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★2 | 玩具修理者(2001/日) | 60分に満たない作品だが言うべきことはその半分の時間で言えただろう。どうも作者はCGによるテクニカルな表現を見せたいがために、この題材を選んだふしがある。表現とは中身を示すための手段だという当たり前のことを書かなければならない不満。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★4 | こころの湯(1999/中国) | この作品のセンチメンタリズムが感情過多に陥らず、微妙なバランスを保っているのは、感情(精神)よりも裸体に対する水、湯、マッサージといった身体(肉体)としての本能的心地よさの存在が、常に優先して描かれているからだと思う。
[review] | けにろん | [投票(1)] |
★3 | ひばり捕物帖 かんざし小判(1958/日) | 歌あり、踊りあり、七変化ありで、アイドル映画としては完璧。同時代の裕次郎映画が個人主義のにおいを放ち、小百合映画が戦後民主主義を謳歌したなら、こちらは理屈抜きの芸能主義。やっぱ若者は日活、おっちゃん、おばちゃんは東映だったんだろうなぁ。 | 町田, 直人, ゑぎ | [投票(3)] |
★4 | 月はどっちに出ている(1993/日) | 岸谷五朗は生まれつきの嘘つき顔に感謝すべきだろう。 | 甘崎庵, マリー, niboto, おーい粗茶 | [投票(4)] |
★3 | 陽気な殿様(1962/日) | 他愛のない時代劇コメディながら、いささかも手を抜くことなくカラー・シネスコ画面に展開される鮮やかな画づくりに、大映時代劇スタッフの技術の高さと矜持を見る。90分間、観客を惹きつける技は、まさに映画が名実ともに大衆娯楽の王座を極めた時代の証。 | ゑぎ | [投票(1)] |
★4 | 悪魔の手毬唄(1977/日) | 磯川警部(若山富三郎)が魅せられたのは、可憐なドジオバサン・りかちゃん(岸恵子)の奔放さだったのか、隠された一途さだったのか。20年間思い続けた、たそがれオヤジの純情が心にしみるのであります。 | Myurakz, ことは, ナム太郎 | [投票(3)] |
★3 | 壇の浦夜枕合戦記(1977/日) | ロマンポルノとしては異例の長尺ながら前半はほとんど意味がなく、最後の30分で『四畳半襖の裏張り』もどき高貴バージョンへと昇華する。渡辺とく子熱演の、やんごとなき建礼門院の性的開眼は、当時進行中の日活ロマンポルノ裁判への皮肉ともとれる。 | sawa:38 | [投票(1)] |
★4 | 吶喊(1975/日) | 戊辰戦争。近代日本の入り口。動乱期に生きる若者を伊藤敏孝と岡田裕介がパワフルに好演。ふたりのスタイルや価値観は違っていても向かうところは同じ未来。 | 町田, あき♪ | [投票(2)] |
★3 | ワンダフルライフ(1998/日) | 話の設定はとても面白いのだが、「思い出」という安易な言葉に人の全人生を凝縮してしまうという楽天的な短絡思考ぶりに違和感が残る。全喪失としての死をもてあそんでみたところで、死への恐怖と、残された者の失意をはぐらかしただけのような虚しさを感じる。 | ムク, ことは, づん | [投票(3)] |
★3 | 刑事(1959/伊) | 結局印象に残るのは、終始タバコを吹かしながら、せわしげに物語の中を動き回るピエトロ・ジェルミ演じる刑事のカッコ良いというより何だか微笑ましいワンマンぶりと、石畳を疾走するクラウディア・カルディナーレの意外と太くてたくましい足。 | おーい粗茶 | [投票(1)] |
★3 | ホワイトアウト(2000/日) | 織田裕二と松嶋菜々子の確執。中村嘉葎雄の孤独。佐藤浩市の諦観。吹越満の怨念。アクション映画だからこそ、そういった個々の思いをもっと丁寧に、そして的確に描かないと話の軸が成立しない。ありがちな、ただの大作ダイジェスト映画。
| おーい粗茶 | [投票(1)] |
★4 | ミザリー(1990/米) | ベストセラー作家には読者が見えていなかった。世間という深く暗い沼の中には魔物が棲んでいる。情報の発信者と受信者の間の大きな隔たりを、有無を言わせず埋めようとする魔物の良心。一方的な、狂気の良心は確かに存在する。 | ナッシュ13, 半熟たまこ, t3b, *ほか6 名 | [投票(6)] |
★3 | ガメラ 大怪獣空中決戦(1995/日) | 怪獣映画は少年のためにこそあるべきだ。平成の少年達は不幸である。こんな女子高生に夢や未来が託せるか?。大人のオモチャと化した怪獣映画に己の姿を見出すことも出来ず、怪獣や科学の力からも見放された少年達は不安と不満の中を彷徨い続けるであろう。 [review] | 荒馬大介, 水那岐 | [投票(2)] |
★3 | 大曽根家の朝(1946/日) | 久板栄二郎の饒舌すぎる脚本がわずらわしい。調子にのってプロパガンダ映画の弱点をさらけ出す。辛うじて小沢栄太郎と杉村春子が役者としての意地を見せるが映画的な昂揚には至らず。2点にしないのは昭和21年公開という時代へのお情け。 | ジェリー | [投票(1)] |
★3 | 極道の妻〈おんな〉たち・死んで貰います(1999/日) | 東ちづるが意外にも(失礼)好演。高島礼子と斉藤慶子は二人で一人前。役のキャラクターが同じで損をしてる。 | 直人 | [投票(1)] |
★3 | ファンシイダンス(1989/日) | 周防正行は、日本社会を覆う日常的表層に埋もれてしまい「形式と化してしまった様式や権威」を引っ張り出してきて、最も時代を象徴する状況の中に放り込み、そこから抽出される滑稽さをニヤニヤと笑うことに至上の喜びを見る素晴らしく嫌な奴だ。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★4 | クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997/日) | 登場するキャラクターの数とアクの強さは往年の吉本新喜劇級。ボケとツッコミ入り乱れ、次から次へとバカギャグかましつつ突進する話の弾丸は、もう誰にも止められない! [review] | 甘崎庵, sawa:38, ペペロンチーノ, torinoshieldほか7 名 | [投票(7)] |
★3 | Love Letter(1995/日) | 魅力的な導入部にワクワクしつつも、こんな複雑で奥の深い設定にどう決着をつけるのだろうかと、いささか心配して観ていたら案の定・・・。なくしたモノと残されたモノ、時の流れと思いの深さ、すべて曖昧にお茶を濁してお終いになった。話を広げ過ぎ。 | 緑雨 | [投票(1)] |
★2 | 六月の蛇(2002/日) | 最悪の結末。男と女が交わる交わらないということと、分かる分かり合えないということはまったく別問題。薄っぺらな男女観が情けない。解放が必要なのは塚本晋也監督自身。前半の受身の恐怖感の好演出と黒沢あすかの好演がだいなし。 [review] | わっこ, sawa:38 | [投票(2)] |
★4 | 69 sixty nine(2004/日) | 今在るものを変えたい、壊したいという思いで行動を起こす時、そのバックボーンに何らかの理由や思想がある場合と、単純に生理的衝動だけで突き進む場合では、実は後者の方が強い。何故なら前者はその動機を失敗の言い訳に擦りかえられるから。 [review] | sawa:38, tredair, らーふる当番 | [投票(3)] |