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監督失格 (2011/)

[Documentary]
製作甘木モリオ / 庵野秀明
監督平野勝之
音楽矢野顕子
出演林由美香 / 小栗冨美代 / 平野勝之 / カンパニー松尾
あらすじ96年、AV監督の平野勝之は恋人だった林由美香と、北海道まで1ヵ月かけた自転車旅行を決行。途中、何があってもカメラを廻すことを望んだ由美香は、二人の喧嘩を撮影することをためらう平野に「監督失格だね」と投げかけた。翌年、旅の記録はピンク映画『由美香』として公開されたが、その時すでに彼女は平野のもとを去っていた。映画を撮る目的を失い苦悩し続けた平野は、8年後再び由美香を撮り始める。そして、カメラを携え訪れた彼女のマンションで、由美香の若すぎる死に遭遇するのだった。彼女の母(小栗冨美代)との約束で、一旦封印されたその時の現場映像が5年を経て解禁され、平野はまた由美香と正面から向き合うことになる。(111分) [more] (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全13 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5人が人に思いを寄せるということは、自らの制御範囲を超え無防備なまま相手に支配されるということに他ならず、そこに生じる呪縛や麻痺の悦楽は甘えの賜物で、だからこそ依存のバランスが崩れたとき愛情は汚泥のように深く人の心に沈殿するというどうしようもなさ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
★5平野と由美香。防備と防備、無防備と防備、防備と無防備。そして無防備と無防備。カメラや化粧、エゴ、立場といった鎧をせめぎあいの果てに突破する瞬間、世界の色が鮮やかに変わるのだ。悪声と小汚い画面の、色が変わるのだ。シームレスに。有り体に言うと、世界がピンク色に染まるのだ。小汚いままで。そして喪失の反転と再生と。これが恋だと言われたら、しょうがない。しょうがない。 [review] (DSCH)[投票]
★5これは仕事なんだ、と冷静に見ていたのに 、最後の矢野顕子さんの曲を聞いた途端、涙がドッと溢れ出てきた。(2012/4/18) [review] (chokobo)[投票]
★4固有名詞に彩られた、どこまでも具体的で個人的な物語が、いつしか普遍的としか云いようがない風景に至る。床置きカメラが捉えた、事態をまるで弁えぬ犬のはしゃぎぶり。そしてラストシーン撮影直前の監督を襲ったぎっくり腰に私は決定的に動揺する。作為の演出では絶対に到達不可能な、奇跡的な映画性。 (3819695)[投票(3)]
★4母親であると同時に父親でもあるような小栗冨美代さんの風貌、その座った眼が何故か心に残る。そして片隅に置かれたまま、なりゆきを全て捉えてしまうビデオカメラの(文字通りの)非情。(必ず誰かがライブで目を通し続けているだろうフィルムのキャメラには在り得ないだろう非情。) ()[投票(2)]
★4関係が終わったことについて責任の所在がない。憎悪は未練を断つための手段だが、彼我ともに関係の途絶に責任がないため、恨みの持って行き場がない。語り手がようやく発見するのは、その憎悪の生まれる場所である。 [review] (disjunctive)[投票]
★4これまでほぼフィクションでしか描けなかった「愛と死」のリアルが奇跡的に映像化されている作品。 [review] (TM(H19.1加入))[投票]
★3昔の男たちが棺を運ぶっていいな。 (モロッコ)[投票(2)]
★3どうしようもなく、「男」だな、と思う。ほんとに、ほんとに、 [review] (イライザー7)[投票(2)]
★3フラれる女をキャメラ片手に追いかける男、とは原一男『極私的エロス・恋歌1974』と同じ設定だ。武田美由紀の逞しさと正反対の林由美香の弱さ。しかしそれがどうにも伝わってこない。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★3とても印象に残る映画だし、たぶんこれからも忘れない。でも、この「目の前で延々と痴話喧嘩されている」ようなグダグダしたやりとりは正直観てて辛かったし、最後のそのときのカメラの映像は監督としてのいやらしさが見えてしまう。ドアの前の「応答なし」のときワクワクしていたように感じられて。 (tkcrows)[投票(1)]
★3説明的な字幕が多すぎて好みじゃないし、正直完成度は低いと思う。しかし、遺体発見の瞬間や5年間溜め続けた叫びが放たれるラスト。強烈な「リアル」を感じた。 (赤い戦車)[投票(1)]
★3泣けなかったけど、いろいろと考えさせられる作品。 [review] (HAL9000)[投票]
Ratings
5点5人*****
4点9人*********
3点10人**********
2点0人
1点0人
24人平均 ★3.8(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
次点の歴史 日本映画篇 (ナム太郎)[投票(7)]喰わせろ。 (DSCH)[投票(3)]
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