一体何だこの映画は。ジョン・ウィリアムズの曲の流れるお馴染みの冒頭と中身がまるで別物のようだ。

EP2はEP1に比べると面白いという評判を聞いたから、少しは期待していたのだが…。正直EP1よりヒドイ。EP1はまだ始めだし、今後の期待も含めてこれでいいかな…みたいな部分もあった。しかし、繋ぎ役であるEP2はシャレにならない。冒頭のスピーダーで走り回るシーンまでは面白いかもしれないという期待があったが、それがどんどん裏切られ続けて泣きたくなる。EP2の見せ場でもあるアナキンとアミダラの愛。どこに愛が?EP4〜6のソロとレイアの貶し合いつつも惹かれ合う姿の方がよっぽど愛の段階として説得力があった。大体、アミダラに関してはいつアナキンを好きになったのかさえ不明だ。ただの嫌な奴にしか見えない彼にいつ惹かれた?それにあの草原ゴロゴロ…ウケ狙いにしか見えない。今時、あんな恋愛シーン、芸人がネタにするぐらいなものだ。しかも苦労しているオビワンの様子と交互に見せるのもウケ狙いにしか思えない。内容にも詰込み過ぎの感アリ。母親の下りなんて明らかに大事なシーンの筈だ。それをあんな軽く済ませて、一体ダースベイダーになりゆくアナキンの姿をどう描くというのだろう?まあ、ケチのつけ始めは(友達曰く)重要な思春期を抜かして突然10年後から話を始めようとするぶっとび具合にもあるが……。

EP1でも思ったが、EP2は特に映像のショボさが際立った。まるでゲーム画面。生気がない。ヨーダもCGになっちゃったし。確かにあの動きは圧巻(つーか爆笑)だったが…。

もう文句をつければ数えきれない。文句がつけきれなくて文がまとまらなかったのはこれが初めてだ。EP3は一体どうなる?こんなシリーズ作るべきじゃなかったのでは?エイリアンの造形等もMIB2とそんな変わりないし、スタトレでも満足できるような映像。SWがこれではさすがにマズイだろ。前回から言っているが、これはただの大作。SWを語っていい代物ではない。キャラに魅力もないし、話は今迄以上に薄っぺら。あんな映像だけで観客を満足させようとでも思ったのだろうか?EPシリーズ…いや、自分の作品を無意識に貶めるジョージ・ルーカスに怒りすら感じてしまった。

ただ、誉められる点もある。アナキン役のクリステンセンのアミダラを見つめるいやらしく、下心のありそうな視線…。あれは確かに暗黒面に行きそうだ。説得力十分でよし