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さんのお気に入りコメント(11/12)

猿の惑星 創世記(ジェネシス)(2011/米)★3 現行のルール上、アンディ・サーキスはアカデミー主演男優賞をはじめ、どのような賞の対象にもならない。我々は100年後の映画ファンに笑われるだろうな [review] (ペンクロフ)[投票(7)]
猿の惑星 創世記(ジェネシス)(2011/米)★4 この夾雑物の少なさは素晴らしい。余計なものを交えず、一直線にラストまで話を突き進めていく語りに身を委ねる爽快さは、久しく味わわなかったものだ。かつてのB級アクション映画の傑作群に連なる系譜。エンドクレジットの怖さも中々。 (赤い戦車)[投票(1)]
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007/日)★3 時間的制約の中でフェティシズムへの偏向が生む「欠落」と奇妙な「充足」。得体が知れない不気味な作品。 [review] (DSCH)[投票(5)]
宇宙戦争(2005/米)★4 不死身のダディの綱渡り家族愛貫徹。陳腐化したヒロイックなテーマを、ここで、この状況下で、敢えて「ヒーロー・生者」であることの疚しさとして提示するスピルバーグの自己批判的覚悟。なるほどトム・クルーズ。極めて痛切。そして「毒」について。 [review] (DSCH)[投票(2)]
アウトレイジ(2010/日)★4 安心して楽しめるリラックス・ヤクザ・ムービー。これだけ死に満ちた作品なのに、作家から死の匂いがしない。それは北野武が、映像を玩具として取り戻したということ。 [review] (林田乃丞)[投票(17)]
アウトレイジ(2010/日)★4 二〇一〇年日本のシネスコ暴力映画その二。あるいは北野武の痛覚カタログ。暴力技術の集成に徹することでこれまで北野映画の美点とされてきたはずの「乾いた暴力から滲む叙情」さえも排除されている。究極のハードボイルド。圧倒的な演出力(断じて不足ではなく)が達した完全なるノー・エモーションの地平。 [review] (3819695)[投票(10)]
アウトレイジ(2010/日)★4 たけし曰く「エンタメに徹した作品」とのことなんだけど、これがエンタメかと問われるとそうではないと思う。でもむしろそれくらいが気持ちいい。 [review] (Myurakz)[投票(7)]
ヒーローショー(2010/日)★4 「孤族の国」の物語。肥大化しながら行き場を失った自意識の掃きだめで、一瞬暴発する「俺を見ろ!」という叫びの矛先の狂いが人生を殺す。夢とその残骸が氾濫し、つながりの方法を様々に獲得しながらつながりが崩壊している、これはまことに現代日本的なテーゼである。極めて不愉快だが実にリアル。この無為な暴力連鎖物語は対岸の火事ではない。私たちは覚悟を問われている。 [review] (DSCH)[投票(4)]
お引越し(1993/日)★4 日常性から彼岸への、跳躍ではなく、地続きの道を歩いて到達することの驚き。終盤で別次元へと「お引越し」したかのように思いそうになるが、そうではないのだ。この終盤ゆえに、それに先立つシークェンス群もより肯定したくなる。 [review] (煽尼采)[投票(3)]
監督失格(2011/日)★4 固有名詞に彩られた、どこまでも具体的で個人的な物語が、いつしか普遍的としか云いようがない風景に至る。床置きカメラが捉えた、事態をまるで弁えぬ犬のはしゃぎぶり。そしてラストシーン撮影直前の監督を襲ったぎっくり腰に私は決定的に動揺する。作為の演出では絶対に到達不可能な、奇跡的な映画性。 (3819695)[投票(3)]
監督失格(2011/日)★5 人が人に思いを寄せるということは、自らの制御範囲を超え無防備なまま相手に支配されるということに他ならず、そこに生じる呪縛や麻痺の悦楽は甘えの賜物で、だからこそ依存のバランスが崩れたとき愛情は汚泥のように深く人の心に沈殿するというどうしようもなさ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
流れ者図鑑(1998/日)★2 松梨智子平野勝之の責め戯愛(←なんてナイスな変換ミス!)。悪夢のような存在感で無自覚に映画を乗っ取らんとする松梨。しかしそうやすやすとは主導権を渡さない平野。愛と憎しみの無制限一本勝負。面白いけど生きる気力が数パーセント減するほどぐったり疲れます。 (movableinferno)[投票(2)]
由美香(1997/日)★3 女優・林由美香への、すごく汚い字で書いたラブレター。[★3.5] (movableinferno)[投票(2)]
新宿泥棒日記(1969/日)★3 みんな酔っ払ってるダケじゃないか?とくに佐藤慶。 (ピロちゃんきゅ〜)[投票(1)]
新宿泥棒日記(1969/日)★3 「新宿」という街が持つ猥雑さ、そのエネルギーを「理解」することはできても、「体感」することが出来なかった。「肉体」に迫ろうとしながらも、いつもそれに裏切られる「観念論者」大島渚の長所と短所を併せ持った映画。 (若尾好き)[投票(4)]
新宿泥棒日記(1969/日)★3 頭の中で考えた“性の解放”からなんとか飛躍しようと、また頭の中で考る。そんなジレンマを感じてしまう。30年前の性意識。 (ぽんしゅう)[投票(5)]
新宿泥棒日記(1969/日)★5 このドタバタを見終えて「新宿」を自覚した。これが新宿の現実であり未来なのか。自分を失える空間。自分を消す空間。それが新宿だというのか。この都市のあり方と予言的な描写に圧倒される。恐ろしい映画だ。 (chokobo)[投票(1)]
ボーイズ・オン・ザ・ラン(2010/日)★3 ようく観察すれば主人公の「ラン」は、逃げることと闘うこと、本能と見栄とが混在し混乱し、一義的でない。それは彼の「ラン」の只中に視点を置いた為であるだろうし、人生そのものもそうした割り切れなさを大抵、いつも抱えているからだとも思える。 [review] (煽尼采)[投票(2)]
ボーイズ・オン・ザ・ラン(2010/日)★5 絵空事の勝つか負けるかではなく折り合うか突っ張るかというリアリズムの地平で立脚している。揺れ惑う主人公の行く道は感情の振幅の間の隘路との納得感があった。血と精液と鼻水と小便と汗と涙にまみれて俺も疾走せねばと思う。男であるならば。 (けにろん)[投票(4)]
七つまでは神のうち(2011/日)★3 物語の底が割れてからは(私にとっては日南響子飛鳥凛藤本七海が集合するシーン以降)、やはり映画も観客もテンションを維持するのが難しくなってくる。それでも残酷描写を持ってきたり、現実に即した合理的思考では割り切れないイメージを置いたりと、演出家は策を講じるのを忘れてはいないけれど。 [review] (3819695)[投票(1)]