遊女や、『歌麿・夢と知りせば』(77)の艶やかな花魁道中姿は忘れることができません。また、このころ唯一のレコード曲「踊りましょうよ」を発表。そのデカダンスな香り漂う甘い歌声に魅了されました。当時、深夜ラジオからラジカセで録音し、擦り切れるまで聴いたカセットテープは私の宝でした。・・・・その後、縁あって2000年以降、私は悪友らと梨絵さんが新宿・四谷で営んでおられた居酒屋に客として伺うようになりました。酔いにまかせた我々の勝手な映画酔談に合わせて、名監督たちのとの想い出や、新作(―こまめにご覧になっていました―)への忌憚ない感想で、その場を楽しく盛り上げてくださいました。にもかかわらず、お店の移転にともない伺う機会を失してしまい、近年は不義理を重ねておりました。・・・・そして、昨日の早すぎる訃報。あちらの世界にも映画界があるのなら、先に逝った方々が梨絵さんの来訪を待ちきれなかったのでしょう。そうとでも思わなければやりきれません。
脚本家・新藤兼人[投票(6)]
そうそう、これも新藤兼人だったよね。
最後のアウトロー 追悼、原田芳雄[投票(11)]
長髪にレイバン、ジーンズ姿。そんなヤクザ、見たことなかった。60年代から70年代へ、大きな転換期を迎えた日本社会が連続性を喪失したのと呼応するかのように、原田芳雄は今までのアウトロー像をひっくり返し登場し、斜陽にあえぐ日本映画界のなかを型破りなエネルギーを発散させながら80年代まで一気に突き進む。しかし、壮年期を迎えた90年代、原田的アウトローは主役の座から退き、どこか居心地悪そうに映画のなかの片隅にいた。しかたあるまい。隆盛から破綻へと向かうバブル騒動のなか、社会に飼い慣らされた中年男はみな従順な羊になり下がり、男盛りの原田が演じるに値する年相応のアウトローなど日本のどこにも居なかったのだがら。そして、最後の10年。ライバル刑事に同情されるアル中の初老のスリ。娘の恋に業を煮やして現れる幽霊。妻の積年の思いに絶句する老医師。商店街の復活を画策する引退した老店主。晩年の原田はエネルギーの燃え残りを燻らせながら、社会や制度からはみ出したじろぐ老人役がよく似合った。日本映画界、不世出のアウトローであった。 ■ニュー・アウトロー時代(A:1968〜74 B:75〜79 C:80〜84)  ■彷徨えるアウトロー時代(D:85〜89 E:90〜94 F:95〜99)  ■翳を引きずるアウトロー時代(G:2000〜04 H:05〜11)