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★3 | みなさん、さようなら(2003/カナダ=仏) | 社会主義のバカバカしさや滑稽さなんてもう充分判ってるんだし、まして言行不一致の死にかけ社会主義なんて、今さら虐めないで許してやるふりして上手くこの世から葬り去ろうよ。俺たち忙しいし他にもテロやら何やらイロイロあるんだから・・・ [review] | ペペロンチーノ, 3819695 | [投票(2)] |
★1 | となり町戦争(2006/日) | 腑ぬけたあざとい「笑い」(しかも、痛々しいまでに可笑しくない)などいらない。必要なのは、ひたすら生真面目な為政者の姿であり、その硬直ぶりが醸す滑稽さだ。そして、それが日常に埋もれている狂気だと気づいたときに込み上げてくる諦めの笑いのはずだ。 [review] | sawa:38, 水那岐 | [投票(2)] |
★3 | キサラギ(2007/日) | アイドル(偶像)を取り巻く5人の人物の物理的、そして心理的距離感が絶妙。秘密がひとつ明かされるたびに距離のバランスが崩れ、優越感と嫉妬の狭間で狼狽する者たちの滑稽さ。ネタバラシのタイミングと、5人の均衡と連帯のズレの描き方が抜群に上手い。 [review] | 緑雨, 煽尼采, TM, 死ぬまでシネマほか5 名 | [投票(5)] |
★3 | ベッカムに恋して(2002/英=独) | 目の前に拓けていく新しい世界を前にし、無心にのめり込んでゆく無垢な少女の姿が微笑ましい。バーミンダ・ナーグラの、どこか幼さを残す華奢な肢体と瞳が放つ初々しさが、この映画の息吹そのもの。初めて目にするインド系イギリス人たちの社会も興味深かった。 | デナ | [投票(1)] |
★4 | 白雪姫(1937/米) | 大人のはずなのに無邪気で奔放な小人たちに子供は自分たちのいたずら心を重ね、若く愛くるしいのに母性あふれる白雪姫に母親たちは女としての理想の姿を見るのでしょう。ウォルト・ディズニーの原点である、計算され尽くした母と子のための映画。 [review] | づん | [投票(1)] |
★3 | TOKKO −特攻−(2007/米) | 小中学生向けの教科書にちょうどよい。だからダメだというのではない。作者は、自分が分からないこと、不思議に感じたことを素直に聞くことから始める。そこに主義主張はない。日米双方の「特攻」を語る人達もまた素直だ。素直になれば、必ず見えるものがある。 [review] | 直人 | [投票(1)] |
★3 | 嵐の勇者たち(1969/日) | 高校の学園祭で隣のクラスがやる演劇みたいに楽しむといい。デブの石原、カッコつけすぎ!とか、やっぱり錠、アホや!とか、良平チャンやるやん!とか、芽衣子と陽子にもっと喋らせろ!とか、哲也と小百合はホントはどーやねん、とか。
| 直人, 水那岐, けにろん | [投票(3)] |
★3 | フットルース(1984/米) | 高校生のダンスパーティーの伴奏音楽と成り果てたロックもどきを、こともあろうか一介の田舎神父が個人的心情で強権的に規制しているといういかにも反プチ自由主義的スチュエーションに思わず苦笑してしまう80年代ママゴト音楽映画の代表作。 | けにろん | [投票(1)] |
★2 | 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(1984/日) | どう見てもフーテン娘には見えないお嬢さん顔の中原理恵に風子役をさせておいて、何のフーテンぶりも描かないから話が始まらない。ミスキャストが遠因とはいえ、とても山田洋次とは思えない不出来。本当は美保純に風子をやらせたかったのでは。 | けにろん | [投票(1)] |
★4 | 逢いたくて逢いたくて(1966/日) | ただの恋愛歌謡映画と思いきや、まず白坂依志夫の変則「ローマの休日」風脚本が粋で切ない。園まりの変身ぶりや、松原智恵子のキュートな酔っ払いぶり。手を抜かぬ小沢昭一のダメ男に、まる顔太田雅子の新鮮なこと。やぁ、楽しい、楽しい。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★3 | ブロークバック・マウンテン(2005/米) | 「その男は、お前のことを愛しているんだね」。愛娘に向けられたイニス(ヒース・レジャー)の、その言葉のなんと重いこと。そこには、最早ゲイであるという問題を超越して「愛すること」の喜びと辛さを知っている者の人生に対する信念と苦渋が溢れている。 | 死ぬまでシネマ, mal, raymon, わっこほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | 間宮兄弟(2006/日) | 「お前ら、まるで子供だな」の一言を封じ込めてしまうほのぼのとした肯定力。じゃあ「どこまでが子供で、どこからが大人なんですか?」って、聞き返されそうな不思議な説得力。多少バランスが悪く見える者たちをポジティブに描くとき森田ワールドが全開になる。 [review] | moot, IN4MATION, ミレイ, 林田乃丞ほか10 名 | [投票(10)] |
★4 | 東京物語(1953/日) | 初見の20歳代、リズムが合わず辟易。同じ位の年を重ねての再見。空気を接いで行くようなカットが心地よい。親と子が人と人の関係になるときの哀れも身にしみる。かつての私は京子(香川京子)だった。 [review] | 牛乳瓶, ボイス母, 蒼井ゆう21 | [投票(3)] |
★5 | サッド ヴァケイション(2007/日) | 端から連続性など放棄して過去を待たない女(石田えり)の不気味な包容力は、人生の連続性を失った者(従業員)達にとっては女神の魔力。その力に、女神自身の手で過去を寸断され怨念を武器に対峙する男(浅野信忠)。暴力と平穏の予感が危うい均衡でせめぎ合う。 [review] | TOMIMORI, 煽尼采, 直人, 3819695ほか6 名 | [投票(6)] |
★3 | 交渉人 真下正義(2005/日) | 本人の意志にかかわらず得てしまった有名性に対して、無名性をもって攻撃をしかけるという矛盾した顕示欲。誰もが「匿名」という名の武器を間単に手に入れることができ、誰もがその個人攻撃にさらされる可能性を秘めているという、厄介で最も現代的な恐怖。 [review] | 煽尼采, おーい粗茶, 鏡, ペペロンチーノほか10 名 | [投票(10)] |
★2 | 猟奇的な彼女(2001/韓国) | 漫画やTVの影響には目をつぶろう。しかし、オリジナリティの欠如は見ていて悲しくなる。さらに、無粋で悪趣味な導入部、僅か数十分で落ちが読めるずさんな伏線、戯れ事にしか見えないギャグもどき、監督の未熟さのせいで主演の二人が哀れなピエロに見える。 | りかちゅ, ボイス母, 水那岐 | [投票(3)] |
★4 | 父と暮せば(2004/日) | 自分の存在自体が傷となってしまった美津江(宮沢りえ)の凛とした振る舞いが痛々しく、父の思いが死者からの願いへと代わる竹造(原田芳雄)のパッションが心を打つ。そして、伝えたいことがなかなか伝わらない黒木和雄の焦り。 [review] | 死ぬまでシネマ, TOMIMORI, ジェリー | [投票(3)] |
★4 | さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992/日) | 歌に込められた哀しみを悲劇ではなく切なさとしてとらえ直し、幼女とお姉さんという女同志の母性の交流へと置き換えたさくらももこの脚本が見る者の自然な涙を誘う。「好きな歌」もみな最高で、そこに施された演出もファンタジックで楽しく心地よい。 | デナ, tkcrows | [投票(2)] |
★4 | 野良猫ロック ワイルド・ジャンボ(1970/日) | 白馬の美女(范文雀)に導かれ、武器を携え本気とも、遊びともつかぬ臨海学校的ちんたら訓練に励むバカさ加減に当時の気分である「命」の軽さ感が漂う。理想追求から無目的指向へ、ヒーロー物語から集団徒労話しへと日本の青春映画が転換する記念碑的作品。 | 淑, ゑぎ | [投票(2)] |
★2 | クレオパトラ(1963/米) | 知恵を使わず金を使うとこうなる、の見本。アホかと思われる壮大な背景の中で、なるほど美形のエリザベス・テイラーも、血の通わぬ人形のような芝居を続けるだけで物語が停滞する。セットを造ることに専心し、映画を創ることを忘れた映画。 | 氷野晴郎, りかちゅ | [投票(2)] |