[コメント] 王の男(2006/韓国)
二人の芸人の身体いっぱいつかった演技の迫力がもろに伝わってきた。特に初めて宮殿で芝居をするシーンはあまりの緊張感に汗が吹き出るほど。その迫力は最後まで途切れることなく持続するから、見終わって「いやあ、映画を見たなあ」という心地よい充実感が得られた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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中世から近代までの朝鮮史はまったく知らないのだが、それでもやっぱりというか、中国との関係が深いためか、なんとなく王朝の雰囲気がわかるから、なんだかんだ言っても中国、朝鮮、日本は似通ったところがあるのかな、なんて思ってしまった。
そういう意味では映画の方はあまり背景などがわからない分、二人の芸人の身体いっぱいつかった演技の迫力がもろに伝わってきた感じだった。
王の描き方も、なかなか上手で、威厳ばっかりの偏屈者から、性格破綻者じゃないかという無軌道ぶり、そして過去のトラウマと、それから解放された放蕩ぶりまでの変遷を特徴的に描き、純粋培養のままできたひ弱な王とその反動の凄まじさがあったのでは、という気がした。
この点では愛妾との絡み方も非常に良かったし、確かにコンギルは美しいとは思ったが、私には彼女の方がはるかに愛らしく美しく見えました。
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