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★4 | ピンクのカーテン2(1982/日) | 一線超えたいという欲望とそれはダメだという理性のせめぎ合いが頂点に達するラスト。1作目より踏み込んだ描写で更に浮き彫りになる変態性。大きな声では言えないが堪らんものがある。終始鬱屈している兄役の阿部雅彦が好演。原マスミの音楽もやっぱり良い。 | [投票] |
★3 | 宇能鴻一郎の濡れて打つ(1984/日) | とことんバカバカしいけど後味が良く爽やかな青春コメディの佳作。ポルノとスポ根という組み合わせをしっかりギャグに昇華しており見事。天然キャラが炸裂する山本奈津子のモノローグが味わい深く、肉棒注射というワードチョイスには爆笑した。 | [投票] |
★4 | ヒポクラテスたち(1980/日) | 80年代的な軽さが充満してる一方で、内藤剛志のキャラやその周辺描写に学生運動の残滓を感じる。時代の端境期という雰囲気が全編濃厚。こういう作品を今狙って作ろうと思っても作れないんだろう。古尾谷雅人も伊藤蘭も陰のある役柄を力むことなく好演。 | [投票(2)] |
★4 | ピンクのカーテン(1982/日) | 本来アブノーマルなものでしかない近親相姦スレスレな妹萌えドラマをポップな雰囲気に押し上げた美保純の魅力に尽きる。マジ可愛い。タイトルになってるカーテンも含め兄妹が住む部屋の装飾が素敵で、撮影は充実している。原マスミの音楽も良い。 | [投票] |
★5 | 少女暴行事件 赤い靴(1983/日) | 非行に走る無気力な少女少年たちを描きながら映画はまったく無気力な作りではなく、彼らの怠惰な生を瑞々しい映像で切り取っている。セックスシーンにさえ常に不吉な予感が漂い、悲劇的なラストへと徐々に近づいていく。虚しさが余韻として深く残る衝撃作。 [review] | [投票(1)] |
★3 | アングスト/不安(1983/オーストリア) | 狂気は伝わるものの、問題作というより単に作りが拙いだけの微妙な作品に思える。しつこすぎるモノローグがまったく好みでない。ただ、主人公に襲われる一家の娘役の女優が可愛い。できればこんな内容じゃない映画で出会いたかった。犬も好演ではある。 | [投票] |
★5 | 銀河(1968/仏=伊) | 全編宗教論争ばかりで丸々1本映画を撮るという試みが凄いし、シュールレアリズム的表現も随所で冴えている。無茶苦茶面白い。ブニュエル流のユーモアを堪能するのと同時に、いつの時代にも対立し分断してきた人間の歴史の積み重ねも感じずにはいられない。 [review] | [投票] |
★5 | PASSION(2008/日) | グズグズに絡み合った男女のだらしない関係性を描いて、ヒリヒリと切迫した情感を表出させており圧倒的。それぞれが隠していた他者への本音を吐露し、誤魔化していた己の気持ちと向き合う。そういった愚直な描写の積み重ねに心を揺さぶられずにはいられない。 | [投票] |
★2 | アシャンティ(1978/スイス=米) | 人身売買という社会の闇を描いてるが切迫感はこれっぽっちも伝わってこない。壮絶だった『マンディンゴ』のたった3年後の作品なのに、このフライシャーの腑抜けっぷりはどういうわけなんだろう。そもそも何が売りでどのへんが見せ場なのかさえ不明な謎映画。 | [投票(1)] |
★4 | 怪談昇り竜(1970/日) | 筋は普通の仁侠映画だが、胡散臭い見世物小屋的なディティールが散りばめてあっていかにも輝男っぽい。とにかくこういうジャンルの作品撮るのに全然乗り気じゃないんだなってのがはっきり伝わる脱線ぶりと人物描写のどうでもよさ。歪さに魅力を感じるマニア向け。 | [投票] |