★4 | クリント・イーストウッドの『間違えられた男』。「濡れ衣」「取り違え」もイーストウッド的主題だ。むろん彼の作品歴でも屈指の傑作たる『ミスティック・リバー』『チェンジリング』に伍する作劇の殺傷力は望めないものの、それらが忘れていた二の句を失わせる催笑演出でシーンの活性化が図られている。 [review] (3819695) | [投票(5)] |
★4 | 余計な物事を描き過ぎない消去法演出が今回も冴え、尺の割にはリズムよく観られるが、省略しすぎて「それはどうなの?」と思ってしまうポイントは何点か見受けられる。
[review] (ナム太郎) | [投票(5)] |
★4 | 反撃だ!と気合入れたって怒涛の展開なぞ起こらない。現実とはそんなもんさという枯れた達観が映画からアクを拭い去る。悪意や偏見という撃つべき対象への剥き出しの憎悪も影を潜める。その最早境地としか言いようがない掌の上で役者たちは十全に自走してる。 (けにろん) | [投票(5)] |
★4 | 実話ベースとの事だが、マスコミの酷さはともかく、FBIってほんとにこんなにアホなのかしら……。 [review] (薪) | [投票(5)] |
★4 | 知性信奉が、正義の侵害自体を云々するよりも人々が侵害に感づいた瞬間を捕捉しようとする。それは知性の捕捉に他ならないからだ。たとえば、ミランダ警告に際したハウザーの反応や最初にFBIに電話した際のロックウェルの不審顔。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |
★4 | 主人公の人となりがもたらす災いの予感がじわじわと序盤から描かれていく。英雄扱いが一転するいやーな感じはイーストウッド監督ならではだ。
マスゴミって海外でもマスゴミなんだねと想いを強くする。 (サイモン64) | [投票(2)] |
★4 | FBIもさることながら、「メディアスクラム」恐ろしい。 [review] (プロキオン14) | [投票(1)] |
★4 | 冤罪の理不尽さもさることながら、主人公が終始ナメられ軽んじられているのが見ていて辛いが母親と弁護士の存在に救われる。やられっぱなしじゃなく一矢報いる展開もあるものの溜飲が下がるというほどのカタルシスはなく、そこがまたリアルで身につまされた。 (太陽と戦慄) | [投票] |
★4 | 冤罪事件を描いて、絶望の淵に蹴落とされる『真昼の暗黒』と比べれば、本作は夜中でも独り観られよう。 [review] (G31) | [投票] |
★3 | 印象深いのは、捜査官に家宅捜査に踏み込まれる場面、弁護士に「喋るな」と散々言われていたにも関わらず、黙っていられないジュエル。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★3 | 事件の進行を見せる部分は、さすがの緊張感。普通に良い映画だ。真犯人を描かないのは、選択と集中の一環だからいいのだが、学園長のような中途半端なキャラ(アホの類型)は気になる。FBI捜査官のジョン・ハムもそう。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★3 | そりゃ捜査機関の横暴やマスコミの下衆っぷりは洋の東西を問わず酷いものがあるってのわかるけどさ。 [review] (K-Flex) | [投票(3)] |
★3 | ハウザーのリチャード・ジュエル感がパない!キャスティングは完璧。FBIの撮影シーンなどサスペンスも心を掴む。 73/100 [review] (たろ) | [投票(1)] |
★3 | あまりにも凡庸なその人物に、タイトル「リチャード・ジュエル」は事件の名であって人物の名ではない、かと思わせつつ、しかしやはり最後は人物の名として腑に落ちる。「母親と暮らす醜いデブ」にも五分の魂を見出しえるか否か。描き出される人物への距離が、寄らず離れず、たがそれが映画の品になる。それが演出家にとって欺瞞のない距離だからだろう。 (鷂) | [投票(1)] |
★3 | 全面的にいいヒトのサム・ロックウェルがこそばゆいが、いい、ヤツはいい!
すべてのキャストがドンピシャ。キャスティングの勝ち。 [review] (jollyjoker) | [投票(1)] |
★3 | イーストウッド監督は讃えたいと思った人間を地味に讃える。やや人物造形が淡白なのが残念。☆3.3点。 (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | ごくシンプルに、FBIによる思い込み捜査と、ろくに独自調査もせずにそれを鵜呑みにしたマスコミによる犯人扱い報道の非道さを描いている。 [review] (シーチキン) | [投票] |