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jollyjokerさんのお気に入りコメント(5/65)

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022/米)★3 やや異色の会話劇だが、最後のナレーションの一言には、衝撃に近い感慨を覚えた。 [review] (シーチキン)[投票(1)]
聖地には蜘蛛が巣を張る(2022/デンマーク=独=スウェーデン=仏)★3 絞殺とその死に顔の映画。絞殺される人は4人出て来る。3人は女性で1人は男性。いずれも、首を絞められる最中と死後の顔面がしっかりと映される。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
EO イーオー(2022/ポーランド=伊)★4 赤い光が明滅する。全編に亘って赤い光に覆われるシーンが頻出する。冒頭シーンは、ロバの運命の象徴のようでもある。赤い照明は不穏さの予感に思える。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
EO イーオー(2022/ポーランド=伊)★3 視覚に映る事象の主体と客体が判然としない。統一性を拒否しているような映像コラージュの連鎖は、美しさのなかに猛るようなパッションがたぎり総体として実を結ばないことを目指しているように不穏だ。これがスコリモフスキの自然界と人間界の境界認識なのだろう。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
EO イーオー(2022/ポーランド=伊)★5 擬人化や愚かな人間の営為との対置といった常套ではなく、おとなしい生物としての無為なる存在EO。その徹底した物語の即物性の一方での暴力と叙情を漲らせた描写の連鎖。フーリガン乱入以降の件は佳境をアニメに託す安易へのスコリモフスキーの返歌だ。 (けにろん)[投票(3)]
マルサの女(1987/日)★4 憑き物が落ちたような安堵感、もしくは呆けたような虚脱感を漂わせる山崎努の背中に「呪い」としての「欲」の本質を見る。祓えぬままに膨らむ呪いと深化する手口のデフレスパイラル。憑かれていても苦しいが、「呪い」なしにも生きられない業を茶化しながらも突き放さない主題曲やブラックユーモアの温度感がいい。演出が多少安いのは気にならない。何よりこのにぎやかないかがわしさだ。 [review] (DSCH)[投票(7)]
早乙女家の娘たち(1962/日)★4 これは良い映画だ。久松静児作品をもっと見なくてはと思わせる。冒頭は、画面奥にガスタンクの見える風景。手前に原っぱと林。林の中を、左から右へトラック横移動する。ラストカットも同じ場所を反対の(右から左への)移動ショット、という円環処理。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
我が家の楽園(1938/米)★4 理想主義の陽気な自由賛歌に見えますが、作中でもライオネル・バリモアにイデオロギー原理主義をさらりと批判させているあたり、根底に流れるのはリバタリアニズムでしょう。するとあの一家の破天荒ぶりは自虐ジョーク。これは確信犯的プロパガンダ映画では。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
我が家の楽園(1938/米)★4 なんとこの80余年前の作品には、反グローバリズムのためのピースが並んでいる。 [review] (寒山拾得)[投票(3)]
聖地には蜘蛛が巣を張る(2022/デンマーク=独=スウェーデン=仏)★4 罪そのものよりそれを産み出し呑んで融解させるイスラム原理主義の価値観を撃つのが建前だとすれば、半素人な殺しの連鎖が到達する諧謔味が不如意に現れる。妻の帰宅や豊満女性の件は佳境。そのブラックな反転視線はあるべき顛末を嘲笑うかのように結実する。 (けにろん)[投票(3)]
アナザーラウンド(2020/デンマーク=スウェーデン=オランダ)★4 最後のマッツ・ミケルセンのダンス・シーンは見もの。そしてそこに凝縮されているように、本作は色々あっても、いや、あるからこそ、喜びも幸せもあるという、少しほろ苦い人生賛歌なのだろう。 [review] (シーチキン)[投票(2)]
アナザーラウンド(2020/デンマーク=スウェーデン=オランダ)★3 ダンスの映画。既に、最初の四人での飲み会で、ミケルセンはダンスがプロ級だと紹介されるが、こゝを含めて何度か踊るように勧められても断るのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
アナザーラウンド(2020/デンマーク=スウェーデン=オランダ)★3 私もかつて、日々の忙しさを推進力に酔っぱらうために飲み続けていた時期があり、そのころの言い訳は「明日も勤勉に生きるには、今夜の酒が必要なのだ」でした。追われる仕事が行き詰っても、好転しても、それが飲む理由。この4人の気持ち痛いほど分かります。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
アナザーラウンド(2020/デンマーク=スウェーデン=オランダ)★3 いや、いい。すごくいい。でも酒飲む人間からすると展開が読めまくるのよ。もうちょい意外な展開が欲しかったかな。70/100 (たろ)[投票(1)]
ジョニーは戦場へ行った(1971/米)★3 長い黒画面にオフでドラムの音。大砲(砲口)の正面ショット。クレジットは黒地に赤文字で画面下半分に出て、上半分には、チャーチルなどの記録映像。最後の方で署名するウッドロー・ウィルソンが出る。米国の参戦。砲弾の爆発ショットの後、また長い黒画面。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
会社物語 MEMORIES OF YOU(1988/日)★4 昭和という一つの時代の終わり。今観るといろいろグッときて泣きそうになる。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(6)]
聖地には蜘蛛が巣を張る(2022/デンマーク=独=スウェーデン=仏)★4 因習への反抗心を誇示するようにヘジャブから前髪をのぞかせて、男たちが作り上げた強固なカラをこじ開けるように「夜の聖地」の裏側を奔走するライミ(ザーラ・アミール・エブラヒミ)のなんと凛々しいこと。てっきりイラン映画だと思い込んで観始めたので・・・ [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
羊飼いと風船(2019/中国)★4 広い空。うねる草原。夏なのに暑気を感じさせない乾いた空気感。精力的でごついがたいの夫と従順で恥じらい深い妻はともに働き者だ。夫婦の朝は居丈高な角の種羊と何頭もの雌羊を交尾させることから始まる。この地では管理された未来も、また宗教的因習も生活なのだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
スポットライト 世紀のスクープ(2015/米)★3 この題材で回想、フラッシュバックは一切なしか。これは本作のとても良い点だ。また、全体に素直な撮影で、奇を衒ったような構図や動きはない。これも好感が持てる。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜(2013/英)★4 カーティス脚本は徹底してイギリス庶民の目線を崩さず、そこに哲学的要素を入れる。それに手を抜かないところが凄い。 (甘崎庵)[投票(1)]