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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★3沈黙(1963/スウェーデン)10年先んじた『エマヌエル夫人』みたいなものだろう。夜道にぬっと出てくる戦車など男根のシンボルとして笑っちゃうほど単純である。 [review][投票]
★3墨東綺譚(1992/日)心に残るのはこのモダニストの後半生が高齢化社会の行く末の予見に連なる処で、ここを拡大すれば興味深いものになっただろう。そこが観たかった。 [review][投票]
★3プロペラ親爺(1939/日)仕方のない翼賛映画だが金語楼終盤の狂いっぷりは天晴で、喜劇としての質はやたら高い。W清川も愉しめる。 [review][投票]
★2男はつらいよ お帰り 寅さん(2019/日)「満男。お前幾つだ。何もう50歳。いい大人じゃないか。いい加減自分の判断ってものを持たなきゃ駄目なんじゃないのか。いつまでも叔父さん叔父さん云っていないで」 [review][投票(3)]
★2裏切りの街角(1949/米)CrissCrossは有名なジャズレーベル。劇中もジャズがいいのかと観れば演奏があるんだが知らないミュージシャンで何ということもない。映画はパッとしないファム・ファタールで甲斐バンドに近い。 [review][投票]
★2軽蔑(1963/仏)「映画を創るのに夢だけでは不十分なのだ」みたいなダサい教訓とおフランスに辛気臭い別れ話から成る最も凡庸なゴダール [review][投票(2)]
★5ガンモ(1997/米)アメリカはこのように内側から滅ぶのだろう。「子猫は溺死させなくちゃ」なるラストベルトの悪魔の精神史。気候危機の最悪黙示録。 [review][投票]
★5生きない(1998/日)最もらしいビートたけし関連作品。大河内奈々子は本作と『岸和田』だけで邦画史に残る。 [review][投票(1)]
★5キリング・フィールド(1984/英=米)本作の骸骨の山には、ブニュエル『黄金時代』がこんな形で再現されたのだという映画史上の残酷がある。震え上がらずにいられない。 [review][投票]
★4パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)階級差を土地の高低で示すクロサワ『どん底』ばりの視覚表現はじめ、この天才詐欺師噺は本邦60年代の重喜劇を大いに想起させるのだが、鑑賞後の感想はまるで違うのだった。 [review][投票(8)]
★4ピクセル(2015/米)ゲームに無駄に費やした子供時代の時間の有益な回復、とは何という魅力的な主題だろう。そして本作の物語が阿呆らしいのは、自分の子供時代に見合った内容だから、という残酷な発見があるのだった。 [review][投票]
★4ターミナル(2004/米)スピルバーグお得意の時事問題一筆書きスケッチ。社会問題を喜劇に落とし込んで天上的なタッチが好ましい。 [review][投票]
★4明日に別れの接吻を(1950/米)全員悪人もの、キャラの描き分けが絶妙で愉しめる。人情派に違いないガソリンスタンドの店主や途中から弱弱しくなる警部、如何わしい弁護士などなど。 [review][投票]
★4女だけの都(1935/仏)ロゼーはじめさすがの好演。喜劇とは欧州ではこういうものだとビシバシ決めて好調に伝わってくる。アクションがその線で盛り沢山なのがいい。さすがの名作。 [review][投票]
★4ブルグ劇場(1936/オーストリア)繊細で好ましい作品。老人の若い娘への勘違いとは高齢化社会に頻発するトラブルかも知れず。 [review][投票]
★4人生案内(1931/露)子供は働くのが好きだ、という導かれる真理に説得力があり爽やか。クロサワ『一番美しく』と共通するものが感じられる。オヅは『浮草』で本作を引用しているだろう。 [review][投票]
★3死の接吻(1947/米)「司法取引で告白した殺し屋が無罪判決を受け、俺に復讐を始めた」という導入部は考えただけでも恐ろく、私の脳内妄想の方が映画よりずっと恐ろしかった。 [review][投票]
★3不審者(1951/米)幾らでも面白くなりそうなのに地味に終わるのはかかって演出不足によるものだろう。類型的な女心はホンマかいなと云ういつもの疑問が残る男心。 [review][投票]
★3上海ルージュ(1995/中国)撮影はとてもいい。凶行を硝子の影だけで示すショットが素晴らしく、孤島はとてもよく撮れており、逆さ吊りの光景がシュールで印象的。 [review][投票]
★3喜びなき街(1925/独)肉屋襲撃とでも呼ぶべき典型的な傾向映画。本作の「喜びなき」とは具体的に肉が食えないことであり、肉屋の行列を警察が取り締まるのだ。 [review][投票]