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★3 | ロッキー3(1982/米) | ネコの目イタリアンがトラの目ファイターとして再起を図るには、同じマイノリティであるブラック集団のハングリーパワーでも事足りぬほど、ぬるま湯三昧が心地よいのはよく分かる。種馬を奮い立たせるのは、やはり恋女房の役目なのだ。恐るべしエイドリアン。 | 林田乃丞, ナム太郎, kiona | [投票(3)] |
★4 | 白昼の通り魔(1966/日) | 絶対悪・英助(佐藤慶)は、全ての欺瞞を本能的に切り裂く。運動に破れ体制へと飲み込まれる源治を、頭だけで愛を唱えるマツ子を、そして日本中に蔓延する安寧を。その屍を背負い拮抗しうるのは被差別民シノ(川口小枝)の生きるための本能だけ。 | けにろん, はしぼそがらす, 水那岐, 町田ほか6 名 | [投票(6)] |
★2 | それから(1985/日) | 松田優作・小林薫・藤谷美和子は好演ということになるのでしょうが、三人が作り出す“間”が私にはどうにも合いません。話が進んで行くにしたがって、そのズレはどんどん広がり、告白シーンあたりでは修復不能状態。 | sawa:38, けにろん | [投票(2)] |
★3 | 鉄道員(1956/伊) | 家族の緩衝材として用意された子供の視点が大人の視点であり、子供のふりをしつつ大人の論理を補完する手段に使われてしまっているのが気持ち悪い。サンドロ少年が製作者のロボットでなければ、せめてあんなに美形でなければもっと共感できたかも知れない。 | shiono | [投票(1)] |
★2 | ミッション:インポッシブル(1996/米) | フィルムノワール感漂うプラハ事件あたりは秀逸で、これに「スパイ大作戦」の知力・体力・チームワークの醍醐味が加われば言うことなしと嫌がおうにも期待は高まるものの、予想ははずれてトム君孤軍奮闘の巻きとは。それでいて、結末のみ予想通りではやり切れぬ。 | CRIMSON | [投票(1)] |
★2 | シブガキ隊 ボーイズ&ガールズ(1982/日) | 「だいじょうぶッスヨ。何でも撮れますよ、オレ」って言って、大丈夫じゃなかった32歳・森田芳光、青春の蹉跌。 | Santa Monica, にゃんこ, ナム太郎 | [投票(3)] |
★4 | 新・仁義の墓場(2002/日) | 石松陸夫(岸谷五朗)は生まれついての獣だった。猛獣は臆病である。だからこそ、自分や自分が愛するものに危険が忍び寄った瞬間、本能的に相手を力ずくで倒してしまうのだ。彼の悲劇は、完全な獣になりきれず僅に人間の理性を持ち合わせてたことだろう。 [review] | クワドラAS | [投票(1)] |
★4 | ロッキー2(1978/米) | 待ちましょう。イライラせずに。病院のシーンさえのりきれば、あの世界一分かりやすい男“ロッキー・バルボア”が帰ってきます。残り時間は30分!さあ、行け!フィラデルフィア・イタリアンの種馬となって! | ナム太郎, 空イグアナ, ころ阿弥, mizeほか7 名 | [投票(7)] |
★2 | 陰陽師(2001/日) | 怪談でもなければ権謀ドラマでもない。悲恋物語や友情話としても中途半端。何でもかんでも詰め込んで、消化不良を起こしているかのよう。思い切って話を整理しないと面白い映画にはならない。人気原作ゆえの呪縛か・・・。
| おーい粗茶 | [投票(1)] |
★2 | チェケラッチョ!!(2006/日) | この手の題材には命のはずの映画的リズムが欠落し定型物語がただ無難に垂れ流されるだけ。主題の背景となるべき逸話の描きかたも杜撰で話が一向に膨らまない。良かれ悪しかれ新人監督には突出が必要で、その点で宮本理江子のカラーがまったく見えない。 | わっこ | [投票(1)] |
★2 | 姿三四郎(1977/日) | 三浦友和が三浦友和のまま出ているだけ。柔道家・姿三四郎はどこにもいない。この内容で2時間30分は、かなり辛い。 | けにろん | [投票(1)] |
★3 | 花と蛇(2003/日) | 令夫人は10億円で売られたわけだが、杉本彩はいったいいくらで自分を売ったのだろう。終始、彼女にオンブにダッコの、おじさん達のためのハードなアイドル映画。まあ、あんまり悪態つかずに「久しぶりにエエモン見せてもらいました」と言っておこう。 [review] | G31, ピロちゃんきゅ〜, ホッチkiss, sawa:38ほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | 影の車(1970/日) | 野村サスペンスのパターンと言えばそれまでなのだが、ジリジリじらしてワンショットでパッと驚かすテクニックがいつもながら見事。話の展開など分かっていながらついつい引き込まれる。頭が固くて融通の利かなさそうな加藤剛は友達にしたくないタイプ。 | 直人 | [投票(1)] |
★5 | ニッポン無責任野郎(1962/日) | 爆笑がいつしか薄ら笑いへと変わる。硬直したシステムや価値に対する強烈なアンチテーゼ喜劇。前作では唯のお調子者でしかなかった無責任男だが、本作の破天荒な行動と有無を言わさぬ強引さは時に薄気味悪さを漂わせ、彼が得体の知れない秩序破壊者にすら見える。 [review] | 荒馬大介, ボイス母 | [投票(2)] |
★4 | 実録・阿部定(1975/日) | 男遍歴15年、使った偽名も限りなし。女31歳にして一生一度の“相惚れ”吉蔵。おのれも世間も初めて本名“定”を知る・・・「定吉二人キリ」切ない女だ。宮下順子絶品。 | 直人 | [投票(1)] |
★4 | 告白的女優論(1971/日) | 実験的な体裁をとりながら、結論ではなく過程を重視するという点で、ここで試みられているのは「実験」ではなく積極的な「遊び」の享受だ。吉田喜重の上品な遊び心が、映画を構成する全ての要素、とりわけ「女優」への愛情となってちりばめられている。
| 直人 | [投票(1)] |
★2 | 絶対の愛(2006/韓国=日) | 知らなければこれがキム・ギドクの映画だとは気づかないほど様変わりした演出手法に落胆したのではなく、整形手術という物理的ギミックが未消化のまま映画に持ち込まれ、肝心の愛情の対象としての「外見」と「精神」の問題が一向に浮上してこないのが不満。 | 水那岐 | [投票(1)] |
★3 | ドリームガールズ(2006/米) | なるほどジェニファー・ハドソンの存在感は世評にたがわず圧倒的で、彼女が一声発しただけで目頭が熱くなるほど心ゆすられた。R&Bバカ・アーリーを好演するエディ・マーフィーと駆け出し三人娘の初競演シーンの高揚感で一気に引き込まれるのだが・・・ [review] | プロデューサーX, ペペロンチーノ, ナム太郎 | [投票(3)] |
★2 | ヴィタール(2004/日) | 思想ではなく状況を見せることにかけては天才的手腕を誇る塚本晋也だが、前作『六月の蛇』あたりからの妙に大人ぶった状況の辻褄合せが、彼の思想のなさを際立たせるという悲惨な結果を生んでいる。最たるは、エロスもタナトスも感じない南の島でのダンス。 | HW | [投票(1)] |
★2 | シルミド/SILMIDO(2003/韓国) | 娯楽映画としても告発映画としても、不完全燃焼。描くべきは過酷な訓練の様子ではなく、甘んじて過酷な訓練を受け入れざるを得なかった状況と境遇のはずだが。まさか韓国は、未だに個人の視点から体制を見つめ直すことができないほど不自由な国ではあるまい。 [review] | わっこ, stag-B, ユウジ, ごうほか8 名 | [投票(8)] |