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ゑぎさんの人気コメント: 更新順(64/111)

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★4あの子を探して(1999/中国)プロパガンダとしての宿命的な胡散臭さ。リアリズムで攻めた風に見せて、その実、巧妙に劇的な要素を配置する手腕は狡猾だとも思えるぐらいだ。 [review]週一本, 緑雨, sawa:38, ことはほか5 名[投票(5)]
★4アンジェリカの微笑み(2010/ポルトガル=スペイン=仏=ブラジル)本作もノイズの映画。信じがたいような、誇張されたラジオのノイズと共に、主人公イザクは登場する。彼はノイズを纏う人なのだ。道路を走る大型車の音。葡萄畑を耕す鍬、或いは耕運機の音。農夫たちの歌声。 [review], 3819695, 赤い戦車, けにろん[投票(4)]
★4ピロスマニ(1969/露)絵画的。余りに絵画的がゆえ殆ど「映画」を思わせないぐらいだ。この甘美な映像は淡々とした演出と相まって私をぐでんぐでんに酔っぱらわせてくれた。しかしこの画面も紛れもなく「映画」なのだ。傑作。けにろん[投票(1)]
★4マグニフィセント・セブン(2016/米)荒野でガンマン達が馬を走らせる場面を、斜め横後方から追走する撮影。これは自動車で追っているのだろうか?ヘリにしては低い。ドローンということはないと思うが、なかなかカッコいい。デンゼル・ワシントンらのカットだけでなく、ピーター・サースガード率いる敵側の多勢の疾走でも同様のカットを持ってくる。 [review]けにろん, jollyjoker[投票(2)]
★3アラバマ物語(1962/米)ペックのオスカー受賞作。しかもアメリカ映画史に残るヒーロー像とされている、なんてとんでもなく私には合わない代物かと食わず嫌いというか偏見というかがあったのですが、悪くはないですね。 [review]けにろん, junojuna, 3819695[投票(3)]
★3ボーン・アイデンティティ(2002/米)この映画もマット・デイモンが強過ぎて、アクションがスリルにイマイチ機能しないのが一番の難点だと思う。でも、ルックスから、そんなに強そうに見えない、顔も童顔で可愛い、というミスマッチが、ちゃんと映画の魅力になっている。  [review]けにろん[投票(1)]
★4おんなの細道 濡れた海峡(1980/日)本作のオフビート感は今見ても充分通用するものだと思う。田中陽造の脚本の個性が色濃く残っているとも思うが、それでも脚本の映画ではなく武田一成の演出の映画になっている。断崖での排便と紙を投げる画面のイメージ、ラストのストップモーションのタイミング。これらは一例だが、演出家の創意が勝っていると感じられる。寒山拾得[投票(1)]
★4やさしい人(2013/仏)たまらないな、この映画。本作も名演技と云っていい犬が登場する犬の映画であり、そしてなんといっても寒々とした冬の映画だ。雪降る夜の街角、雪の山荘、樹氷と湖の風景。特に後半の山荘まわりの画面、その冷え冷えとした触感がとてもいい。 [review]赤い戦車[投票(1)]
★3目撃(1997/米)有り体に言えば構成と編集が悪いということになるのだろうが、これは監督の責任だろう。勿論良いシーンも沢山あるが。 [review]袋のうさぎ, 緑雨, t3b, ナム太郎ほか8 名[投票(8)]
★3男はつらいよ フーテンの寅(1970/日)森崎東版『男はつらいよ』は矢張りシリーズの中にあって違和感ありありの寅さんだ。「いくら可愛いくっても妹じゃしょうがねえや」という寅。白いマフラーを巻いている寅。旅館の番頭として「労働」する寅。いやそんなこと以上に、 [review]Myrath, ナム太郎, ぽんしゅう[投票(3)]
★4キング・オブ・コメディ(1983/米)本当にこの頃のスコセッシのタイトルインは格好良かった。多くのシーンを忘れてもレイ・チャールズの「Come Rain or Come Shine」は忘れられないだろう。サンドラ・バーンハードへの演出は過剰ぎみとも思えるが、後半、彼女の邸宅のシーンの美しさ、その狂気的と云っていい美しさを倍加している。 [review]Myrath, 赤い戦車, 3819695[投票(3)]
★4グラン・トリノ(2008/米)ポーチと椅子と床屋。西部劇の記号。過去のどのイーストウッド映画よりもこれら道具立てが頻繁に現れる。過去のどのイーストウッド映画よりも西部劇足ろうとしたのだ。そういう意味でこれもジャンルを葬る映画だが、師ドン・シーゲルのあの作品と同じで爽やかな葬儀だ。 [review]Myrath, ジェリー, ヒエロ, Orpheusほか14 名[投票(14)]
★5ハタリ!(1962/米)「現実らしさ」を飛び越えた「映画的な現実」 [review]緑雨, 3819695, maoP, べーたんほか5 名[投票(5)]
★3男はつらいよ 寅次郎の告白(1991/日)階段の映画。山田洋次が脚フェチであるということの証左をたちどころに5つは上げられるが、着物姿の吉田日出子が階段を上るシーンでふくらはぎを見せるカットはその最たるものだ。これは相当に違和感のあるカットである。 [review]寒山拾得, TOMIMORI, けにろん, ぽんしゅう[投票(4)]
★4ブラッド・ワーク(2002/米)何と端正な犯罪映画。心臓移植をからめたリスキーな設定が本作の肝で大いにハラハラさせられるのだが、しかし演出はもう抜群の安心感。自身の肉体は流石に衰えを感じさせる部分もあるがまだまだ演出はダイナミックかつ若々しい。しかもそれを突出と感じさせずにいかにも当たり前の演出技術として披露してしまう。恐れ入ります。 緑雨, ガチャピン, ハム, ナム太郎[投票(4)]
★4西班牙〈スペイン〉狂想曲(1935/米)大傑作『間諜X27』や『上海特急』に比べれば、やや雑駁な感覚は残るけれど、しかし、本作も画面の見どころはいっぱいだ。全般に狭いセットに詰め込んだ美術が凄い。やっぱりこんなの見たことないという装置だ。 [review]袋のうさぎ[投票(1)]
★4マリアンヌ(2016/米)鏡、鏡、鏡。窓を含めて圧倒的な鏡の映画。住居内の三面鏡も忘れ難いが(衝立に隠れたマリオン・コティヤールの後ろ姿、その乳房が垣間見える!)、特に自動車のバックミラーへの拘りは尋常じゃない。通常のフロントガラス上部のバックミラーだけでなく、運転席前方のダッシュボードにもバックミラーを置くという拘りようだ。 [review]赤い戦車[投票(1)]
★3男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(1984/日)さくらも博も登場しない夢。根室のシーンも東京のシーンも雨ばかり降っている。そしてラスト、恒例のハガキの後に異例の長いシークエンスがある。このエピローグのとってつけたようなスラップスティックはどうしたことか。美保純(好演!)の唐突な登場と云い、試行錯誤の跡がうかがえる。渡瀬恒彦のやくざな雰囲気はいい。寒山拾得[投票(1)]
★4ゲッタウェイ(1972/米)全く見事。いい加減な部分もあるがこのサービス精神は活劇のお手本と云いたい。ウォルター・ヒルルシアン・バラードクインシー・ジョーンズロジャー・スポティスウッドサム・ペキンパー。これだけ才能が集まればこれぐらい面白くなって当然、とも云えないだろう。はっきり云って最高に面白い。けにろん, 町田, ぽんしゅう[投票(3)]
★3男はつらいよ 葛飾立志篇(1975/日)勿論小林桂樹。彼が映画を支えている。だが一番忘れ難いのは夢のシーンだ。サボテンが映り乗馬が近寄ってくるロングショットから、サルーンでの上條、米倉、吉田義夫、そして「チェリー」倍賞千恵子の唄のシーンの見せ方の西部劇的演出!なんと器用なこと!山田洋次はハリウッドで本格西部劇を作ることが出来る監督かも知れない。寒山拾得, けにろん[投票(2)]