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17コメント266
あらすじ5
20POV6

Comments

最近のコメント 10
★5真昼の不思議な物体(2000/タイ=オランダ)文明の夜明けに世界各地で見られた神話発生の坩堝を覗き込んでいるようであり、またクノーの「文体練習」に似た言語遊戯が市井の人々に実践されるのに随伴しているようでもある。単一のプレミスの周りで気随気儘に付け足されるのは、各々の人となりと共に生活の息吹きであり、それは、また、様々な表現形態を模索する糸口となる。旅行者が散策がてらに収集したような町のざわめきが、そんな演出家の姿さえ宇内の点景として包み込む[投票]
★3マジェスティック(1974/米)小説既読。どうも、脚本担当者と演出家が同じイメージを共有できてないような。E・レナード自らノベライズしたものに比べて全ての面で完敗。タメの按配(特に導入部分と運命の岐路となる局面)。立ち回り/偵察における空間の幅と奥行きの活かし方。主要キャスト5人は役柄とミスマッチな上に面魂が足りない。二人の好敵手の立場が二転三転するうちに地金が出る流れが本作の醍醐味なはずだが、映画はそのあたりの水路づけに無頓着[投票]
★5凱里ブルース(2015/中国)貴州は未踏だが、孟族の国は越中国境で馴染みがある。峰巒重畳たる低山の風景、坂と階段の多い町、崖際や山裾の高低を活かした建築など目を楽しませる被写体が多い。伝奇のリアルへの蚕食、騙し絵的な背景幕、滴・蒸気・汽笛の魔術的な表現、無意識にそよめく囃子声、絵巻物のようにパンするカメラ、個々の背中を追って町の動脈を行き来する移動撮影、譫言のような詩の朗読など先人の影響は明らかだが、病みつきになる魅力がある [review][投票]
★4笑う窓の家(1976/伊)個人的にはジャーロの十指に数えたいぐらい好き。ニ度見すると、さすがに初体験の僥倖は薄まるが、全編に漂うおどろおどろしい雰囲気は瞠若ものだし、超自然を匂わせながら人間の狂気で話をつけるのも腑に落ちる。都会人2人が、頽落した僻地の僻事と迷信から理性の孤塁を守るような展開の閉塞感も心地良い。目を皿のようにする驚愕のラストは、『サマーキャンプ・インフェルノ』とカップリングして楽しみたくなる出色の出来栄え[投票]
★4ディシジョン・アット・サンダウン(1957/米)ランデブの場所で一堂に会するまで、関係者の素行品性と来歴を一筆書きで素描しながら、一気呵成に対立の核心へ雪崩れ込む冒頭15分の手際はサスペンスの鑑のような美しさ。フックとは斯様に周到かつ大胆に構築されるべきと感動する。常に胸に一物ありそうなスコットの無思慮と直情径行が予定調和の一歩手前で騒擾の種を蒔く(意表をつく)。独りよがりなお騒がせ者が不面目なトリックスターとして受容され、翻身を促すアイロニー [review][投票]
★3シャドーマン(1974/仏)同監督最後の長編映画。ジュデックスの脚本家。ゾンビやテンプル騎士団などてんこ盛りだが、焼き直し感は覆い難い。本物の奇術師、ヴァンプの女首領、常連のE・スコブなど華があるキャラに欠ける。セットもチープだし、活劇に潤滑油が足りない。名撮影監督の不在を強く感じる。A très bientôt j'espère. Ah oui, à très bientôt je pense.これが元になったTVドラマを見れる日が来るのだろうか6.5/10[投票]
★4魔界からの招待状(1972/英=米)テラー博士の恐怖』と同じ趣向のアンソロジーだが、SF要素がなくなり特殊効果頼みでなくなった分、憎悪と怨恨が渦巻く葛藤のドラマと運命の不条理により大きな比重が置かれ、英国怪談の旗手として本領発揮な感じ。「クリスマスキャロル」の暗黒版風のものもあれば、脂が乗った頃の乙一が創案しそうなキンキーでシニスターな悪意の舞台装置も出てくる。いくつかの場面のセンセーショナルな戦慄(**)は未だに色褪せていない [review][投票]
★4戦火(1958/米)迎春閣の女将がまだおぼこ娘だった頃。元祖イエローフィーバーと見紛う異人種間ロマンス。こういう気恥ずかしいのは米国人同士は真顔でできない気もするが、文化と言葉の壁が恋の虜になった男女をなりふり構わなくするということで、成否は悉く両者の存在感にかかっている。二人の関係の進展の鍵となる場面はさすがに突き抜けている。ただ、リーホァの人となりに従順で窈窕なwaifu以上のものがあればと時代の制約を感じたりもした [review][投票]
★3カルテル・ランド(2015/米=メキシコ)ロスセタスよりも無慈悲かつ残忍なことで知られるLos Viagraの母体はここで描かれる<Autodefensa>の一派。元番犬が野犬化して狂犬病に罹ったような暴虐の限りと無軌道さは、麻薬戦争の暴力の上限を覆した感さえある。イスラム国を扱ったものもそうだが、この監督の作品は事実のプレゼンテーションの仕方に深刻な問題がある。いかにもスクリプトされた演出の過剰は記録映像の臨場感を煽るよりも損なうことにしか寄与していない [review][投票]
★4ブキャナン・ライズ・アローン(1958/米)国境の町を牛耳る悪徳保安官とゴロツキ紛いの手下達。殺人を犯した男の身を簡単に金で売る町長。現金をもって外を出歩かないように警告する木賃宿の主人。些細な痴情の縺れがたちまち殺し合いへとエスカレートする西部人気質。パルプ小説が原作とはいえ、今日でも国境の南へ目を向ければ、売文家の創作と笑い飛ばせない現実がある。余りにも頻繁に目にするジャンルクリシェがどこまで史実を反映しているのか最近気になって仕方ない[投票]

Plots

最近のあらすじ 5
★5真昼の不思議な物体(2000/タイ=オランダ)シュールレアリスム運動の<優美な屍骸>のテーゼに啓発されたウィーラセタクン監督の実験的な処女長編。少数の撮影班が、タイ王国の各地を旅して回り、いくつもの支流が一本の大河へ注がれるように、物語の続きを即興的に考え出すように行く先々で人々の協力を仰ぐ。[投票]
★4光りの墓(2015/タイ=英=仏=独=マレーシア)現代のタイ北部の小都市。旧校舎の教室を改装した大部屋で、重度の眠り病にかかった兵士の一群が、ひもねすベッドに釘付けになって介抱を受けている。そこでは、七色に変幻する蛍光ライトが枕元を彩り、神通力を持つ娘が夢のなかの患者と交信を試みる。この奇妙な介護院で働く親友を、松葉杖をついたちんばの中年女性が訪れる。彼女はたちまち部屋の片隅で眠る若い兵士に思いを寄せる。というのも、小学生の時に同じ場所に机を並べて授業を受けた記憶があるからだ。じきにその青年と昵懇の間柄になるが、この建物が往昔の王族のために戦ったつわもの達の墓所の上にあること、彼らがあの世で戦を続けるために生者のエネルギーを吸いとっていることが、眠り病の原因であるとお告げを受ける[投票]
★535杯のラムショット(2008/仏)妻に先立たれたアフリカ系移民のリオネルは、その半生をパリの郊外線の車掌として務めてきた。風評のよくない地区で一人娘を育てあげた自負がある。そんなジョゼフィーヌも大きくなり、一人前の女になった。混血特有の野性的な美貌で人目を引く彼女に対して、ひそかに思いを寄せるのは、同じ団地に住む白人青年だ。その隣人ノエも、一筋縄ではいかない過去を背負っている。両親と若くして死に別れ、外国へ出たり戻ったり、一時として落ち着かない渡り鳥の人生だ。彼が現住所に留まるのも、偏にジョゼフィーヌへの恋心からである。リオネルはそんな二人を見るにつけて、そろそろ娘が親の膝下を離れ、一人立ちする時が来たことを悟る。小津作品に触発された、ドニ監督の<バンリュー家族>[投票]
★5美しき仕事(1999/仏)アフリカ東海岸の小国ジブチにある仏軍基地。息が詰まるような酷暑のなか、陰湿な副官ガルーの麾下で、一群の若い兵士がひもねす猛訓練に励んでいる。世間から隔絶した基地の暮らしも、容貌魁偉な新兵サンタンが加わったことで一変する。サンタンは、その天真爛漫な性格と融通無碍な振る舞いで、たちまち仲間の心を収攬しただけでなく、その傑出した勇気によりフォーレスチェ司令官の歓心を得る。自らの立場を脅かされたガルーは、人気者のサンタンにつらく当たるが、部下の魅力が覆い難くなればなるほど、余計に嫉妬を募らせるのだった。そんなある日、ガルーはついに一線を越えてしまう。原作は『ポーラX』のハーマン・メルビル。カラックス作品で馴染みのドゥニ・ラヴァン主演[投票]
★4死んだってへっちゃらさ(1990/仏)移民系のダウとジョスは、非合法の闘鶏試合で糊口を凌いでいる。カリブ時代から後者の母親を知るピエールの好意で、パリ郊外のナイトクラブの地下に潜りの闘鶏場を按配したのだ。ジョスが鶏の訓練を一手に担う一方、ダウが賭け金など会計面に携わる。ジョスがとりわけ愛着を抱いたのは〈死んだってへっちゃらさ〉と名付けた獰猛な雄鶏だった。二人の庇護者を気取るピエールだったが、金銭問題で悶着が絶えることがない。さらに、賭け金を吊り上げるために、より激しい試合を演出するよう、剃刀の導入を欲求するのだった。ある時、ピエールは、ジョスの母親と性的関係にあったようなことを得意気に話す。鬱憤を積もらすジョスは酒に溺れる一方で、ピエールの美しい若妻に執着を抱く。[投票]

Points of View

国境の南〜メキシコ麻薬戦争の暴力、その起源と地政学[投票(7)]
アメリカ善隣外交と反共十字軍、カシキスモとビオレンシア、北米移民とギャング文化。抜けてるのが多そうなので随時更新。 A=麻薬戦争 コロンビア篇  B=麻薬戦争 メキシコ篇 C=米墨の国境地帯と犯罪 D=CIAと反共軍事政権(AUC、カイビレス、GAFEなどの(準)軍組織とカルテルの関係)。 E=メキシコの見せしめ動画を連想させるtorture pornの系譜
対テロ戦争とイスラム主義[投票(13)]
無差別テロ、戦争犯罪、大量難民、宗派対立、少数民族迫害など、何かと物騒な今日の中東情勢の理解の一助になりそうなものを中心に集めてみました。分類はあくまでも暫定的な目安として。 ( A=前史、B=大シリアとトルコ、C=アフガン紛争、D=イラク戦争、E=アジア・アフリカ・湾岸諸国、F=欧米社会のイスラム教徒とテロリズム )