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煽尼采さんの人気コメント: 更新順(11/30)

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★4リンダ リンダ リンダ(2005/日)被写体を突き放すのでもなく、見守るのでもなく、そのリアルな生態を覗いているようなロング・ショット。ライヴ本番までの苦闘を、正攻法の「汗と涙」で描くのではなく、少女たちが見せる疲労感で間接的に表現する、その距離感と低温さが山下監督的。 [review]寒山拾得, DSCH, ぽんしゅう[投票(3)]
★3ゆれる(2006/日)脚本や編集は細部に至るまで「巧いな」と感じた。出演者の一挙手一投足に「熱演だな」と感じた。つまり、全てが作為的に思えた。この映画に「リアル」な人間が描かれていたなどとは思えない。 [review]寒山拾得, 緑雨, カルヤ, worianneほか5 名[投票(5)]
★4マーニー(1964/米)脆い心を自ら必死で支えるヒロインをティッピ・ヘドレンが好演。ヒッチ作品にしては、全篇を通じて一個の女性の生を描いている点が新鮮。かつヒッチの簡潔で知性的な演出の枠に収められた完成度。謎の解明よりも、そこに至る過程を味わう作品。 [review]G31[投票(1)]
★3白痴(1951/日)終始呆けたような顔をした亀田が「僕…僕…」と呟く周囲で人々がドタバタしているという、根本の所ではどこか没交渉なドラマの構図がやはり退屈ではある。だがそれは、然るべき感情の流れが描かれてあった筈の場面が切られたせいかも知れない。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★5めまい(1958/米)渦巻きの反復、緑の反復、「高さ」の反復。更には「反復」それ自体。ラブ・ストーリーとサスペンスの完璧な結合。 [review]G31, 赤い戦車, 3819695[投票(3)]
★3大統領の陰謀(1976/米)効果音やBGMも控えめで、事の発端となる事件の描かれ方さえ地味なのが、却って面白い。記者の仕事は、人から聞いて集めた些細な情報を繋ぎ合わせる地味な作業なのだと痛感。ディープスロートという超越的な存在によって初めてサスペンスとして成立している。 [review]けにろん, 死ぬまでシネマ[投票(2)]
★3ジャンゴ 繋がれざる者(2012/米)無法者と自由人。因果の鎖の絡み合いと、その倫理性。だが、アクションの快楽、娯楽としての殺戮と倫理との、卵が先か鶏が先か、に似たモヤモヤ感。 [review]DSCH, ぽんしゅう, けにろん[投票(3)]
★4スイートリトルライズ(2009/日)本来は江國香織の小説内でのみ不自然さを免れ得る台詞も、中谷美紀という稀有の存在によって、確かな身体性が与えられる。「死」のイメージの甘みや、夫婦の、互いを裏切る行為が却って、想いの重ね合いとも感じられる編集など、繊細な作品。 [review]赤い戦車[投票(1)]
★3イノセント・ガーデン(2013/米)原題「Stoker」は、主人公一家の姓である他に、「火夫」を意味する。蒸気機関に燃料を投下するなどして駆動させる者のことである。 [review]3819695[投票(1)]
★4お引越し(1993/日)日常性から彼岸への、跳躍ではなく、地続きの道を歩いて到達することの驚き。終盤で別次元へと「お引越し」したかのように思いそうになるが、そうではないのだ。この終盤ゆえに、それに先立つシークェンス群もより肯定したくなる。 [review]ぽんしゅう, , けにろん[投票(3)]
★3真夜中のカーボーイ(1969/米)ジョー(ジョン・ヴォイト)のカウボーイ姿に漂う、甘い哀愁と、何ものかの終焉。底辺の、いじましく黴臭いような生活感にも、どこか青春の甘い匂いがある。 [review]けにろん, Bunge[投票(2)]
★2ボディ・ダブル(1984/米)めまい』や『裏窓』の児戯的な模倣、敢えて安っぽさを狙ったような造り、乱痴気シーンの無駄にカッコイイ挿入曲、主人公とヒロインの貧相さ、全てはまぁご愛嬌。だがサスペンス演出を放棄したようなカットのいい加減さは許せん。 [review]おーい粗茶, ダリア[投票(2)]
★2メランコリア(2011/デンマーク=スウェーデン=仏=独)琥珀色の灯りのもと、広漠たるゴルフ場に漂う終末感。天から降るものが告げる世界崩壊と、天に呼応する魂のような青い電流。世界を侵すメランコリアの青い光を浴びて(花嫁衣裳の「白」から青へ)、終焉の美と一つになるキルスティン・ダンスト。 [review]袋のうさぎ, 3819695[投票(2)]
★3恐怖(2009/日)映画が映画であることの「恐怖」で登場人物、観客、世界の全てを喰らおうという野心に果敢に挑戦した、と「努力賞」を献呈できるほどの出来にも達していない。脚本の単なる肉づけにとどまらない映像の自律的な強度が生じない、典型的な脚本家監督の仕事。 [review]赤い戦車, DSCH[投票(2)]
★3旅情(1955/米=英)繊細かつ的確な演出で描かれる、‘オールドミス’への慈愛に満ちた、だが現在の視点から見ればやや偏見に満ちてもいる、一夏の恋。その違和感への我慢が報われるような、ラスト・シーンの美しさ。でもやはり何か釈然としない。 [review]ぽんしゅう, ジェリー, けにろん, TOMIMORI[投票(4)]
★3春との旅(2009/日)丁寧にショットを重ね、画面そのものに語らせる、律儀なまでの構築性に感心するが、どうも乗り切れないのは、シンプルなようでいて意外と盛っている音楽の過度の感傷性と、主演二人の仰々しい演技。 [review]るぱぱ, 水那岐, ぽんしゅう, けにろん[投票(4)]
★4ガントレット(1977/米)執拗な「包囲」の主題。アクションのスペクタクル性と、社会に於ける個の闘いへの深化。 [review]3819695, 赤い戦車[投票(2)]
★2グリーンホーネット(2011/米)意外に気の利いた台詞の応酬があるのがアメリカ映画らしい愉しさだが、やはり、あのいかにもインドア派で、稚気と理知が売りのミシェル・ゴンドリーにアクションは合わない様子。またあまりに主人公がクソ野郎であり、敵があまりに小粒。 [review]3819695, けにろん, chokobo[投票(3)]
★3冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏)実に明快な作品。顔を確認するという行為で繋がれる絆と記憶。顔を見合って食卓を囲むこと。この二つの反復が情動をかき立てる。 [review]ゑぎ, MSRkb, ハム, HWほか6 名[投票(6)]
★3ターミナル(2004/米)alien(異邦人・異星人)をどう迎えるかという物語であり、『E.T.』や『未知との遭遇』と同系列と言えなくもない。ガラスで隔てられた空間としての空港。手が届きそうに近くに見えるものに触れられないもどかしさを、セットが空間的に演出している。 [review]赤い戦車, 3819695[投票(2)]