[コメント] 空中庭園(2005/日)
彼女の住んでいた場所は団地なのでしょうか?「団地」とは、集合住宅の集合体を差すのでは?
(2006/10)
そもそも「団地」を暗喩的に使う手法は、いままでの数多くの作品で使用され尽くされてしまっていて新鮮味を感じない。
でも、それは、あえてそのような「使い古された」ものを暗喩的に使うことで、見る側に暗黙の了解を求めているのかもしれない。そういう記号的なものとして「団地」という言葉を使ったのなら、それはそれでもいいのだが。しかし、台詞では「団地」と言わせつつ、絵で撮っているのはいわゆる公団的団地ではなく、こじゃれた新興住宅地である横浜港北ニュータウンや千葉海浜幕張。彼女の家は、10ウン年経過した家にも見えない。家にも街にも年輪を感じない。「昔」を感じられるのは、ラブホの回転ベッドだけ。(これも時代の象徴として結構よく使われるアイテム。)全編に渡って、この映画は美しかった。それだけに、どうも、都合のいいように「言葉」を使い、都合のいいように「絵」を作っていたように感じてしまった。
面白くなくはなかっし、テーマも伝わってきたのだが、それがどうも薄く感じられてしまったのが残念。
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