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jollyjokerさんのお気に入りコメント(44/65)

トラッシュ! -この街が輝く日まで-(2014/英=ブラジル)★3 フィクションの快感が最大に至らない一因は、少年三人組の性格・能力を描き分ける趣向が凝らされていないことにある。三人の作劇上の役割は常に交換可能であり、那須正幹先生の偉大さが今更ながら身に沁みる。謎解きの結末がもたらす状況の演出には『続 夕陽のガンマン 地獄の決斗』の参照も求めたい。 (3819695)[投票(1)]
イーダ(2013/ポーランド=デンマーク=仏=英)★5 昔懐かしきスタンダード画面。モノクロ。けれど構図がびしっと決まっていてすこぶる美しい。淡々としたしかしシャープな演出に、そしてそのテーマにめずらしく戸惑う。人間の愚かさ、悲哀、生と死、そして希望、、。 [review] (セント)[投票(1)]
イーダ(2013/ポーランド=デンマーク=仏=英)★4 遺伝子が為せる伝統芸。ポーランド派復刻的な戦争後遺モノクロ峻厳美。敢えて言うならカワレロウィッチ的か。只アイデンティティ探求の果ての越境と新旧の交代・継承を題材としながら閉じたかのようなラストは疑問だ。そこは伝統芸はもう要らないのでは。 (けにろん)[投票(1)]
ヘイトフル・エイト(2015/米)★4 劇中の現象は貧乏くさいのに画面はリッチ、時間は豊穣でレオーネ級の満腹感。セリフが多いほど光るサミュエル・L・ジャクソンは黒い丹波哲郎だ。キャラクターメーカー、タランティーノの腕の冴え。 (ペンクロフ)[投票(4)]
シング・ストリート 未来へのうた(2016/アイルランド=英=米)★3 親の不和にせよ学校でのイジメにせよ総じてライトだし閉塞打破の方途としての音楽もパンク以前グラム未満な半端さで強固なメッセージがあるわけもない。行く先を失しレコードに埋没する兄は弟の何に仮託したのか。船出する2人に未来がありそに思えないっす。 (けにろん)[投票(2)]
エリジウム(2013/米)★3 これだけ金遣ってB級SFが撮れるんだから、監督にとっては本望だっただろう。その潔さは好きだぞ。 (甘崎庵)[投票(1)]
招かれざる客(1967/米)★3 状況にいきなり引き込む導入の鮮やかさと、スペンサー・トレイシーの顔芸は秀逸。が、ほぼ会話劇だけでこの尺はややツラい。米国の上流家庭が映画の舞台になる、最後の時代の作品とも言えるかもしれない。 (緑雨)[投票(1)]
裸足の季節(2015/仏=トルコ=独)★4 一言では言い表すことのできない映画。前半の、5人姉妹の「きゃっきゃうふふ」の幸せそうなテンションを保ったまま後半に突入し、彼女たちの運命を傍観者的に見ていた私はこの映画を語る言葉を失う。 [review] (シーチキン)[投票(3)]
アバウト・シュミット(2002/米)★4 劇場公開時に続き、2度目の鑑賞。 [review] (田邉 晴彦)[投票(1)]
独裁者と小さな孫(2014/グルジア=仏=英=独)★4 冷徹な画面が怖い怖い映画だが、同時に、例えば、手を繋ぐ、手を放す、手で目を隠す、耳を塞ぐ、耳に手をあてるといった手の描写、或いは灯りや火といった光の道具立てを使ったシーンなど、繊細な演出の連続で、目が離せなくなる画面の映画だ。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
百円の恋(2014/日)★4 ジムの経営者やトレーナー、コンビニの2人の店長や店員といった脇キャスティングが全て命中しており、遣る瀬無い閉塞と片隅感が充満するのが良く、そういうリアリズム基盤の上で『ロッキー』チックな類型的再生譚もより栄える。サクラの熱演も報われた。 (けにろん)[投票(5)]
百円の恋(2014/日)★4 日本人の共同幻想が消失し、コミュニティーが分散化された「今」という時代のハングリーとアングリー。醜くたるんだ体と焦点定まらぬ目をした仏頂面の女が、無自覚にではあるが自らの存在の「不愉快」さに挑戦するさまが安藤サクラによって文字通り体現される。 [review] (ぽんしゅう)[投票(6)]
百円の恋(2014/日)★5 安藤サクラに惚れる二時間 [review] (寒山拾得)[投票(7)]
マイ・インターン(2015/米)★5 あのコルレオーネ、トラヴィスがこんな好々爺になっちゃったのかという驚きはさておき、主人公がそもそも仕事のできる人物だった設定はちょっとズルい気もする。しかし、登場人物構成はシンプルで、ちょっとした動きや目つきで状況を明らかにする主演陣の演技はお見事の一言。 (サイモン64)[投票(2)]
レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで(2008/米)★4 エイプリルの焦燥もフランクの戸惑いも手に取るように解って嫌だった。俺はこんな映画を見たくて映画館に足を運んでるわけじゃねえんです。 [review] (kiona)[投票(7)]
ブルックリン(2015/アイルランド=英=カナダ)★4 棄てた故国が十全な幸せを放逐して尚彼女の心を捉えるには描き方が足りぬとも思うが女心と何とかなのだと納得する。所詮男は女が本当は何考えてるかなんて解らん。一時の気の迷いも何十年か経ち淡い想い出と化するだろう。そういう醒めた幸福感に充ちている。 (けにろん)[投票(3)]
疑惑のチャンピオン(2015/英)★4 ドーピングのすさまじい実態には唖然とするが、真に戦慄を覚えるのは己を正当化するための偽りを演じる人間の姿だ。 [review] (シーチキン)[投票(1)]
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984/米)★4 映画の「スケール」を決定するものとは何か。私見によれば、それは「上映時間」でもなければ「物語の時空間的な拡がり」でもなく、「美術」である。オープニングの阿片窟の造型だけでも感涙に値する。なんという美しさ! なんというユニックさ! [review] (3819695)[投票(3)]
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015/米)★3 コメンテーター諸兄の熱い評には共感しきりなのだが、本作はそれに見合った作品じゃない。トランポが読んだら書き直しを求めたと思う。 [review] (寒山拾得)[投票(4)]
トレーニング・デイ(2001/米)★5 この時期にきて、デンゼル・ワシントンがアカデミー賞をとった自分なりの考察→ [review] (mimiうさぎ)[投票(24)]