★5 | 多様な夜の女たちの生態を、厳しいセリフを織り交ぜて綴られる群像劇。古風で柔らかな三益愛子、優しさ故に、翻弄される二人の美神(ミューズ)京マチ子/木暮実千代たち、そして痺れる程の現実主義者若尾文子。それぞれの人物像に立体性があり、人間の実相に迫っている。不可思議な香りもするテルミン風味満載(音楽黛敏郎)の運命交響楽。稀代のリアリスト溝口健二が、遺作にして始めて描いた抽象絵画。 [review] (いくけん) | [投票(9)] |
★5 | やっぱり溝口は最高に上手かった。 [review] (バーボンボンバー) | [投票(8)] |
★5 | 金勘定の仕方、丼の持ち方、煙草のふかし方、客と女達の顔の距離。細部に吉原が現れる。五人五様の人生が、つかの間吉原のネオンに照らされ浮かび上がっては消えていく明滅ぶりを堪能。主役をあえて一人に絞り込まなかったことがかえってすごい。 [review] (ジェリー) | [投票(4)] |
★5 | どのエピソードを切り取ってもシビアで、甘さのかけらもない映画。これが遺作というのは、畏敬の念を抱くほど凄いです。 (太陽と戦慄) | [投票(2)] |
★5 | 溝口健二監督作品、『雨月物語』に続いて鑑賞二本目。こちらの方がガツンときた。映画の素晴らしさを表現するのに私のコメントなど不要。この歳になって溝口健二二本目、寅さん一本、市川雷蔵も三、四本しか観ていない。目の前には無限の日本映画ライブラリー、楽しみです! (カレルレン) | [投票(2)] |
★4 | セックスという仕事。たとえ奴隷として生きても、しぶとく生き残るのはいつも女性。 [review] (ボイス母) | [投票(10)] |
★4 | 京マチ子(Vo)、若尾文子(G)、三益愛子(G)、木暮実千代(B)、町田博子(Dr)
というメンバーが奏でる哀歌に酔いしれよう。バンド名はズバリ「赤線地帯」または「アプレンセス・アプレンセス」
[review] (TOMIMORI) | [投票(8)] |
★4 | 横浜シネマ・ジャックにて(映画の内容関係ないです。)→ [review] (picolax) | [投票(5)] |
★4 | ちょっとは観客に気ィ遣えよ、重いよ。でも面白い。 [review] (Aさの) | [投票(4)] |
★4 | 「戦争が終わってアメリカさんが来たら、素人さんを守ってくれ、防波堤になってくれなんて、いーい調子でおだてられちまってね」というセリフは事実。 (レビューはなぜか赤線の背景について) [review] (木魚のおと) | [投票(3)] |
★4 | 当時も今も変化しない。今は当時より多少小綺麗にずるがしこくなっただけ。いつの時代に見ても見る人が自分の姿を、出ている人間の光と陰を投影できてこそ名作なのだ。これは見事当てはまる。そして女優陣の美しい出で立ちと演技が、名作度を充実アップさせていると言っても異論は出ないだろう。
[review] (ジャイアント白田) | [投票(3)] |
★4 | 「わーたしじゅーろく満州娘!」鬼気迫るという言葉は、三益愛子 のためにあるのだろう。「生きるための売春」ではあっても、タコのように自分の手足を食べていることには違いはないのである。あまりにも重いテーマだ。 (りかちゅ) | [投票(3)] |
★4 | 冷たく醒めきった画面は、しかし触れれば火傷をする。もはや笑うしかない出来事ばかりが繰り広げられるが、その笑いはいつしか引き攣り、やがて声を失った自分に気づくだろう。溝口健二は最期まで引き裂かれた映画を撮り続けた。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★4 | もっとずっとずっと見ていたいと思った。それでいて、この86分という時間が完全無欠なものだとも感じさせる。ファーストカットの東京の町を右にパンして浅草寺を映す大ロングショットから、ラストカットまで。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★4 | 音楽が気持ち悪い。沢村はいつも通り(首にシップを巻いてはいないが)オカミの役。ゆめ子とより江のケースはよくある話で、ミッキーとやすみはレアだろう。ハナエはオカミに嫌味を言われながらのお勤め。あんな女の亭主になりたいと女房の陰でこっそり呟いてみた。 (KEI) | [投票(1)] |
★3 | 思わず“女の強さ”などと書いてしまいそうになるのだが、描かれている女達の生き様はいたってまっとう。“男のダメさ”の方が印象に残ります。それと木暮実千代のメガネには、不協和音的な美しさを感じます。 (ぽんしゅう) | [投票(9)] |
★3 | ピークを迎えた女優と忘れられクスブってる女優を、その通りの配役で使う冷徹さが溝口の溝口たる所以だったのだろうが、京と若尾の挿話は図式的で木暮と三益の部分が胸に沁みるのも溝口だったからこそとも言える。 (けにろん) | [投票(8)] |
★3 | 末期を迎え死に絶えようとしている往年の吉原を描くため、いかにも陰気なイベントばかりが羅列され、気が滅入る。やはり作為的描写ではあっても京マチ子の陽性は必要だったのだな、と痛感。若尾の狡猾さだけでは転げ落ちる女たちの末路描写の寒々しさはカバーしかねるだろう。ましてラストはあざと過ぎる。 (水那岐) | [投票(3)] |
★3 | あくまで、「溝口にしては・・・」という留保付だが、ストーリー展開も俗に流れるきらいがあり(特に名高いラストも私は白けてしまった)、映像にもかつてのパワーはないですな。しかーし、『祇園囃子』から成長した若尾文子を見る楽しみがまだ残っている! いやぁ、成熟する一歩前の若尾様、色っぽいねえ。 (若尾好き) | [投票(3)] |
★3 | やつれた生活臭に宿る木暮実千代の強烈な色香といい、川上康子の「壁をナメて怯え」プレイといい、マニアックじゃのう溝口よ。 (disjunctive) | [投票(2)] |
★3 | 赤線廃止二年前の騒然とした空気を捉えた意義深い群像劇であることは確かだが成沢昌茂の脚本はおセンチに過ぎ踏み込み不足で誉めようがない。女優では若尾文子の圧勝。他が悪いのではなく彼女が素晴らし過ぎるのです。 [review] (町田) | [投票(2)] |