[コメント] 少林サッカー(2001/香港)
映画を見終った人むけのレビューです。
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以前から疑問に思っていたことだが中国3千年の歴史なのか4千年なのか5千年なんだかはっきりしないんだがこんな大ざっぱでいいんだろうか、千年単位で違ってどうすんだ。まあ、そんなことはどうでもいいんだがこの映画観ていると日本人がこんな物作れるのか心配になった。はっきり言って似ているのは顔だけ。血が違いすぎる。さすが千年単位で国を語る人種。千年たっても作れる気がしないと感じたのは俺だけじゃあるまい。
さて、個人的にサッカーは生観戦中心でかなり観ている方だと思う。はっきり言うが日本のTVが中継するサッカーはかなり下手な部類に入る。それはサッカーの魅力を把握していない所に原因がある。サッカーの魅力とは---今ある状況から数秒先を予測する、その数秒後また変化した状況からさらに先の数秒後を予測する楽しみだろうか。素晴らしい試合になると良い意味でこの予測を裏切ってくれる。日本のTV中継はキャラクター中心なので試合状況を知りたい時に数秒「前」に活躍した選手や抗議している監督のアップをのんびり写していたりする。しかも広いフィールドで何処に誰がいるのか把握したいのにボール中心だし写しているフィールド範囲も狭い。
この映画を観る前は同上の理由からサッカー自体の魅力にはほど遠い出来だろう、とある程度は覚悟していた(サッカーに関する認識は日本と同レベルだろうし)。ところが・・・・ほど遠い出来どころか「数秒先の映像が読めない」という点で見事なレベルの高い試合っぷりだ〜!!基本が1対1という開き直りもトレビア〜ンっ。キーパーがこれだけカッコよくってハードなポジションだってのはショッキング。この映画観た小学生はみなFWかキーパーやりたがるんじゃないのか?『キャプテン翼』のお陰でMFだらけとなった日本だが12年後のワールドカップはFWとキーパーばっかり豊富でかつての黄金の中盤天国日本はどこに?って言うことになる可能性大。
さて決勝に行った時点で観ている人達はみな主人公達のチームサポーターになっていると思うが相手の常軌を逸した強さにビビると「とにかく何とかしてくれ」というすがるような感情になるし案外超強豪にポロッと勝ったりするのもサッカー的だ。全くそれっぽく無いのにこういった大事な本質を突いているところがこの映画と監督の凄いところだ。このサッカー(少林)映画はサッカーの本場、ヨーロッパ、南米でも大いに受けると断言しておく。
個人的には準決勝のニャンニャンチーム(勝手に愛称)も捨てがたい。ヒゲが好き。「オオ?」
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