コメンテータ
ランキング
HELP

ルクレさんのお気に入りコメント(5/7)

清水港代参夢道中(1940/日)★5 オチがちょっと弱いような気もするが、しかし無条件に楽しい映画。脚本のアイデア勝ち。冴えまくったアクション演出には目を見張るし、超貧乏な志村喬が必死で見栄を張る姿は最高に笑える。 (太陽と戦慄)[投票(1)]
本陣殺人事件(1975/日)★4 高林陽一が創りだす明と暗の妙味。陽炎立つ葬儀のまばゆさと、春雪に見舞われた婚礼の薄暗さが名門一柳家の運命を象徴して哀れ。逆光に輝く水しぶき、琴の弦、そして鈴(高沢順子)の瞳のカットバックに、本陣の旧家に秘められた情念を感じる。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
ざくろの色(1968/露)★3 タルコフスキーに捧ぐと言うからには後継者として彼を認知したということなのだろうが、研ぎ澄まされたものではなくスラブ的素朴さと宗教臭濃厚なイメージの連続に戸惑った。オムニバスなイメージ集なので、とらえ易い筈だが乗れなかった。 (けにろん)[投票(1)]
サッド ヴァケイション(2007/日)★3 だが、この爽やかさ、明朗さが、嫌だ。この嫌さは、<母>の冷酷な包容力ではなく、映画のミニチュア的な作り物感に由来する。肝心な所を伝えきってサーガを閉じたかったのか、終盤、台詞が妙に説明的。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
蜘蛛女(1994/米)★5 一見B級サスペンス風だが、良質のハードボイルド小説を読むように酔える。いつもはやりすぎのオールドマンも、受けの演技で良い。あんなお姉さんがいたら…ヤダ?結構好きだけどな。 (mize)[投票(3)]
麦の穂をゆらす風(2006/英=アイルランド=独=伊=スペイン=仏)★3 演出が古臭い。人間描写が丹念に描かれておらず、ケン・ローチの興味は歴史上の事実にばかり向けられており、極めて映画的面白みに欠ける。 (牛乳瓶)[投票(2)]
ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊)★3 どうしても設定に無理を感じて、素直に感動していない自分がだんだん不安に‥‥。それ、それ、感動しろよ!って言われてるみたいで‥‥ [review] (パッチ)[投票(10)]
さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港)★5 妖艶という言葉でまず思い出すのがこのレスリー・チャン。まさに妖しく艶っぽい。世の女優さんたちのがんばりが足りなくてお株を奪われた、という次元の話ではなくて、何層にも屈折した愛と憎を重厚に表現できた結果なのだと思う。 (mal)[投票(14)]
紅夢(1991/中国=香港)★5 色に心情を語らせ、遠目の映像で増幅させ、無言の官能にまで昇華させる、チャン・イーモウのお家芸の中でもこれが最高峰。映画でなければできないことがあるから映画は素晴らしい。 (mal)[投票(6)]
炎上(1958/日)★4 凄い作品だと思うが、正直、もう観たいと思いません。初見はマジで精神まで持って行かれそうになりましたから。精神状態が安定してない時にこれ観てたら、本当にやばかったんじゃないかな? 映画とは、こういう危険も伴います。 [review] (甘崎庵)[投票(2)]
イースタン・プロミス(2007/英=カナダ=米)★4 クローネンバーグはいつも「内なる異形のもの」を描くが、今回のそれは「ロシア」。暗さ、厳しさ、忍従、それらが故の深い憂愁。黒革の長外套とは、このような男のためにこそある。 ()[投票(6)]
AKIRA(1988/日)★3 アニメ史上に残る作品だし、大友克洋一世一代の傑作だとは思うんだけど・・・ [review] (ペペロンチーノ)[投票(11)]
スパイ・ゾルゲ(2003/日)★4 まずなによりも、いまだに史実としてさえちゃんと研究されていない日本の昭和初期について大胆に映画で切り込んだことに感服。そしてその時代の銀座通りの再現やソルゲ・グループがなにを目指していたかを概観してくれただけでも、十分に存在意義があったと思います。でも2時間で収まったともうけど。 (エピキュリアン)[投票(3)]
ハムレット(1948/英)★5 シェイクスピア映画ではこれが個人的にベスト。四大悲劇はそれぞれ素晴らしい映画がある。→ [review] (モモ★ラッチ)[投票(3)]
夏の嵐(1954/伊)★4地獄に堕ちた勇者ども』の突き抜けた完成度は別格として、ビスコンティ映画では本作や『イノセント』のように男女の愛憎を簡潔に(しかし、狂おしく)描いた方が好きだ(その3作がマイ・ヴィスコンティ・ベスト3)。オペラを思い起こさせる格調美は圧巻。激しく愛を求むる女とそれを受け止めることが出来ない弱虫な男。どちらも行き着く果ては、破滅。 (モモ★ラッチ)[投票(2)]
イノセント(1975/伊)★4 ホモセクシュアルな面が顕著に見受けられるビスコンティ映画としては、『夏の嵐』同様男女間の愛憎を描いた映画として素直に楽しめる部類に入る。題名の『イノセント』(無垢)が指すものは、一方では貞淑な妻(ラウラ・アントネッリ)であり、また一方では駄目人間でありながらそのようにしか生きられない憎めない男(ジャンカルロ・ジャンニーニ)でもあるのだろう。 (モモ★ラッチ)[投票(2)]
王の男(2006/韓国)★5 二人の芸人の身体いっぱいつかった演技の迫力がもろに伝わってきた。特に初めて宮殿で芝居をするシーンはあまりの緊張感に汗が吹き出るほど。その迫力は最後まで途切れることなく持続するから、見終わって「いやあ、映画を見たなあ」という心地よい充実感が得られた。 [review] (シーチキン)[投票(2)]
サッド ヴァケイション(2007/日)★3 「パクリ」というよりは「カバー」(レビューはラストに言及、中上健次作品のネタバレ要素もあり) [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(7)]
ユメ十夜(2006/日)★1 10分という短尺の中で10人の監督たちが自身の表現力を競い合う。そのそれぞれの持ち味が楽しい。だが、表現は出来ても観客である私には何も伝わらなかった。僅か10分間が耐え切れず、10分毎に落胆させられる。残酷な映画だこれは。 (sawa:38)[投票(2)]
御誂治郎吉格子(1931/日)★3 あふれかえる御用提灯。動き回るカメラと字幕挿入の絶妙なタイミング。 ()[投票(2)]