コメンテータ
ランキング
HELP

さんのお気に入りコメント(2/12)

マイスモールランド(2022/日=仏)★3 難民申請の理不尽や入管の非人道といった問題と主人公のアイデンティティの揺らぎの話がうまくリンクしていないので、あれこれ触れてみただけに終わる。彼女と彼氏が向かう何処かにある希望か絶望。これは本ちゃん前の前日譚。問題提議の真摯さを了解の上で。 (けにろん)[投票(1)]
機動警察パトレイバー 劇場版(1989/日)★5 Windows登場以前に作られた恐るべき傑作。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(2)]
奇跡(1955/デンマーク)★5 無音が支配する真空地帯でキリスト教の本質が顕現し、ふたつの奇跡が重ね合わされる。★6クラス。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
ザ・ハント(2020/米)★4 固定観念のドテン返しが執拗に連鎖する序盤の掉尾に登場する得体の知れない奴。その本性の見えなさの表現が突出する。映画は狩るゲスをリベラル富裕層に規定するが全てをひっくり返す帰結からすれば瑣末なこと。机上の論理がリアリズムに駆逐される一気飲み。 (けにろん)[投票(2)]
ミッドウェイ(2019/米=中国=香港=カナダ)★4 アバンタイトルは、1937年の東京。そしてファーストカットは葦。最初、ベージュのカーテンかと思った。雁を網で獲ろうとする。逃す米人と捕獲する日本人。何の含意か?しかし、良い出だしではないか。なかなか奥深い。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
イップ・マン 継承(2015/中国=香港)★5 かつてドニー・イェンブルース・リーを異常に好きなだけの、戦闘的な若き武打星だった。彼が年を経て、かくも円熟の境地に達して映画を作ってくれていることに心から感謝したいと思うのだ。 [review] (ペンクロフ)[投票(5)]
イップ・マン 継承(2015/中国=香港)★4 「時代劇と現代劇の中間に舞台を置き、成熟した人格を備えた妻帯者を演じる」などというのはドニー・イェンの作品歴において傍流に過ぎなかったはずだが、やはりこのシリーズこそ彼の代表作だろう。傑作『カンフー・ジャングル』の流れを汲み、ほとんど姉妹篇とも云えるが、クォリティも負けず劣らずだ。 [review] (3819695)[投票(2)]
風の谷のナウシカ(1984/日)★5 地政学的広がりと歴史的時間軸を精緻に設定して巨大なクロニクルの一端を垣間見たようなロマンティシズムが発生。清冽な風吹く空と澱む腐海の高低差の表現とそこを縦横に飛翔するダイナミズム。ナウシカの無為と余りに人間的な脇役陣。対比は須らく成功した。 (けにろん)[投票(3)]
寝ても覚めても(2018/日)★4 すごく眩しい光を見ると、しばらくまともにモノが見えなくて、残像だけがまぶたの裏にこびりつく。それで暗いところに入ると、目が慣れるまでにほんの少し時間が必要で。暗さに慣れてくると、またちゃんとモノが見えてくる。そんな感じがとても上手く表現されていた。 [review] (IN4MATION)[投票(2)]
リチャード・ジュエル(2019/米)★4 反撃だ!と気合入れたって怒涛の展開なぞ起こらない。現実とはそんなもんさという枯れた達観が映画からアクを拭い去る。悪意や偏見という撃つべき対象への剥き出しの憎悪も影を潜める。その最早境地としか言いようがない掌の上で役者たちは十全に自走してる。 (けにろん)[投票(5)]
37セカンズ(2019/日=米)★4 障害者は「不便」だが「不自由」ではないと乙武洋匡は自著「五体不満足」で書いていた。不便は社会的な仕組みや設備の改善によって「便利」に置き換わるが、我が身にふりかかる不自由を解消するためには自らが主体となって「自由」を獲得しなければならない。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
37セカンズ(2019/日=米)★4 主人公のユマ・佳山明の、化粧する顔の接写から始まる。これはフラッシュ・フォワードだ。続いて、帰宅中のユマと駅で待つお母さん・神野三鈴との待ち合わせ。ユマがこゝで第一声を発するが、あゝいい声!と思う。彼女の声と口調は何と云っても、本作のチャームポイントだ。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
37セカンズ(2019/日=米)★4 障がい者の性欲という際どい課題は仕事を通じたアイデンティティの確立や母親の庇護からの脱却とリンクされる。その物語方便の虚構は佳山明の実存の圧倒の前で気にならない。しかし、それらが放逐され俄に舵を切った自分探しは少なからず形骸的で惜しい。 (けにろん)[投票(2)]
火口のふたり(2019/日)★4 この映画、切り返しが少ない。実は、前半は切り返しをあまり意識せずに見ていたので、はっきりしないのだが、柄本佑瀧内公美の二人しか出ない映画であるにも関わらず、少なくも、ラーメン屋のシーンあたりから、会話シーン等で切り返さない。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
火口のふたり(2019/日)★4 柄本佑は飄々とした振舞いの内に暴力や自壊の危うさを漂わせて適材。堂々とした瀧内公美も佳い。堂々とは、脱衣を含む演じぶりが、という以前に骨格が、である。やはり(役柄に依存し、撮り方にも大きく左右されるのは当然にせよ)画面に君臨すべき主演女優にはある程度以上のサイズが伴っていてほしい。 [review] (3819695)[投票(4)]
台風家族(2019/日)★5 遺産を巡るあれこれは事態の変転速度と戸内での出入り捌きが良く澱みない出来だ。子への親の愛という真相のベタをベタで相殺する8人連続スローモーションを機に屋外へ展開した骸骨騒動が朝靄の凪の海で閉じるときそれは訪れる。想いがひとつになる何かが。 (けにろん)[投票(1)]
さよならくちびる(2019/日)★5 女2人に対する男のポジショニングとしての場の空気を醸成することに成功している。成田の退いた佇まいが好ましいし門脇の諦観と小松の焦燥も物語内で沈殿して融解する。フィルムの質感と忘れ去られた風景と昭和な楽曲が混然として世界を形作る。 (けにろん)[投票(5)]
勝手にしやがれ(1959/仏)★4 このギリギリの物語性が好きだ。このアナーキーな感覚が好きだ。そして、そよ風のようなジーン・セバーグが好きだ。 (若尾好き)[投票(4)]
勝手にしやがれ(1959/仏)★4 知った顔でゴダールを誉めちゃいけない。 [review] (モン)[投票(2)]
勝手にしやがれ(1959/仏)★4 これだ。これが映画なんだな。 [review] (kazya-f)[投票(2)]