★4 | TVドラマ感丸出しで劇場版ってナメとんかと思ったが、予想より堅い出来。俳優の演技に負うところが多いが、中でも東出の存在は抜きん出ている。物語はもっと攻めてもいいかな。ごちそうさまでした。78/100 (たろ) | [投票] |
★3 | 山田洋次仕込みの滑舌で<戦時女優>となった蒼井 優と、高橋一生による夫婦の駆け引きドラマ。枠内でありながら予想を超える格調と美しさに、次第に惹き込まれていった。しかし最後の纏め方は蛇足と尻すぼみに。☆3.7点。 (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | 数々の映画作品へのオマージュがちりばめられていれば、それは映画と言えるのか。否、と思う自分がいる。しかしこの作品は元がTV作品である。作品を責めるのは筋違いであろう。むしろ、 [review] (ロープブレーク) | [投票(3)] |
★4 | 聡子は秘密を共有して初めて生きる意味/実感を得た。
囮に使われてもなお、彼女は優作の書いた物語を生きている。
その充足。アマチュア映画監督と女優の物語。
黒澤らしい危ういバランスのリアリティで成り立つ映画だが、これを成立させた蒼井優と云う女優の凄さ。 (pori) | [投票] |
★4 | 蒼井優のたった一言のセリフで、激しくやられた。それは、 [review] (動物園のクマ) | [投票] |
★4 | いつも思うのだが、蒼井優はもう1歩踏み込んだセリフの物言いが、実によく似合う。‘素’かもしれないが、その辺が役者としての魅力だろう。高橋は真剣味が有り、演技に熱が入っていた。東出ぼくちゃんは、 [review] (KEI) | [投票(1)] |
★3 | 企みに満ち満ちていて、どうも居心地が悪い。根拠や実態がありそうだけど、だとすると映画はかるすぎるし画面が暗すぎてよく見えない。光の効果を狙っているんだろうけど。 [review] (ぱーこ) | [投票(2)] |
★4 | リアリズムにこだわらず、芝居がかった演出で緊張感を生み出し、暗い時代の陰鬱で重苦しい雰囲気を、現実以上の迫力で真に迫って描いた良作だと思う。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★3 | 戦時下の狂った状況では正常な人間が狂人扱いされてしまう。ごもっともなメッセージではあるが、多くのリベラルな反戦映画が描いてきたことを黒沢が拙くなぞってるだけにも見えてしまい、物足りなさが残る。そんな中でも東出の不気味な存在感には惹かれた。 (太陽と戦慄) | [投票(1)] |
★4 | 男の正義と女の恋慕の間に生じた溝を、感情の勢いで飛び越えようとする女と、ゲーム的術数で埋めようとする男。女の半径3メートルの痴話嫉妬が、ビジネス仕様の世界主義に端を発した優男の野望によって、図らずも帝国主義と対峙する大胆不敵なエンタメサスペンス。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | どうにもこの芝居がかった演出が肌に合わない。昭和初期の上流階級はああいう言葉使いをしていたものなのでしょうか。 (K-Flex) | [投票] |
★3 | 逆賊の妻に堕ちる決意に世界視野の判断なぞ微塵も関与しない女の性に黒沢は元より関心がないのに女優蒼井優の表現力が辛うじて崩壊を繋ぎ止めてしまう。それでも一大クライマックスになる筈のスクリーン前での大見得は展開の表層性ゆえに虚しく空転。 (けにろん) | [投票(5)] |
★3 | ヴェネチア銀獅子賞より、黒沢清がNHKのニーズに応えられるくらい大人に成長したことを祝福したい。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★5 | なかなか決まっとる映画でございます。黒澤も洗練され、全く無駄がない。これが元テレビドラマだなんて思えないほど黒澤のいいところが詰まっています。たまにこんなピシッとした作品を作るんだね。自由度の大きいホラーめいた作品が好きな私だが今回はブラボー! [review] (セント) | [投票(2)] |
★5 | なんと黒沢のカント主義宣言。高橋一生は9.5ミリ映画で世界を救わんとする(含『河内山宗俊』のネタバレ)。 [review] (寒山拾得) | [投票(8)] |
★4 | いつもに増して逆光の取り入れが目立つと思った(近作では、『予兆』も多いが)。東出昌大が高橋一生の会社を訪ねて来たシーンの窓の光。蒼井優が憲兵隊部隊に呼ばれた後、街頭を歩く仰角カットも逆光の中。高橋と蒼井が乗った市電の車中も、逆光。 [review] (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | 面白かったのだけれど、もっと映画的な結末もあったと思うし、私はそういう蒼井優を観てみたかったのだなと、見終わって思った。 [review] (もがみがわ) | [投票] |
★4 | 一見チープなTVセットの前で展開される演劇的やり取り。物語も軍政下のサスペンスから愛情劇の狭間を揺蕩う。夫婦は社会正義のための同志にも似て、虚々実々の権力との戦いのなかでの駆け引きはまさしく大銀幕上の絢爛たるスケールだ。愛のため国賊にも化すこの闘争の渦中にあって、結末はまったく意外ではない。コスモポリタンの冷酷は独裁国を凌駕するのだ。 (水那岐) | [投票(3)] |