コメンテータ
ランキング
HELP

寒山拾得さんのコメント: 更新順

★4エロ将軍と二十一人の愛妾(1972/日)全編振り切れた馬鹿噺なのに池玲子の最後の科白にほろっとくる不思議。マイナーな徳川将軍をすぐ覚えられる余得もある。「恍惚の人」田中小実昌が家治で林真一郎が家斉。 [review][投票]
★4羅生門(1950/日)静的なお白州と動的な森の中の対比でたっぷり一本撮った感が好ましい。ただ比べて羅生門は意外と地味。二階も覗かせてほしかった。 [review][投票(4)]
★5南京!南京!(2009/中国)タエガタキヲタエて観る映画。戦後は終わっとらんと実感。 [review][投票]
★4ウィンダミア夫人の扇(1925/米)この洒脱な会話劇をサイレントで撮る真意をずっと測りかねていたのだが、クライマックスでこれが突然に氷解する。これは無言劇であらねばならなかったのだった。 [review][投票(2)]
★1太陽の子 てだのふあ(1980/日)ブレッソンも雇わないような素人の大根芝居が140分間垂れ流される拷問。良心的なテーマを云々するレベルにない。良心的なテーマに失礼だ。 [review][投票]
★4泥の河(1981/日)銀子ちゃんを想って泣く映画で、それでいいんだろう。いろいろ感想はありますが。 [review][投票(7)]
★5日本の悲劇(1953/日)元祖松竹ヌーヴェルヴァーグ。ざらついた撮影、ワンシーン・ワンカットの連発、唐突な回想、音声のカットなど、実に斬新。 [review][投票(1)]
★3純愛物語(1957/日)結局、見処はライオン歯磨コンビの純愛。序盤は清潔なふたりにこの役処は無理と見えたが、途中からどんどん情感が高まり、お堂の件などとても充実している。 [review][投票(1)]
★3悶絶!!どんでん返し(1977/日)LGBTが日陰者を強いられた時代の産物。当時はもっぱらこういうコメディでしか表現されなかった世界だった。後世は本作をどう評価するのか。 [review][投票]
★4流れる(1956/日)ナルセ映画のひとつの極北だが、代表作だとは思わない。渋すぎる。 [review][投票(5)]
★5愛と死をみつめて(1964/日)吉永小百合だからこそ原爆被害を真面目に想起すべきだろう。本作には花も恥じらう妙齢に水膨れて死んだ娘、ケロイドで苦しんだ娘の無念が倍音として響いている。 [review][投票(2)]
★4大地のうた(1955/インド)ヒンドゥー教の輪廻転生を美しく肯定しているように見えてしまうのがどうにも鬱陶しいのだが、それがための映画的強度は認めざるを得ない。 [review][投票(2)]
★5乱れ雲(1967/日)司葉子の目力、眼差しの地獄、構図のせめぎ合い、森光子の奔放、加害者理解の理想、踏切のシグナル、南部牛追唄、ラホール、タケミツのニーノ・ロータ。 [review][投票(5)]
★4宗方姉妹(1950/日)山村聰と凸ちゃんに驚嘆する映画(含原作のネタバレ) [review][投票(3)]
★2ああ爆弾(1964/日)オモロ顔のアップと芸能の型とダンスで構成される喜劇はエノケンの焼き直しで、しかもエノケンより笑えない。 [review][投票(1)]
★5ウィークエンド(1967/仏=伊)美しくて愉しくて毒々しい。連発されるB級アクションをミゾグチ直系の流麗な構図で捉える、という方法論自体が画期的なのだと思う。 [review][投票(4)]
★3ほとりの朔子(2013/日=米)大竹直の変態大学教授と太賀の梓みちよが傑作。高校生がMP3にこんな曲入れているというナンセンスがいい。 [review][投票(1)]
★38時間の恐怖(1957/日)バス内の階級対立は明らかに『有りがたうさん』の変奏だが散漫だし、路上風俗描写がないのも寂しい。見処は利根はる恵襲わるるの件でナンセンス含みがらしい。そこに突然虎挟みが現れるのも、間合いを測って一度止まるのも抜群の呼吸。天才が片鱗だけ見せている。[投票]
★5息もできない(2008/韓国)やくざ者と気の強いお嬢さんのロマンス、幼気な子供と敵対する肉親、折り重なる不幸。これはもう伊藤大輔の昔の人情素浪人映画の世界。これを見事に現代に蘇らせている。 [review][投票(1)]
★4崖(1955/伊)なにかと散漫だがフェリーニらしさが端々で輝いており、嫌いになれない作品。 [review][投票(2)]