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寒山拾得さんのコメント: 投票数順

★4誓いの休暇(1959/露)余りにも清冽な初恋噺。「立派な戦士」云々という煩いナレーションはソ連の検閲対応であり黙殺すべきだろう。 [review][投票]
★4かえるのうた(2005/日)生き辛い人間関係、乗り越えるための漫画世代の心情単純化、蛙への擬態。みんなやっている秘密。収束の一発アイディアで好感度は果てしなく上がる。[投票]
★4夜明け前(1953/日)革命をその最も純粋な処で信頼した純粋な男の悲劇。なんてありがちな、なんて厭な物語だろう。 [review][投票]
★4アラン(1934/英)空を背景に岩場に佇む母子を仰角で見上げるショットが美しい。ジブリ好みの画の連発であり、高畑・宮崎は本作大好きなんだろうなあと思う。 [review][投票]
★2柳生一族の陰謀(1978/日)大河ドラマ程度の撮影とJACの面々の下らない殺陣から成る空疎な剣豪漫画。萬屋の見事なラストを引き立たせるための周到をまるで志向しない怠慢。見処は金子成田中谷の三馬鹿公家。丹波哲郎の遅刻がマヌケ。[投票]
★1未完成交響楽(1933/独=オーストリア)シューベルトは成り上がり志向の道化でしたという感想しか出てこない。これが名画と呼ばれた時代とは何なのだろう。 [review][投票]
★3女囚さそり 第41雑居房(1972/日)パンストかぶった小松方正のエロ親爺振りは殆ど神々しい。なんという死に様だろう。 [review][投票]
★4従軍慰安婦(1974/日)慰安婦の認識は『兵隊やくざ』シリーズなどと異同なく置屋もののバリエーションに収まるが、終盤のトンデモ展開の強度は凄まじい。余りにも緑魔子な緑魔子と(なんと)底抜けに優しい三原葉子が出色。 [review][投票]
★4悪党(1965/日)小沢栄太郎のバカ殿造形素晴らしく、権力者のエロはとんでもないですね。高師直恐るべし。 [review][投票]
★4暴力の街(1950/日)本庄事件のドキュメンタリーとして観るべきなんだろう。ドラマが盛り上がらないのはもう、この市民運動が余りにも見事な成果を収めたためだ。呉や広島では新聞記者は仕事していなかったようにも見える。 [review][投票]
★3必死の逃亡者(1955/米)俳優も演出も撮影も超一流で美味なんだけど、喰い足りない。いくら喰べても腹膨らまない精進料理の類。 [review][投票]
★3サチコの幸(1976/日)今日アタシ燃えてんのと客引きするまだ子供の三浦リカが痛々しく、この危ない感じが印象に残る。各エピソードに閃きがなく話は地味だが、70年代らしいくすんだ侘しさは魅力的。 [review][投票]
★2つぐみ(1990/日)緩急わきまえぬギチギチに詰め込んだ美的映像がCF臭く、全編クライマックスにしたいのだろうか、いかにもやり過ぎ。 [review][投票]
★3腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007/日)総体何が出てくる訳でもないが、細部の繊細な語り口は大いに愉しめる。小物使いなど巧いものだ、猫とか人形とか扇風機とか。 [review][投票]
★4太陽が大好き(1966/日)閉鎖鉱山の離散を淡々と描く佳作。稀代の名科白「判ってるけど。資本主義の冷酷さは」で太田雅子は梶芽衣子になった。 [review][投票]
★3青春前期 青い果実(1965/日)超人太田博之の学園告発を描いて激しく、意識高いのに感心する。タイトルは酷く、日活はすでにロマンポルノの内容無視を始めている具合。 [review][投票]
★5たまもの(2004/日)林由美香のひとりチャップリンが秀逸。『街の灯』に伍する切なさに溢れており、しかもそれだけでは終わらない。★6級。 [review][投票]
★3白夜(1957/伊=仏)原作から病的な内省を除いてただのメロドラマにした具合で、マルチェロ・マストロヤンニでは平凡に過ぎた。鬼瓦のようなジャン・マレーと可憐なマリア・シェルの組合せの異様さばかりが心に残る。 [review][投票]
★3連合艦隊(1981/日)人間魚雷回天』や『世界大戦争』の松林らしい節操はここでも生きているが、通史大作の大雑把さはいかんともしがたく、特撮はジオラマとプラモデルにしか見えない。 [review][投票]
★3銭ゲバ(1970/日)西新宿のロータリーから登場する唐十郎造形のインパクトもの凄く、拾うサングラス絶妙、虎のスタジャンのシンボル性は半世紀前もいまも変わっていないと確認できる。この序盤は最高なんだけど。 [review][投票]