最近のコメント 10 |
★5 | PASSION(2008/日) | グズグズに絡み合った男女のだらしない関係性を描いて、ヒリヒリと切迫した情感を表出させており圧倒的。それぞれが隠していた他者への本音を吐露し、誤魔化していた己の気持ちと向き合う。そういった愚直な描写の積み重ねに心を揺さぶられずにはいられない。 | [投票] |
★2 | アシャンティ(1978/スイス=米) | 人身売買という社会の闇を描いてるが切迫感はこれっぽっちも伝わってこない。壮絶だった『マンディンゴ』のたった3年後の作品なのに、このフライシャーの腑抜けっぷりはどういうわけなんだろう。そもそも何が売りでどのへんが見せ場なのかさえ不明な謎映画。 | [投票(1)] |
★4 | 怪談昇り竜(1970/日) | 筋は普通の仁侠映画だが、胡散臭い見世物小屋的なディティールが散りばめてあっていかにも輝男っぽい。とにかくこういうジャンルの作品撮るのに全然乗り気じゃないんだなってのがはっきり伝わる脱線ぶりと人物描写のどうでもよさ。歪さに魅力を感じるマニア向け。 | [投票] |
★5 | テオレマ(1968/伊) | パゾリーニ作品はどれもラストが良いのだが、とりわけ本作のラストの衝撃は比類ない。 [review] | [投票(2)] |
★4 | ズームアップ 暴行現場(1979/日) | これは結構よく出来ていて感心した。強引なとこもあるが、先が読めないヒネリの効いた脚本。目撃する側とされる側が入れ替わる展開が楽しい。ラストも決まっていて、小原宏裕の職人的な巧さを堪能。 | [投票] |
★3 | 刺青(1984/日) | ロングショット長回しに拘る曽根中生のスタイルは好みなのだが、ストーリーテリングが下手だというのも感じざるを得ない。木之元亮の一本調子な叫ぶ演技も没入を阻害する。冒頭の風俗レポなどは当時を記録した映像資料として興味深くはある。 | [投票] |
★4 | 最後の決闘裁判(2021/米) | 古い時代を現代的視点で見つめ直し、性被害者への抑圧の構図を浮き彫りにしているのが意義深い。独りよがりの男性性を女性側から批判的に描いた第三章が肝であり、その部分を際立たせるための仕掛けとして羅生門形式は充分効果的に機能してると感じる。 | [投票] |
★3 | 悪魔の沼(1977/米) | ドラマを生み出しそうな背景を持った登場人物が次々に何のタメもなくアッサリ殺されていく。なので物語がまったく形成されていかないというヘンテコな作りの作品。モーテルの場面の真っ赤な照明とか、異様な世界観は魅力的なのだがあまりに雑すぎる。 | [投票] |
★4 | 怪異談 生きている小平次(1982/日) | 尺を80分足らず、登場人物を3人のみに抑え簡潔極まりない内容だが、撮影はセットもロケもこれぞ怪談映画という雰囲気が充満しており緊張感が緩まない。低予算ながらも拘るべきところにしっかり拘り、みすぼらしさをまったく感じさせない映画作りは見事だ。 | [投票(1)] |
★2 | 八月の濡れた砂(1971/日) | 嫌がって抵抗する女を無理矢理・・・って感じの性描写が一箇所ぐらいならまだしも最初から最後まで続いてさすがにウンザリ。こういう無軌道青春映画が『狂った果実』あたりからの日活の得意ジャンルだったことは了解しても、肝心の面白さはまったく理解不能。 [review] | [投票(1)] |