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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★4暴力の街(1950/日)本庄事件のドキュメンタリーとして観るべきなんだろう。ドラマが盛り上がらないのはもう、この市民運動が余りにも見事な成果を収めたためだ。呉や広島では新聞記者は仕事していなかったようにも見える。 [review][投票]
★5生きものの記録(1955/日)60年代の現代もの怪奇映画からウルトラシリーズに至る感性の最良のものを準備した傑作 [review][投票(4)]
★4北斎漫画(1981/日)作家の業とその昇華を描いて滑稽丸出しの丸ごと肯定が気持ちいい。新藤長寿の秘訣開陳の趣。 [review][投票(1)]
★4あゝひめゆりの塔(1968/日)役者がみんな誠実に取り組んでいるのが伝わってくるのがいい。 [review][投票(2)]
★4子どものころ戦争があった(1981/日)日本の閉鎖社会ではレアケースだろうけど、例えばバルカン半島では頻発事例なのだろうなあと思った。子供は可哀想だ。 [review][投票(1)]
★4殺し(1962/伊)推理劇ははなから放棄しているのだろう。映画小僧が愉しく撮ったのは二流の人生の活写であり、どれも味わいがある。 [review][投票(1)]
★2戦場のなでしこ(1959/日)これはフィクションにしてはいけない題材だろう。史実に沿うことこそが抗議の正しい方法であり、デマは抗議にとってマイナスでしかない。 [review][投票(1)]
★3必死の逃亡者(1955/米)俳優も演出も撮影も超一流で美味なんだけど、喰い足りない。いくら喰べても腹膨らまない精進料理の類。 [review][投票]
★5幸福〈しあわせ〉(1965/仏)4+1-1という数式がまるで生物学の公理のように無慈悲に適用され、零れ落ちる残酷は黙殺される。 [review][投票(4)]
★3サチコの幸(1976/日)今日アタシ燃えてんのと客引きするまだ子供の三浦リカが痛々しく、この危ない感じが印象に残る。各エピソードに閃きがなく話は地味だが、70年代らしいくすんだ侘しさは魅力的。 [review][投票]
★2つぐみ(1990/日)緩急わきまえぬギチギチに詰め込んだ美的映像がCF臭く、全編クライマックスにしたいのだろうか、いかにもやり過ぎ。 [review][投票]
★3腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007/日)総体何が出てくる訳でもないが、細部の繊細な語り口は大いに愉しめる。小物使いなど巧いものだ、猫とか人形とか扇風機とか。 [review][投票]
★4太陽が大好き(1966/日)閉鎖鉱山の離散を淡々と描く佳作。稀代の名科白「判ってるけど。資本主義の冷酷さは」で太田雅子は梶芽衣子になった。 [review][投票]
★3青春前期 青い果実(1965/日)超人太田博之の学園告発を描いて激しく、意識高いのに感心する。タイトルは酷く、日活はすでにロマンポルノの内容無視を始めている具合。 [review][投票]
★5街の灯(1974/日)生命力溢るる『家族』のパロディ。不良老人と化した笠智衆とその一行は徒歩で逆ルートを東京から九州まで遡り、道中当然のように捨て子を拾い続ける(含『家族』のネタバレ)。 [review][投票(2)]
★5たまもの(2004/日)林由美香のひとりチャップリンが秀逸。『街の灯』に伍する切なさに溢れており、しかもそれだけでは終わらない。★6級。 [review][投票]
★3白夜(1957/伊=仏)原作から病的な内省を除いてただのメロドラマにした具合で、マルチェロ・マストロヤンニでは平凡に過ぎた。鬼瓦のようなジャン・マレーと可憐なマリア・シェルの組合せの異様さばかりが心に残る。 [review][投票]
★2明治天皇と日露大戦争(1957/日)「杉野はいずこ」はじめ戦前の軍国美談のオンパレード。渡辺邦男がこういうの大好きなのは伝わってくる。それはもう、充分に。 [review][投票(2)]
★5女囚さそり 701号怨み節(1973/日)極左の終焉を描いて象徴の域に達した傑作。独特の品格とシュールな絵心に富んだ仲沢半次郎の傑作。 [review][投票(1)]
★4野良猫ロック セックスハンター(1970/日)極右な「ハーフ狩り」の主題を彩るのはゴールデン・ハーフの「黄色いサクランボ」生演奏。何かもう凄すぎる。 [review][投票(1)]