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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(1/133)

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★4山猫(1963/伊)正統ヨーロピアン保守の戸惑いが公爵の茫漠とした表情に滲む。過去の秩序に学び必要最小限の“変化”を受け入れるのが保守の流儀であり矜持。だが時代の変化は想像を超えていた。彼も気づかぬうちに受け入れざるを得なかった“妥協”の代償はあまりに大きかった。 週一本[投票(1)]
★3ドクトル・マブゼ(1922/独)冒頭の機密文書を奪取するアクション演出のスピード感。後半の謎の博士による催眠ショーのトリッキーなサスペンス。それ以外は同じような攻防を繰り返す長丁場。それでも厭きさせないのはさすがラングなのだが、やっぱり掴みどころのない間延び感はいなめない。 [review]寒山拾得[投票(1)]
★4宇宙でいちばんあかるい屋根(2020/日)人生の長さをまだ知らない思春期の少女にとっての「悩み」は人生のすべてだが、老女にとっての「後悔」はあと少しだけ耐えれば自分とともにこの世から失せてしまうものだ。清原果耶の“今”のすべてと桃井かおりの“今まで”のすべての絶妙なアンサンブル。 [review]シーチキン, セント, けにろん, 水那岐[投票(4)]
★4暗黒街(1927/米)無法の闇。酒場の挑発。羽毛の舞い。乱痴気と嫉妬と銃撃。塀の内と外。細部に渡って計算されたアクションは、悪漢ブル(雄牛)の奔放と人なつこさ、弁護士ロールス(品位)の自尊と忠義、情婦フェザース(羽毛)の華やぎと純愛の“危うい均衡”の醸成へと収斂する。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★4愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009/伊=仏)独裁に熱狂する時代と、愛憎入り混じる女の半生が、ザック、ザックとナタでえぐられるような荒らしいタッチで浮き彫りにされる。その陰影のなかに立ち現れるのはファシズム禍の人為としての輪郭。頻出する感情的な映像群は、それを司る者としてのベロッキオの自戒。ゑぎ, 3819695[投票(2)]
★4最後の人(1924/独)ホテルの回転扉の外は大粒の雨。客を乗せた車が止まる。ビルの夜景も豪雨に霞む。巨漢のベテランポーターがびしょ濡れになりながら巨大な荷物を易々と担ぎ屋内へ。濡れて黒光りするレインコートを脱ぐと格式高そうな制服姿に。エミール・ヤニングスのどや顔。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★4人生の乞食(1928/米)男装のルイーズ・ブルックス(『港々に女あり』のあの小悪魔!)が可愛い。藁山の一夜のチャーミングなこと。不幸からの脱出。出会いと放浪。権力と無力。周囲の烏合化。愛の力と改心。と、目前に迫ったハリウッド黄金期のラブ&アクションの“定番化”の予感。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★4SKIN/スキン(2019/米)奴らの差別をやめさるには、殺すか、終身刑にするか、改心させるしかない。反ヘイト団体をのダリル(マイク・コルター)が語るそんな覚悟にはっとさせらる。差別を根絶するなどという理想ではなく、せめて差別を封印すること。すべて人の覚悟の問題なのだ。 [review]プロキオン14, jollyjoker[投票(2)]
★4アルプススタンドのはしの方(2020/日)素直に心に響く正論だ。私はすでに「しょうがない」を繰り返し日々を送る年齢だが、確かに、そう言わない方が良い“時代(とき)”があった気がする。すべての大人はあのとき、そう言われたくなかったし、言いたくなかった、と心のどこかで後悔しているのだろう。 [review]動物園のクマ, KEI, ゑぎ, なつめほか5 名[投票(5)]
★5ぼんち(1960/日)船場のしきたり社会を描いて、なんというモダンさ。溝口健二成瀬巳喜男ではこうはならない。回想形式を巧みに使い60年代の映像感覚で、無理なく戦前・戦中を描いてしまう。戦後デビューの市川崑和田夏十コンビの前衛精神がなせる技。irodori, Aさの, ペペロンチーノ, 緑雨ほか10 名[投票(10)]
★4マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015/豪)まずは思想や理屈をすっ飛ばし「Fury Road」だけに大金と労力をつぎ込んだ潔さが素晴らしい。映画の原点にたち返ったように、行動と装置(衣装、乗り物、砦の失笑寸前の禍々しさ!)だけで、すべて語れると信じる切るアクション馬鹿ぶり。この純度の高さは貴重。 [review]t3b, ゑぎ, KEI, まーほか11 名[投票(11)]
★5グエムル 漢江の怪物(2006/韓国)ポン・ジュノの目は社会システムの汚染や腐敗へ向けられているのではない。その矛盾の存在に気づかぬ者に対し警鐘を鳴らし、むしろ外見の平穏の中で麻痺し蓄積したある種の鈍感さを批判しているのだ。グエムルは日常を覚醒するために投入された異物なのだ。 [review]jollyjoker, DSCH, NOM, TOMIMORIほか15 名[投票(15)]
★5サンライズ(1927/米)都会女の闇夜の誘惑。ためらいの湖上の洗脳殺人。風景がうねる田園列車の車窓。大都会の圧倒的物量と喧騒。都市的画一化の象徴である床屋。互いの「個」をとり戻す教会と写真館。集団の中の「ふたり」を確立する遊園地の束の間の享楽の解放。暴風雨と村人総出の捜索。 [review]Cucker Carlson, ゑぎ, 寒山拾得[投票(3)]
★4結婚哲学(1924/米)入れ代わり立ち代る女と男たちによって二転三転する「事実」と「誤解」を推進力に話を転がすお馴染みのルビッチの妙。冒頭に登場(穴あき靴下!)して“てんやわんや”を尻目に実利を得る裏ストーリーの主役・教授(A・マンジュウ)の地味な復讐譚だったりもして。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★5裁かるるジャンヌ(1928/仏)人は顔で詰問し、論争し、さとす。あるいは顔で疑い、企み、脅す。そして顔で抗い、嘆き、悲嘆する。その一方、人は全身に怒りを満たし、爆発させ、破壊し、価値を見出し、獲得し、護る。そんな感情の発露を「静的な動」と「動的な動」のみで描いたミニマム映画。 [review]ゑぎ, KEI[投票(2)]
★4都会の女(1930/米)シカゴの過密(客がごった返す食堂)と孤独(窓のそばを電車が通る部屋)から、広大なミネソタの麦畑で新生活への希望がはち切れる爽快な移動撮影へと至る開放の妙。さらに、封建に耐える気丈な新妻を追い詰める野卑な男の欲望とシンクロする嵐の前の一夜の不穏。 [review]寒山拾得[投票(1)]
★3熱砂の秘密(1943/米)いち英国軍人(フランチョット・トーン)のヒロイックなサスペンス&純愛ものの体裁を借りながら、物語を通底するのはフランスを見捨てた「ダンケルクの戦い」におけるイギリス軍撤退の贖罪と鎮魂。アン・バクスターに捧げられる砂漠の“日傘”が哀感を誘う。けにろん[投票(1)]
★3パブリック 図書館の奇跡(2018/米)シビアな展開になりそうな格差と人権をめぐる「法規」と「規則」と「倫理」の軋轢は意外や情緒的な展開に。その好き嫌いは置いておくとして、配置された多彩なキャラクターの物語への絡みが浅いのか、準備された対立の綾に緊張感が生れず話しがどんどん流れてしまう。 [review]月魚, ゑぎ[投票(2)]
★21917 命をかけた伝令(2019/英=米)“1917年”なんて、ぜんぜん関係ないじゃん、などと野暮なことは言わない。それ以前にこの映画、何をネタに客を感動さるかという「戦略」と、そのネタをどう伝えれば客が喜ぶかという「戦術」の関係が破たんしている。観終わってなんかモヤモヤするのはそれが原因。 [review]disjunctive, プロキオン14, ペンクロフ, jollyjoker[投票(4)]
★3君の名は。(2016/日)思考を停止させるリズミカルなカッティング、神木隆之介上白石萌音の清々しい声音の掛け合い、さらに実物よりもリアルで美しい背景画、そして呪文のように韻をふむRADWIMPSの楽曲で、話しの辻褄の合わなさはウヤムヤにされ、ひたすら心地よさだけが残る。 [review]DSCH, ロープブレーク, IN4MATION, Orpheusほか14 名[投票(14)]