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★3 | ルートヴィヒII世のためのレクイエム(1972/独) | 何か文句ありますかと言わんばかりの、あからさまな書き割り背景。金かけまくったヴィスコンティ版と較べるまでもない、このお手軽感にはびっくりだが、にもかかわらず美しいショット群には目を奪われる。なんだか解らない映画だが、妙な魅力は感じる。 | [投票] |
★5 | 皆殺しの天使(1962/メキシコ) | この不条理を切迫したリアルな状況として描き出すブニュエルの力量。本作独自の法則で物語が進み、それについての説明が一切ないのに引き込まれるんだから物凄い。『アンダルシアの犬』から描き続けた悪夢描写も冴えており非の打ち所がない。 | [投票(1)] |
★4 | 花と龍 青雲・愛憎・怒涛篇(1973/日) | ローアングル長回しに徹底して拘る演出スタイルの凄さ。雨や嵐や雪の場面など異様なほどの画面の強度があり、全編にわたって加藤泰の強烈な個性を感じ取れる。 | [投票] |
★4 | ケペニックの大尉(1956/独) | 仕事にありつけず、ケチな犯罪を繰り返すしかない前科者のおっさん。前半はひたすら暗い。しかし、映画は後半思わぬ展開を見せる。安定感のある演出で、主人公の大胆すぎる行動を淡々と描写。これは面白い。 | [投票] |
★4 | 御金蔵破り(1964/日) | 花火大会の日の犯行というシチュエーションが気が利いていて、後半はカラフルな照明が楽しめる。さすが石井輝男、何を撮ってもいかがわしい面白さに溢れている。 | [投票] |
★4 | 破れ太鼓(1949/日) | 広い屋敷内を家族たちが走り回る描写が楽しい。小林トシ子と宇野重吉の星空の下でのデートがこっ恥ずかしいながらも素敵だし、阪妻が過去の出来事を回想するシーンも素晴らしい。エンドマークが出るまで鳴り止まないオルゴールの音もなんか良かった。 | [投票] |
★3 | ハナ子さん(1943/日) | いかなる状況下でも映画を娯楽たらしめようとするマキノ正博の姿勢は逞しい。ただ、登場人物たちの底抜けの明るさがどうしても痛々しい空元気に見えてしまう・・・というのは穿った感想か。 [review] | [投票(1)] |
★3 | さらば、愛の言葉よ(2014/仏) | ゴダールが3D技術で思う存分遊びまくってみましたという映画。それ自体は確かにまったく味わったことがない映像体験で、新鮮な驚きはある。が、これが一本の作品として面白いかと言われると、正直頭を抱える。 | [投票] |
★4 | 伊賀野カバ丸(1983/日) | 映画内映画のノリで唐突に時代劇風になるところや、クライマックスの早食い対決など、遊び心満載でめっちゃ楽しい。これでもかと言わんばかりにアクションとギャグを隅々までブチ込み、無内容の馬鹿騒ぎに徹する潔さ。溢れんばかりのサービス精神に感動した。 | [投票(1)] |
★5 | フォロー・ミー(1972/英) | 夫婦間の不和を描きながらも軽やかでユーモア溢れる名作。孤独に街を彷徨うミア・ファローが堪らなくいとおしくなってくる。尾行のシークエンスの多幸感にはマジで涙ちょちょぎれた。 | [投票] |