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煽尼采さんの人気コメント: 更新順(24/30)

人気コメント投票者
★4美しき結婚(1982/仏)自由を持て余す人は他人とそれを分かち合いたがるが、何かを分かち合うという事自体、相手の自由を奪う事だという点には思い至らない。 [review]けにろん, moot[投票(2)]
★2ニセ札(2009/日)犯罪のワクワク感と、個々の役者のキャラクター性、人情に機微に訴える犯行動機、アナログな偽造の過程など、積極的には嫌いたくない雰囲気に充ちてはいるのだが。方言指導の不徹底。音楽のベタな挿入。実録物としての演出と解釈してもやはりしつこい字幕。 [review]3819695[投票(1)]
★4百万円と苦虫女(2008/日)‘間(ま)’も含めてやはりこれは会話劇。画で語る演出力や、主題の展開という面での、あともう一歩ほどで完成の域、という惜しさ。蒼井優の伸びやかな魅力が作品にオーラをまとわせるが、その分、鈴子が抱えている筈の欠落感が欠落気味なジレンマ。 [review]TOMIMORI, りかちゅ, 3819695, おーい粗茶ほか5 名[投票(5)]
★4真珠の耳飾りの少女(2003/英=ルクセンブルク)敢えて言う。この映画は飽く迄も「表面」に留まり、また、誰もが期待するようなメロドラマとしても不完全燃焼で、「まるで絵画のような美しさ」の映像の域を出ていない点にこそ、その芸術性の粋が輝いている。 [review]3819695, ぽんしゅう, ジェリー[投票(3)]
★4サイン(2002/米)「神」への、「物語」への、「家族」への信頼。即ち、この世界に約束された調和への信仰。それを得るためのサイン。 [review]レディ・スターダスト, 3819695[投票(2)]
★2幸せの1ページ(2008/米)完全にキャラクター化された動物たちと、大人たちのテンション高めの演技など、外出恐怖症の作家が恐れる扉の向こうもまたファンタジーという入れ子構造。 [review]Ryu-Zen, けにろん[投票(2)]
★3満月の夜(1984/仏)人は、他人の都合の悪い所を見ずに済ませる事で幸福になり、都合の悪い事が見えない所で起こるせいで不幸になる。 [review]けにろん[投票(1)]
★4エコール(2004/ベルギー=仏=英=日)幼女ポルノと呼ぶには余りにも冷徹な視点は、やはり女性監督。暗闇に映える鮮烈なリボンの色など、映像美こそ官能的。まるでカフカに書かせた少女小説の如き、奇妙な世界。少女たちの、己がエロスに無自覚な在り様は、硬い殻に柔肌を包ませた幼虫のよう。 [review]埴猪口, ジェリー, SUM[投票(3)]
★3ラースと、その彼女(2007/米)人形が人間扱いされることの可笑しみと悲哀が充分に演出されていない。完全に、人形を巡る人間模様に焦点が合わされており、ラースが人形を「Real Girl(本当の女の子)」として愛する主観視点は演出家の眼中に無いかのようだ。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★4チェンジリング(2008/米)息子の身体の痕跡。ガラス、鉄格子等の、物理的な隔たりとの格闘。 [review]セント, 3819695, 緑雨[投票(3)]
★3山のあなた 徳市の恋(2008/日)按摩と女』を悉く記憶している訳では勿論ないが、ほぼ完コピに近い印象。パステル調に抑えながらも鮮やかな色調には、カラー化されたモノクロ映像のような美しさを感じる。山の緑が目に沁みる……。ただ、控えめなようでいてやはり音楽が前に出すぎ。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★3ヴィレッジ(2004/米)全体的には押さえ気味の色彩に、時折鮮やかな色が眼に飛び込んでくる映像美は、この映画を飽きさせない最大の要素。正直言ってお話自体は、かなり地味ですから。しかし、シャマラン監督作の中では、‘謎’の意味性の強さに唸らされる。 [review]3819695[投票(1)]
★4コララインとボタンの魔女(2009/米)3D特有の物の実在感は、数々の小道具が鍵となる本作には効果的。更には、コララインとの空間の共有感覚。こうした所に3Dの可能性がある。「飛び出すビックリ映像」風のお遊びはティム・バートンにでも任せておけばいい。[3D(RealD)/吹替] [review]3819695, ペペロンチーノ[投票(2)]
★4潜水服は蝶の夢を見る(2007/仏=米)眼前の対象に働きかける事が出来ず、視覚と聴覚、記憶と想像力を頼りに紡ぐ経験。この主人公の境遇は、映画の観客が置かれる状況にも少し似ている。言葉の価値を「目に見える」形で表現し得た映画としては、『華氏451』の十倍以上素晴らしい。 [review]おーい粗茶[投票(1)]
★4父親たちの星条旗(2006/米)戦場の閃光と、帰国した「英雄」に向けられた光。戦場が陰惨であればあるほど、その光景を見ぬ人々の様は、悲愴な戦場への陵辱という意味で、なおさら残酷にさえ思える。一枚の写真という、栄光と恥辱。 [review]3819695[投票(1)]
★4酒井家のしあわせ(2006/日)ごく個人的な状況に、他人が出くわしてしまうシーンの連発による、気まずさ、場違いな感覚の演出が見事。この不調和な世界に揺れる人々のコミカルかつ真剣な生きざまを過不足なく描いて秀逸。そして谷村美月の妙な艶っぽさ。金魚の存在も必然的。 [review]3819695[投票(1)]
★2落下の王国(2006/インド=米=英)脚本の空疎さをシュール&ビューティの極致で埋めた力業『ザ・セル』とは逆に、映画としての結構を保つシーンの数々を、幻想シーンの陳腐さが砂漠の蟻地獄のように呑み込む悲惨。この作品がイメージとして示した映画観は素晴らしいだけに、何とも惜しい。 [review]ぽんしゅう, 赤い戦車[投票(2)]
★3休暇(2007/日)ワンカットに漲る無言の緊張感。カットの繋ぎ方にもそれが感じられる。それだけに、その中に綻びのようにして、徹底さを欠いた部分が見られるのが惜しい。だが、死刑制度を他人事として捉えている観客を撃つ厳粛さと、生の一種の残酷さの描写には唸らされる。 [review]TOMIMORI, セント[投票(2)]
★3麦秋(1951/日)時に過剰とも思えるほど人の出入りが激しいせいで、画面に厳密な構成美が認めにくい嫌いはあるが、この「人の出入り」はそのまま本作の主題でもある。 [review]けにろん[投票(1)]
★3誰も守ってくれない(2008/日)リベラによる美しい主題歌が1.5倍は感動度を増しているが、善も悪も全て、自明視された「家族」に収束される点は大いに疑問。前日譚のTVドラマの方が出来が良い。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]