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jollyjokerさんのお気に入りコメント(40/65)

悪人(2010/日)★5 原作既読。誰が本当の悪人か(原作小説の帯の文章より)、なんて陳腐なことはどうでもいい。ただ、 [review] (IN4MATION)[投票(5)]
悪人(2010/日)★3 私にしてもこのような地方の閉塞感をまったく知らないではない。とても誠実に「現実」の光景をなぞった映画だ。それはまた志だけで実現できるものでもない。技術が伴っていなければ不可能な仕事である。しかし、と思う。映画において誠実さは必ずしも面白さの味方をしない。映画らしい飛躍がもっとほしい。 [review] (3819695)[投票(8)]
さよなら渓谷(2013/日)★2 原作既読。明治大学ラグビー部が起こした集団レイプ事件を基に書かれた本作。だが、原作も本作も現実とは異なる展開を見せる。会話主体で進む原作とは違い、本作の会話はとても少なく観るものに行間を想像させる程度。これでは原作が主張したかった肝心な部分が1mmも伝わらないと思う。レヴューは原作のネタバレです。 [review] (IN4MATION)[投票(2)]
ロマンス(2015/日)★3 ロマンスと紙の月。所詮箱根止まりの女って話(仙石原には行ったようだが) [review] (ペペロンチーノ)[投票(1)]
南極料理人(2009/日)★3 美談的な解釈も頷くところではあるが、芹沢明子のカメラのせいで、ユルい噺に見せかけた怪奇映画に見えてしまう。投げ出された唐揚げやバターを貪るオッさんの件はチャップリンが靴紐を啜るのと同質の食欲のグロテスクがある。少なくとも期待してしまうし、見え方もそうなのだが、語り手にはその気はない(気づいていない)ように見える。 [review] (DSCH)[投票(3)]
ロマンス(2015/日)★3 いい加減で前を見ることもない男と、それを嫌悪し「真剣に生きている」自分を肯定し続ける女の道幸。男にとっての、女への口実が明らかになったその時、女のいい加減さも露呈し彼女も己を笑う。だが映画的なカリカチュア化であるふたりのあからさまな身長差もミスリードを誘う罠であり、「ロマンス」とは偽装された徘徊であった。 [review] (水那岐)[投票(2)]
悪人(2010/日)★3 和解ではなく破壊を選択してしまう男の話しである。警察署の前で葛藤する二人を打つ豪雨。父娘の再会を濡らす冷たい雨。笠松則通が写す人を分かつ雨が美しく切ない。現代の閉塞と酷薄を精緻、かつ直裁に編んだ脚本も好いが、生真面目さがいささか堅苦しくもある。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
悪人(2010/日)★5 今かろうじてその日を耐え、生きている人たち。底辺を支える肉体労働者の若者。叔父の経営する解体作業を黙々とこなす。家に帰れば離れたところにある風呂場へ寒いのに裸のままで移動するしょぼい家屋。そして、 [review] (セント)[投票(12)]
悪人(2010/日)★4 「俺、何でこんな人間なんやろ」。祐一君、それ、あんただけじゃない。みんな思ってる事だから。 [review] (青山実花)[投票(6)]
そこのみにて光輝く(2013/日)★4 高橋和也の狂気の物語でもある。指の臭い嗅がせるか普通。ああいう上役ってどこにでもいるものだが、そうか奴らも狂っているのか。 [review] (寒山拾得)[投票(9)]
そこのみにて光輝く(2013/日)★5 人は救い難い状況の人たちに接することはあっても寄り添い続けることはできない。綾野のトラウマは方便としの機能しか為さぬがそれでもいいのだ。一方で姉弟の映画として一切の直載な会話を廃し尚切ないまでの想いが迸っている。空気まで演出し得ている。 (けにろん)[投票(9)]
そこのみにて光輝く(2013/日)★4 縦んば菅田将暉がおらなんだら如何ほど味気ない映画に成り果てていたかしらと、想像するだに怖ろしい。(演出意図の範疇とは云え)綾野剛のカラッポ男ぶりとは対照的に身の詰まったキャラクタリゼーションだ。近藤龍人は日本列島の光線とますます親密な関係を築き、北海道の暑気を首尾よく捉まえている。 [review] (3819695)[投票(13)]
そこのみにて光輝く(2013/日)★4 この世からタバコとライター、あるいは自転車がなくなったら映画もなくなるのではないか、いや、逆に、これらがある限りは映画はあるんじゃないだろうか。という愚にもつかないことを想うぐらい、タバコとライターと自転車の映画だ。 [review] (ゑぎ)[投票(9)]
そこのみにて光輝く(2013/日)★4 画面から漂うすえた臭い。古畳にたっぷりと染み込んだ血と精液のミックス臭を放つ、根源的な人間のどうしようもなさに初めは拒絶感を覚えるが、映画の中で何度も光と夜の闇とを繰り返されるうちに、どうしようもないからこそはっきりと見える、希望の輪郭が美しく、貴い。 [review] (まー)[投票(7)]
そこのみにて光輝く(2013/日)★4 「大事にしてっから・・・おかしくなんだべや!」という台詞が僕にとっての全て。ギリギリの線状で爪先立ちする主役3人の描写の緻密さにキリキリと胸を締め上げられるが、この彼岸の高橋和也あってこそ(グッジョブ)。夜明けの撮影が会心だが、ラストカットは僕も蛇足だと思います。 (DSCH)[投票(2)]
恋人たち(2015/日)★4 男2人の挿話は真摯なのだが最重要と思われる再生への契機や起点が描かれないので判ったような判らないような釈然としなさだ。橋梁検査という職も若干狙った感がある。一方で主婦の原エネルギーは作為をふっ飛ばしただ存在し得ている。今村映画のように。 (けにろん)[投票(4)]
恋人たち(2015/日)★4 全編に亘って水の映画。そして音の映画。 水の扱いでは、トップシーンが浴槽(風呂の場面は3人の主要人物、それぞれの家で描かれる)。船で行く川。自転車が通る水溜り。「美女水」というミネラルウォーター(安藤玉恵の写真が貼ってある!)。2回ある印象的な小水。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
南極料理人(2009/日)★3 極限状態は普通人の裸の欲望を剥き出しにする。よって大して面白くない人物の行動が俄然面白くなるのは理の当然であり、そういう意味では知能犯的な作品。自分にとってはイセエビのフライやら、レアステーキやら、何の変哲もないラーメンやらに食欲を矢鱈と刺激されまくる罪な映画だが、観終っての余韻はさして尾を引かない。最上のスパイスは南極と言うステージである以上、内容は緩さを極めても許容されただけだ。 (水那岐)[投票(4)]
苦役列車(2012/日)★4 「愛すべき、ろくでナシ」という宣伝文句を鵜呑みにするとこの映画の本質を見失う。クソ豚野郎だから物語が成立する。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(7)]
苦役列車(2012/日)★4 動物ごっこのような相変わらずワザとはずしたシーンを持ってきたりもするが、本作は随分と安定的な、分りやすい演出だ。堂々とした、と云ってもいい。例えば、最も気合の入った場面は何と云っても居酒屋のシーンで貫多(森山未來)の「田舎者は本当に、ムヤミと世田谷に住みたがるよな。」という科白から始まる部分だと思うが、 [review] (ゑぎ)[投票(6)]