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「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

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赤線地帯(1956/日)************

★4冷たく醒めきった画面は、しかし触れれば火傷をする。もはや笑うしかない出来事ばかりが繰り広げられるが、その笑いはいつしか引き攣り、やがて声を失った自分に気づくだろう。溝口健二は最期まで引き裂かれた映画を撮り続けた。 [review] (3819695)[投票(2)]
★3佳作ではあるが、他の溝口作品のような緊張感が伝わってこない。音楽のせいか? [シブヤ・シネマ・ソサエティ] (Yasu)[投票]
★5金勘定の仕方、丼の持ち方、煙草のふかし方、客と女達の顔の距離。細部に吉原が現れる。五人五様の人生が、つかの間吉原のネオンに照らされ浮かび上がっては消えていく明滅ぶりを堪能。主役をあえて一人に絞り込まなかったことがかえってすごい。 [review] (ジェリー)[投票(4)]
★4当時も今も変化しない。今は当時より多少小綺麗にずるがしこくなっただけ。いつの時代に見ても見る人が自分の姿を、出ている人間の光と陰を投影できてこそ名作なのだ。これは見事当てはまる。そして女優陣の美しい出で立ちと演技が、名作度を充実アップさせていると言っても異論は出ないだろう。 [review] (ジャイアント白田)[投票(3)]
★4もっとずっとずっと見ていたいと思った。それでいて、この86分という時間が完全無欠なものだとも感じさせる。ファーストカットの東京の町を右にパンして浅草寺を映す大ロングショットから、ラストカットまで。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
★4映像も演出も勢いがあり生きるために売春する女たちの生き様を少し誇張はしているがしたたかに描ききる。不思議とこの映画に出てくる人で善人はいないも同然。こういう映画もまた珍しい。横溝のペシミストぶりが窺われる。まさに秀作。 (セント)[投票]
★5こういう女性連中には囲まれたくないなあ。 [review] (chokobo)[投票]
★4ここまでいじめますか。木暮美千代も三益愛子もすごい。「ちょっ、ちょっと」ラストは息が止まった。 (動物園のクマ)[投票]
★3思わず“女の強さ”などと書いてしまいそうになるのだが、描かれている女達の生き様はいたってまっとう。“男のダメさ”の方が印象に残ります。それと木暮実千代のメガネには、不協和音的な美しさを感じます。 (ぽんしゅう)[投票(9)]
★3物語は終始ストイックで、カタルシスは得られない。でもこれが真実なんだ。 (buzz)[投票]
★4セックスという仕事。たとえ奴隷として生きても、しぶとく生き残るのはいつも女性。 [review] (ボイス母)[投票(10)]
★5多様な夜の女たちの生態を、厳しいセリフを織り交ぜて綴られる群像劇。古風で柔らかな三益愛子、優しさ故に、翻弄される二人の美神(ミューズ)京マチ子木暮実千代たち、そして痺れる程の現実主義者若尾文子。それぞれの人物像に立体性があり、人間の実相に迫っている。不可思議な香りもするテルミン風味満載(音楽黛敏郎)の運命交響楽。稀代のリアリスト溝口健二が、遺作にして始めて描いた抽象絵画。 [review] (いくけん)[投票(9)]
★3赤線廃止二年前の騒然とした空気を捉えた意義深い群像劇であることは確かだが成沢昌茂の脚本はおセンチに過ぎ踏み込み不足で誉めようがない。女優では若尾文子の圧勝。他が悪いのではなく彼女が素晴らし過ぎるのです。 [review] (町田)[投票(2)]
★4京マチ子(Vo)、若尾文子(G)、三益愛子(G)、木暮実千代(B)、町田博子(Dr) というメンバーが奏でる哀歌に酔いしれよう。バンド名はズバリ「赤線地帯」または「アプレンセス・アプレンセス」 [review] (TOMIMORI)[投票(8)]
★3あのな、(以下ノーコメント) (G31)[投票]
★5どのエピソードを切り取ってもシビアで、甘さのかけらもない映画。これが遺作というのは、畏敬の念を抱くほど凄いです。 (太陽と戦慄)[投票(2)]
★3往年のパワーが感じられないものの、あのラストには強烈なインパクトがあった。 (赤い戦車)[投票]
★3社会状況や価値観があまりに前時代すぎて今となっては物珍しく観るしかないのだが、「夢の里」の案外モダンな店の造りと奥行きを意識した宮川カメラの構図取り、京マチ子の捨て鉢なキャラ造形が印象深い。 [review] (緑雨)[投票(1)]
★3ピークを迎えた女優と忘れられクスブってる女優を、その通りの配役で使う冷徹さが溝口溝口たる所以だったのだろうが、若尾の挿話は図式的で木暮三益の部分が胸に沁みるのも溝口だったからこそとも言える。 (けにろん)[投票(8)]
★4ラストには唖然。そして三益愛子が圧巻。 (直人)[投票]