最近のコメント 10 |
★2 | カサノバ(1976/伊) | 散々派手な口上を述べ、奇天烈BGMに乗せて披露した性技について大使よりいただくご講評が「お前の正常位には独創性がない」。この渾身の一発ギャグ以上のものがほとんどない。化粧、衣装、お追従、いかがわしい知識、下品で退屈な宴、あらゆる虚飾で隠される貧弱な肉体。何もなし得ず、ただただ醜く哀しいだけ。 [review] | [投票(1)] |
★5 | Away(2019/ラトビア) | 死んで、生まれて、見て(まっすぐな瞳!)、聴いて、感じて、練習して、走って、走って、立ち止まって、想う。そしてまた走る。五感に訴える世界創出(とりわけ風)。世界に生きることそのものを凝縮し、その秘密に触れる驚異的にシンプルな寓話。また、徹底した「速度」の映画だ。「日本版スタッフ」は問答無用で縛り首。情状酌量の余地無し。 [review] | [投票(2)] |
★3 | アップグレード(2018/米) | 寄生、義体化やネットとの融合、新生命体、仮想現実と現実の融解というテーマ上でまさしくけにろんさんご指摘の『寄生獣』であり『GHOST IN THE SHELL』なのだが、人間性や実存への執拗なこだわりこそが熱さを生むのに、それが薄くてイマイチつまらぬなと思っていたら人間性の駆逐こそが肝だったというつまらなさというか面白さというか。 [review] | [投票(1)] |
★3 | ロープ 戦場の生命線(2015/スペイン) | このユーモア感覚は、戦場の不条理に伍する処方箋(恐怖や焦燥の裏返し)なのか。しかしその意図が徹底されているようには思えない。ロビンス絡みの件はいいが、デルトロとオルガの絡みは緩すぎ、メラニーは素朴過ぎる。そして私も観たいのはこれじゃないと終始考えたが、じゃあ何が観たいのかと自問して慄然とした。戦争は見世物、やはり自分は安全圏からの視姦者だ。この気付きが狙い?なわけはないか・・・ | [投票] |
★4 | 新しき世界(2013/韓国) | 一見マグロに見えた主人公が牙を剥くまでのタメと人物配置が良く、「選択」の瞬間がスリリング。結局映画を動かすのは組織の理念でも損得でもなく「情念」であり、この「情念」を負う主演三名いずれもいいが、やはりミンシクが素晴らしく好み。既に彼岸の人の暴力的な投げやりさ。疲れた風貌に苛烈さを隠し、僅かな、しかし強い哀しみを疼かせる。記号的といえばそうかもしれないが、それがいい。 | [投票(2)] |
★2 | 殺人狂時代(1967/日) | 正攻法で撮ったら悲惨になる話だし、既存概念の逆へ逆へ作る試みは分からなくはないが、ブラックコメディというか諧謔の心情は監督には向いていない気がする。アクが強いだけで旨味がない。賑やかしの砂塚が苦手で、ジャー=ジャー=ビンクスを想起した。病棟や拷問フィルムの描写も居心地が悪い。 | [投票(1)] |
★2 | 来る(2018/日) | 映画の神的なぼぎわんがいるなら、監督が食われるのが相応しい。「だって、あんた、嘘つきやから。」 [review] | [投票(3)] |
★4 | 孤狼の血(2018/日) | 役所大先生の右も左もなぎ倒す全能感が次第にクセになり、戸惑う松坂との対比で黒い笑いのリズムを生む前半。キッタナイ役所大先生が大好きな私には最高のアイドル映画で、石橋御大との対峙など、願ってもない顔合わせが垂涎モノ。それでも、時代の中でこうあるしかない、汚れ承知の義だったという吐露と顛末も期待通りの絶対アイドル映画。 [review] | [投票(1)] |
★4 | 教授のおかしな妄想殺人(2015/米) | エマ・ストーンの続投からも分かる通り、『マジック・イン・ムーンライト』の対となる作品。「ミューズ(笑)」を軸に、男の厭世のこじれの反動が陰に振れるか、陽に振れるかのケース比較の解説で、これは前者に解放されてしまったほう。頭がいいのか悪いのか、こっちにハマってしまう、際どく哀しいおかしさ。ハンナ・アーレント曰く「悪は凡庸」。 [review] | [投票(1)] |
★5 | ルパン三世 カリオストロの城(1979/日) | 感動して涙が出た、みたいなことは珍しくないのだが、痛快過ぎて涙が出た、というのは、私の乏しい映画経験の中からではこの作品の他にはにわかに思い出せない。「すり抜けながらかっさらえ!」とか、「人間にしちゃ、やるね」とか、犬とペンギンの戦いとか、タイムマシンの話ぐらい、か。 [review] | [投票(5)] |
最近のあらすじ 5 |
★4 | 続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020/米) | (検閲済粗筋)「米国文化学習」でのTVリポーター(ボラット)の失態で、致命的なイメージ低下に喘ぐカザフスタン。主力産業のカリウムと陰毛の生産は激減、時のトランプ政権からドゥテルテ大統領等錚々たる面々が独裁者クラブに招かれるもお声がかからなかった事態を重く見た政府は、国賊として強制労働に従事させていたボラットを呼び戻す。彼に与えられた密命は、大臣兼ポルノスターの天才猿、ジョニーをペンス副大統領に寄贈し、歓心を買うこと。意気揚々とテキサスの地に降り立ったボラットであったが、程なくジョニーは不幸な運命を辿り、彼の命も風前の灯に。そこで思いついた起死回生の妙案は、家畜たる15歳の実の娘を貢ぐことだった。ナイス!ハイファイブ!
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★4 | THE WITCH 魔女(2018/韓国) | 酪農家の養子で高校生のジャユンは、養父母の窮状を救う資金と自らを蝕む原因不明の病の治療費のため、新進スターのオーディションに賞金目当てで参加。その才色と、ある「手品」が注目を集め、難なく一次審査を通過した。しかし、ソウルの二次審査に向かう車内で謎の青年が接触したことを皮切りに、不審な影が付きまとい始める。彼女を追い詰めた男は「お前を知っている」と迫った。人違いを訴える彼女だったが、それはあの夜ー血の海に沈んだ「施設」から逃げ出し匿われて養子となった、あの地獄のような夜の記憶の断片に関係することのようなのだった。この時既に、彼女の中で蠢く異様な力の奔流を、彼女は抑えようもなくなっていた・・・韓国発のバイオレンス・アクション。 | [投票] |
★4 | スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019/米) | クレイトの撤退戦を経て満身創痍の反乱軍は、老レイアの元で再起を図るも劣勢に喘いでいた。絶望と諦めが蝕む中、とどめをさすかのような情報がもたらされる。「未知の星系から未確認の強力な敵艦隊が動きつつある。16時間後の攻撃開始前に叩かなければ全滅は必至である」と。レイは敵の出所を探るため、レイアを師とする修行を終えぬまま、とある遺物捜索に仲間達と動くが、カイロ・レンがレイを暗黒面に引き入れるべく再び追跡を開始し、彼女自身も、暗黒の玉座に自らが就く幻影に囚われていた。最悪の情報はもう一つ。黒幕は、かつて滅びたはずの最大の敵であるのだ、と・・・そして最後の号令が発せられる。遠い昔、遥か彼方の銀河系で、銀河の命運を賭けた最後の戦いが始まった。 [more] | [投票(1)] |
★3 | ドクター・スリープ(2019/米) | オーバールックホテルの惨劇から40年。難を脱したダニーだったが、その力「輝き」の強さ故、時を経てなお飢えた死霊に囚われ、また心の傷故、かつてホテルに呑まれた父と同様にアルコール中毒に冒されていた。力から逃避するように荒んだ生活を送る彼だったが、小さな街のホスピスで職を得て、とあるきっかけから「ドクター・スリープ」と呼ばれ親しまれるようになり、束の間の平穏を得る。しかし、そんな彼の前に、強い「輝き」を持つ少女アブラと、謎の狂信集団「トゥルー・ノット」が現れる。それは続発する少年・少女の失踪事件と時を同じくしていた。そして運命は、彼を、再びあのホテルへいざなっていく。「彼ら」が、再び目覚める・・・ [more] | [投票] |
★2 | ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー(2018/米) | 銀河帝国支配下にある時代。辺境スラムの惑星でストリートキッドとして育ったハン(エーレンライク)は、ギャング・ボスのブツを持ち逃げして幼馴染キーラ(クラーク)と共にドン底からの脱出を図るが、空港で彼女とはぐれてしまった。再会を誓い、捜査の目を欺くために帝国の徴兵に応じた彼は、パイロットとして銀河一に成り上がることを夢見るが、チャンスに恵まれずに冴えない歩兵として戦場を這いずり回る日々。そんな中、ベケット(ハレルソン)率いる戦場荒らしの一団に遭遇した彼は、彼らに惹かれ、「大きなヤマ」に同行することになる。そこに「運命の出会い」が待ち受けていた・・・ [more] | [投票] |