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寒山拾得さんのコメント: 投票数順

★4人間に賭けるな(1964/日)渡辺美佐子の水際立った姉御振りを堪能する一篇。内腿の刺青に眩暈を覚える。 [review][投票]
★3遅すぎた涙(1949/米)自己正当化の巧みなリザベス・スコットの造形凄まじく印象的。犯罪映画の型通りに展開するのは惜しい。別の何かが観たかった。[投票]
★3過去を逃れて(1947/米)メキシコうろつく序盤の回想までは素晴らしいのに、そこからはゴチャゴチャ千鳥足で『失楽園』未満のありがちな詠嘆に向かうばかり。小賢しいラストは嫌い。[投票]
★3ローラ殺人事件(1944/米)「あっと驚く仕掛け」には確かにあっと驚くのだが、だからどうという訳でもなく型通りで弾けない。 [review][投票]
★2扉の影の秘密(1948/米)宿屋で化粧鏡に向かうジョーン・ベネットのショットが極上。しかし凄いのは何とここだけ。 [review][投票]
★3桃色の馬に乗れ(1947/米)主人公がイキがるだけの駄目男という変化球の見処が判らないし、異郷の描写も物足りない。ただラストは素晴らしい。 [review][投票]
★4沖縄の民(1956/日)対馬丸事件の記録として貴重。この期に及んでなおエロに走る西村晃とバイオレンスな安倍徹の性は天晴としか云いようがない。 [review][投票]
★3東京の恋人(1952/日)本筋はユルいが森繁・清川のバカ社長夫婦が傑作。社長シリーズより面白い。 [review][投票]
★2おとし穴(1962/日)どこが新しいと誤解されたのか不明な過去の遺産のつまみ食い [review][投票]
★3愛情の決算(1956/日)ロマンスに時間かけ過ぎ、自分の出番が少な過ぎるだろう佐分利信八千草薫の浮浪児の造形は傑作、彼女で一本観たかった。 [review][投票]
★4リトル・フォレスト 夏・秋(2014/日)究極のロハスは普通の農業に至る。 [review][投票]
★4神阪四郎の犯罪(1956/日)三流の裁判劇を闇雲に盛り上げる久松の箆棒な手腕。女優4人の演技合戦から女の怖さが滲み出る。 [review][投票]
★4土(1939/日)畦道を逃走する男の背中を追うキャメラ。逆光の土手を行く提灯灯した荷車。すでに吐夢の重厚な詩情が完成している。 [review][投票]
★4山猫令嬢(1948/日)日中の市電車中で爆発する三益愛子のベランメエな造形、おおこれがかの「母もの」かと賛嘆を禁じ得ない迫力。置屋に闖入するおぼこい三條美紀の違和感の生々しさ。 [review][投票]
★3無頼無法の徒 さぶ(1964/日)小林旭の傑作。アクション・ヤクザのジャンル物の枷を外れた自由な色気が尋常ではなく、本作の栄二にズボハマり(含原作ネタバレ)。 [review][投票]
★5硫黄島(1959/日)大坂志郎の傑作だなあと惚れ惚れ観ていると事態は重層化され、ついには佐野浅夫の傑作だと判明する驚き [review][投票]
★4孤獨の人(1957/日)手袋だけの殿下。ラングのノアールの手法じゃないか。本邦の言論の自由の限界を示すやんごとなき描写に慄然とするばかり。 [review][投票]
★3警察日記 ブタ箱は満員(1961/日)貧しいアクションと良好な情緒系美術から成る散漫なドタバタだが、頑張れ民主警察の励ましが憎めない。大町文夫が好印象。吉永小百合は客寄せパンダでガッカリ。[投票]
★4地図のない町(1960/日)中平らしからぬ真面目で重厚な佳作。映画館の窓から俯瞰で捉える町の光景の詳述などクロサワばりで実にいい。 [review][投票]
★3あした晴れるか(1960/日)ホークスに遠く及ばぬ温いスクリューボール。芦川いづみのコメディエンヌ振りを愛でる作品だろうに、いちいち邪魔する中原早苗が目立ち過ぎ。所詮裕次郎映画か。もっといづみを観せろと云いたい。 [review][投票]