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執炎 (1964/)

監督蔵原惟繕
脚本山田信夫
原作加茂菖子
撮影間宮義雄
美術松山崇
音楽黛敏郎
出演浅丘ルリ子 / 伊丹一三 / 芦川いづみ / 松尾嘉代 / 細川ちか子 / 平田大三郎 / 信欣三
あらすじ「女の心棒は長う深う燃えつづけて、男のように消えることがあらへんのや…」山の落人村に育ったきよの(浅丘ルリ子)は、幼なじみの海の若者・拓治(伊丹十三)と再会し、激しい恋に陥ちる。彼が兵士となったとき、自分は辛抱のきかない女だからと見送りを拒んだきよの。だが帰還した拓治を歓喜をもって迎えたきよのは、早速祝言をあげようというのだった。そして再びの召集令状。拓治は帰還したときには脚をやられていた。脚を切り落とさねば危ない、との医者の助言をはねつけるきよの。元通りの拓治以外は欲しくはない。そう語るきよのの眼には静かに煌々と燃える炎が宿っていたのであった。〔日活/120分/モノクロ/ワイド〕 (水那岐)[投票(1)]
Comments
全10 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★4オールヌードにノーメイク、黒目がスクリーンから落ちてしまいそうなアップ。浅丘ルリ子渾身の代表作。平家落ち武者村落を直接描いて価値高く、女性から見た戦争と男性の批評がとても穿っている。「出征する男は美しく清くなる、結局男は惨いもの」 (寒山拾得)[投票(2)]
★4恋愛映画の名を借りた反戦映画でもない、そう反国家映画である。召集令状と死亡通知を出しにくる郵便員の顔をピンタする壮絶なシーンはまさに反権力であろう。人間のパッションの燃え上がり。まさに執炎です。でも、人間は本当に悲しいときは涙も出ないんですね。 (セント)[投票(2)]
★4ぬし恋しや、ともに暮らさむとて直したるぬしの脚。あな怨めしや、いくさに再び取らるるのなら、いっそこの手で切り落としてくりゃる。…一途な女が真正の恋に陥ちた時、その貌は夜叉と化す。浅丘ルリ子は美しいままに鬼を見事演じきった。 (水那岐)[投票(2)]
★4恋愛の究極は、狂うか死ぬか。ふたつにひとつ。 (オノエル)[投票(2)]
★4日本版『ベティ・ブルー』か? 恋愛映画の最高峰のひとつ。若い伊丹十三がセクシーだぞ。 (ボイス母)[投票(1)]
★3タイトルに惚れた、が [review] (ピロちゃんきゅ〜)[投票(2)]
★3愛が嵩じて妄執に至る熾烈を描いてるのだが、恋の形成過程が生半可で違和感が付きまとう。大して意味成さない山と海の集落分断や渓谷に架橋された鉄道は記号として何かを提示するに至らず趣向に留まる。パラノイア展開が収斂すべき「脚」だが赤紙で雲散した。 (けにろん)[投票(1)]
★3大事なところは役者の演技に任せずに、ナレーションで語ってしまおうとする姿勢が気に食わない。役者が大根ならナレーションも仕方ないが、実際はそうではないのだからな。ともかくも浅丘・伊丹・芦川の3人がいればこその★3。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu)[投票(1)]
★3海と山と余部鉄橋と平家の落人村と雪…。でも浅丘ルリ子主演の文芸物は『絶唱』もそうだけどそんなに面白いとは言えない。やはりこの人は現代物が似合う。 (熱田海之)[投票(1)]
★3伊丹&ルリ子の熱演は買うけど、『南極物語』みたいなナレ−ションと、大仰な音楽がちょっとしつこい。 (リーダー)[投票(1)]
Ratings
5点0人
4点6人******
3点7人*******
2点0人
1点0人
13人平均 ★3.5(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
身も心も燃やす恋愛映画決定版! (ボイス母)[投票(3)]
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