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煽尼采さんの人気コメント: 更新順(1/29)

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★4父、帰る(2003/露)とにかく、ショットとアクションのシンプルかつ強靭な力に圧される。そうした、瞬間的な「現在」の充実ぶりから徐々に立ち現れてくる反復。ひとつの試練、謎、問いとしての父。 [review]Orpheus, ゑぎ, ぽんしゅう, 3819695[投票(4)]
★4氷壁の女(1982/米)アルプスの美景に見惚れるということ、ただひたすらに山に登るという行為、この二つがそのまま、時間性と情念の暗喩となる。抽象性と具象性の見事な結合。 [review]けにろん[投票(1)]
★4鳥(1963/米)鳥が理由も無く襲いかかる恐怖だけを純粋に描いた作品、という印象は意外にも、再見して覆った。画と音だけで演出された純粋映画といったイメージは、半ばは真実だろうが、半ばは伝説。鳥の登場までの焦らしシーンが、心理劇としての『』を構成する。 [review]G31, 寒山, ジョー・チップ, けにろん[投票(4)]
★2シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米)パンズ・ラビリンス』のような妖しく美しい暗黒幻想譚かと思いきや、嫌いなジャン・ピエール・ジュネ風の幼稚で狭苦しい箱庭映画に失望。本筋は粗雑で凡庸なメロドラマに過ぎず、むしろ主役はマイケル・シャノンと思いたい。 [review]ぽんしゅう, けにろん, DSCH, 赤い戦車[投票(4)]
★3フレンジー(1972/米)「沈黙」と「静止」の恐怖。物体と等価に置かれる「廃棄物」としての肉体。そのグロテスクさをユーモアにも転じるヒッチの余裕と妙技。 [review]けにろん, 赤い戦車, 3819695[投票(3)]
★3隠し砦の三悪人(1958/日)黒澤自身、理屈抜きの徹底した娯楽作品として制作したというが、僕からすれば、こちらの理屈が入る余地の無い娯楽作とは、むしろ剥き出しの理屈、セオリーだけで作られるべきもの。百姓の強欲さや不潔感の、観客の不快を誘う写実主義的な作家性は贅肉だ。 [review]緑雨, Myurakz, 水那岐, けにろん[投票(4)]
★4東京暮色(1957/日)最後の黒。小津的構成美と、黒の作劇術。 [review]緑雨, づん, 3819695, ぽんしゅうほか6 名[投票(6)]
★4浮草(1959/日)殆どのカットに含まれる赤の鮮やかさ。反対色の緑が各所に配されているのも絶妙。加えて、茶系統の色の落ち着きと、白による視覚的な抜けの心地よさ。色と闇の対比も見事。画の構図も、屋内のみならず、狭い路地が織り成す直線の構成による、整然たる美。 [review]けにろん, 3819695, 緑雨[投票(3)]
★5幸福〈しあわせ〉(1965/仏)モーツァルトの音楽のように完璧な幸福の光景が、微かな亀裂によって、恐るべき光景へと変じていくこと。素晴らしい色彩設計、フォーカスやカット割りの実験性にも関らず、ミニマルな演出による最大限の効果をもあげていることの驚き。 [review]ゑぎ, Orpheus, ぽんしゅう, セントほか5 名[投票(5)]
★3ディストラクション・ベイビーズ(2016/日)獲物を物色しながら徘徊を続け、いったん殴り合ったら勝つまで執拗に挑み続ける柳楽優弥は、だが、一方的な狩猟者ではない。カメラは、返り討ちに遭った彼の、血塗れの顔に浮かぶ充実感を捉える。 [review]DSCH, ゑぎ, tredair, ぽんしゅうほか6 名[投票(6)]
★4狂熱の季節(1960/日)これは巧い。乱暴にカメラを振り回しているように見えて、細部の音の演出まで的確。主人公の無軌道な行動には吐き気を覚える面もあるが、彼の無法な躍動性が映画的活気をもたらしているのもまた事実。連続噴射するエネルギー。 [review]寒山[投票(1)]
★3つぐない(2007/英)水とタイプライター。 [review]jollyjoker, ゑぎ, ジェリー[投票(3)]
★2インスタント沼(2009/日)気のせいか、冒頭シークェンスに象徴的なように、いつになく情報量が多い仕上がりに思える。詰め込みすぎで、さり気なさを装いつつ充分狙われた感のあるギャグの殆どが笑えない。麻生久美子のキュートさに救われる反面、アイドル映画的レベルの停滞感。 [review]ロープブレーク, 立秋[投票(2)]
★4ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米)南北戦争の敗者である南軍、その生き残りとしてのジェシー・ジェームズ。アメリカの正史から取り残された者への郷愁。疑念と友情の間で揺れ動き張り詰める、緊張感に充ちた場の空気を捉えた、持続性のある場面作り。音楽の素晴らしさ。 [review]ぽんしゅう, Orpheus, けにろん[投票(3)]
★3ジェイコブス・ラダー(1990/米)ジェイコブ(ヤコブ)のラダー(梯子)の昇降運動。 [review]濡れ鼠[投票(1)]
★3散歩する侵略者(2017/日)アクションが撮れない黒沢清。そこで生じている出来事を、死せる眼=カメラで捉える即物性に徹するでもなく、積極的に出来事へと接近していくでもない、生温いカメラにイラつく。全体的に、なにかそうした不完全燃焼感が支配。 [review]けにろん[投票(1)]
★3美しい星(2016/日)「美しい星」とは、人類が蔓延る地上を俯瞰する異星なのか、守られるべき生命の星・地球なのか。人工的な光を異星の光に読み換える演出は素晴らしいが、着眼点のみで、『2001年宇宙の旅』級の形而上性に達せず不発。 [review]けにろん[投票(1)]
★4フルスタリョフ、車を!(1998/仏=露)カメラと人の動きの騒々しさ、ビシッと決まった構図にも漲るエナジーは『フェリーニのローマ』に匹敵する。互いに衝突し意味を叩き割り合う声声声が飛び交う不条理な空間は、雪の白、ランプの灯りの白、カーテンの白でホワイトアウトしつつ炸裂し続ける。 [review]寒山, けにろん[投票(2)]
★3刑事ジョン・ブック 目撃者(1985/米)ともかく、緩やかな編集のリズムが心地好い。原題の「witness」は「目撃者」の他に「…を経験する」の意味もあるらしく、実際、この映画のサスペンス的要素は、観客にジョン・ブックを通してアーミッシュの生き方を擬似体験させる為の仕掛けとも思える。 [review]ぽんしゅう, CRIMSON[投票(2)]
★2白夜(1957/伊=仏)幼稚な恋にもそれなりの美しさがあるが、マリア・シェルの俗な顔立ちには繊細さが欠け、世間知らずの小娘が些細な事で泣いたり笑ったりする様には魅力を感じない。彼女を夢中で追うマルチェロ・マストロヤンニの素朴さも、作品の幻惑性を殺ぐ。 [review]irodori[投票(1)]