[コメント] スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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えーと、40人がドロイドで40人がクローン、ジェダイが5人の良い人悪い人が5人ずつ、残り5人が色モノ宇宙人キャラってところか…宇宙、狭ッ。
最初から最後まで「壮大なスケールと信じて描かれる箱庭サイズのサーガ」で、全身痒くなってしまう。共和国も悪の組織も慢性人材不足に悩まされてでもいるのか?活躍してる人すげー一握りなんだけど…全宇宙を二分する戦争の導入部がこんな小人数のすったもんだで片付けられてしまって良いのか〜?
たった一人が撃退されたら二度と襲ってこない人材不足の暗殺者といい、命狙われているのに故郷の星ですらおつきの者がいない元お姫さま(荷造りまで自分でしていたよこのお人ァ)といい…。だいたい、後からあんなにワラワラ現れるんなら、次から次と重要任務を一人でこなすオビ=ワンや、経験不足で不安の残るパダワンの一人護衛についていってやれよなあ、ジェダイ軍団!
とりわけ、闘技場で「多勢に無勢だ」とそっくりかえっていた悪玉が、形勢不利と見るや奥さまスクーターみたいのに一人またがって飛んでった時にはもうどうしようかと思っちゃったぜ。
エピソード2には広がりがない。一握りの「良い人悪い人」が集中的に活動していて、ハン=ソロ&チューバッカやジャバ、イウォークのような、「どっちでもない人」「別勢力」の魅力がない。出てくる脇役が話をエピ4以降につなげるためのご都合キャラばかりでは、ドキドキもワクワクもできない。
連合軍&帝国軍だって、その配下に「生きた」人間がそれぞれの人生を背負って存在しているところがみえるからこそ、その厚みや説得力も増すというもの。それが…それが…
今回主要登場人物以外、ほとんど木偶(ドロイド&クローン)やんけーーー!!木偶同士の合戦延々観たってドキドキもワクワクもせんのじゃーーーー!!!!
ハアハア。結局、ルーカスが「CGが発達した現在だからこそ実現できる」ってのが何なのか、わたしには伝わってこずじまいになってしまった。「お祭りだから」「アトラクションみたいなものだし」と自分に言い聞かせるも、ドキドキもワクワクもしない祭りやアトラクションではどうにもならない。
…現在だからこそ実現できるって、やっぱりアレなんだろうか。「ぴょんぴょんヨーダ」…
確かに、あんな生き物が自分の身の丈より長いライトセーバー振り回しながら、「キャッキャッキャー!」とか叫んで飛びかかってきたら、ひるむわな。脅威というより、うっとうしくてコワイ。
最後に、素朴な疑問。主役が美男美女のカップルなのはかまわないのだが、あの二人からルーク&レイアの宇宙人顔兄妹が生まれるのは何か納得いかない。「遺伝子はどこへ消えた?」
あっ!さてはエピ3では、パドメがジャバに乗り換えるのか?!おおおおお〜ッ、こ、これァ予断を許さぬ展開になってきたぜ…
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