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寒山さんのお気に入りコメント(1/62)

ヨコハマメリー(2005/日)★5 冒頭から涙が止まらなくなった。哀れみや悲しみの涙ではない。郷愁や共感とも違う不思議な涙。メリーと、元次郎と、ヨコハマの街を流れ去った数十年の時間。人が戦後と呼ぶその時間の中で、生まれ、育った私たちは、まぎれもなくメリーの子であり孫なのだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
ヨコハマメリー(2005/日)★4 異物が他者と混在していた、歴史上のある季節。その異物がある日突然消えてしまったその時、人は今までが幸福な時代だったことを知るのかもしれない。 [review] (水那岐)[投票(3)]
白夜(1971/仏=伊)★4 人物が肩越に振り返る仕草が多い。しかしそれによって視線の印象が強調される。もっと言えば、人物から人物に投げかけられる感傷的関心こそが強調される。若い女が鏡に映る自身の裸身を見るその視線もまた肩越、見られる体と見る顔とがショットとして分割されることで、若い女の自身への感傷的関心=ナルシシズムが印象づけられる。ブレッソン的身体は自然な統合を生きない。 (きめこめ)[投票(3)]
わたしたち(2015/韓国)★5 仲間はずれにされた少女は、不安な顔を“する”のではなく不安な顔に“なる”。“する”より“なる”の方が切ない。彼女は、何が原因で、何故こんなこんなことが起きているのか分からないのだから。友をとり戻そうとする話でありつつ、意志の誕生を見つめる物語。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
パターソン(2016/米)★4 正確な色名には皆目自信ないが、耳馴染みのある範囲で云えば群青あたりが近いだろうか、アダム・ドライバー宅の内壁や彼の制服の群青色が画面の基調を成す。そのアキ・カウリスマキ的でもある青がひたすら心地よく、奇矯さも覗かせていた前二作を経てジム・ジャームッシュの画面造型は円熟を迎えている。 [review] (3819695)[投票(5)]
オン・ザ・ミルキー・ロード(2016/セルビア=英=米)★4 あゝモニカ・ベルッチは最早イタリアの宝石どころか世界映画史上の至宝だ。しかし、それにも増して、この映画ではミレナを演じるスロボダ・ミチャロヴィッチという女優が圧倒的なのです! [review] (ゑぎ)[投票(2)]
三度目の殺人(2017/日)★4 どんだけ『天国と地獄』好っきゃねんな接見所のガラス反射テンコ盛りだが2大俳優のガチエナジーと精緻なカット割りで一応魅せる。しかし真実究明の迷宮は、伝統的な情に棹差す展開が前面に出て後退。リンチを期待したが、所詮芳太郎だったみたいな。 (けにろん)[投票(2)]
バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン)★5 なんのギミックもない物語と映像にこんなに心を動かされることは少ない。真に「ヤバい」映画とはこういうものだ。 (dahlia)[投票(1)]
バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン)★5 素晴らしいね。ロバを神にしてる。みんな知らないで苛めたり、一方生き様を見られてる。生きることの哀しみ、人の営み、愛。神は無知な人間に殺されるのか。それでも、許してくれるんだよね。いやー秀作。 (セント)[投票(1)]
バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン)★5 厳しい映画だ。ブレッソンらしい手の足のスペクタクルが静かに、そして怒濤のように押し寄せる。歩くロバの足をとらえただけのショットがもう究極の映画的造型として見る者を叩きのめす。裸のヴィアゼムスキーが壁にもたれているカットの峻厳さよ。うずくまるバルタザールを俯瞰で眺めるその眼差しの冷厳さよ。 (ゑぎ)[投票(2)]
バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン)★4 うん、確かにロバが主人公だ。ブレッソンなのでロリコンなのはいうまでもないが、さらに発展してロバコンと呼べるのではないだろうか。 [review] (PaperDoll)[投票(1)]
ラ・ジュテ(1962/仏)★3 事後の壊滅描写より戦慄的なのが平時のオルリー空港で不穏な空気が充満する。時間遡行による記憶に閉ざされた想いのロマンティシズムが明らかにアラン・レネ的なのだが、この形式は最初で最後の偶発。故に1ショット静止を解かれて動く画が凡庸に見える。 (けにろん)[投票(1)]
奇跡の丘(1964/伊)★5 真のマルキストは「奇跡」に関する映画ではなく、奇跡の集積としての「映画」を志向する。二つのショットを不連続に接合することへの、飽くなき自己批判もしくは仮借なき異議申立て。 [review] (ゴルゴ十三)[投票(6)]
脅迫(1966/日)★4 葛藤し苦悶する三國連太郎の心理描写が長く、サスペンスとしては少し弛緩するものの、家族を守るために立ち上がるオヤジの姿には哀愁と感動を覚えた。 [review] (青二才)[投票(1)]
散歩する侵略者(2017/日)★3 言語の本質を前提した「概念奪取」という言語的段取にしかならないアトラクションは非映画的だが、こと「愛」という抽象を前にしたとき空転せざるを得ない認識がむしろ「愛」の観念的絶対性を際立たせてしまう、その逆説が作劇を意外に収斂させる。いわば言語の唯物論的抽象性が事象そのものの認識になりかわる。「愛」こそすべて(!)。 (きめこめ)[投票(2)]
三度目の殺人(2017/日)★3 自らが象徴であることを隠しもしない象徴たちは、一義的な解釈への収束を強迫神経症的に恐れて予防線を張り巡らす営みに没頭している。だが「映画」は断じて象徴読解ゲームではない。そも十字(架)に逸早く「裁き」の徴を見る福山雅治が胡乱だ。彼がローマ帝国民かパリサイ派だというなら道理は通るが。 (3819695)[投票(2)]
三度目の殺人(2017/日)★3 是枝裕和の取り上げる題材も見せ方も非常に興味をそそる。たが、彼はいつも自分の意見を言わない。正解はないとしても、自分の考えはもっと述べてもいいんじゃないかと、毎度思う。 [review] (jollyjoker)[投票(2)]
神々の深き欲望(1968/日)★2 徹底した取材を通して叙情を浮かび上がらせることに長けた今村が壮大な叙事詩を紡ごうとして破綻した。そういう意味で『ええじゃないか』と双璧かも知れない。一種の日本人論なのだろうが主題もつまらないし、姫田無き映像の構築力も薄っぺらい。 (けにろん)[投票(3)]
神々の深き欲望(1968/日)★3 はじめて観たときは衝撃を受けたが、小熊英二の『〈日本人〉の境界』を読んだあとでは、それが内地人からみたオリエンタリズムでしかなかったことがわかって興ざめ。 (捨聖)[投票(1)]
神々の深き欲望(1968/日)★4 「耳がかゆい」というセリフがわけがわからなくてなんだかおかしかった。 (ユージ)[投票(1)]