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[コメント] 流れる(1956/日)
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★5原作よりはるかに分かり安い。これは原作の主人公女中を脇に退けた脚本と演出、何より女優陣のキャラ分けを成し得た演技力によるものだ。しかし、観客の固定した(頼るべき)視点が無くなり、(特に後半)不安定になった点は欠点だと言わざるを得ない。  [review] (KEI)[投票(2)]
★3杉村春子の涙がキラリ。72/100 (たろ)[投票]
★4ナルセ映画のひとつの極北だが、代表作だとは思わない。渋すぎる。 [review] (寒山拾得)[投票(5)]
★4看板女優が勢揃いしているせいかバストショットや一人しか映ってないカットが多く、いわゆる「成瀬目線」がどんなものか実感するのに参考になった。なんだか本作はルノワールのようだ。 (赤い戦車)[投票]
★5(結局は男性主観に陥るのだが)時代や運命に添い流されながらも懸命に生きる女たちが切ないほど愛おしい。 [review] (週一本)[投票]
★5固唾を飲んで画面から眼が離せなくなる二時間。出演者全員が素晴らしく、そう仕組んだ成瀬の演出、中古の美術、玉井の撮影。あの親娘、きっと、どっこい生きて行くんだろうけれど、胸が詰まる。 (動物園のクマ)[投票(2)]
★5豊穣な時代のあとの斜陽の鈍色の残光。山田栗島の放つ黴た残り香と新たな世代岡田高峰の香しき風。その絶妙なアンサンブル。廃れてゆくことへの諦念は美しきかな。そして、微かにせよ息づく新たな時代への希望の奥ゆかしさも。 (けにろん)[投票(1)]
★5成瀬作品はまだ10本程度しか見てないけど、これが最高傑作と言ってしまってもいいんじゃないかと思う。 [review] (づん)[投票(5)]
★5あっぱれ見事なり。これはもう、国宝でいい。 [review] (ぐるぐる)[投票(2)]
★4山田五十鈴の三味線と唄のよい事よい事。昔の女優さんにはいろいろと特技があったでんすね。 (りかちゅ)[投票(4)]
★4この映画の当時のことは生まれてないので何もわからないが、これまで見てきた黒澤映画や東宝怪獣映画とは違う静かな凄みが日本映画のすばらしさのひとつだったのだと改めて認識させられた。女優陣による、登場人物の息遣いがはっきりと伝わる競演にはとにかく圧倒させられる。2008.02 DVD (チー)[投票(2)]
★3一本調子でキレがない。これだけの女優陣だから、期待が大きすぎたのかもしれない。 (檸檬)[投票]
★5大大傑作。もう壮絶に面白い。相変わらず撮影も美術も最高度にすばらしいのだが、それすらも意識化されないほどに女優たちの演技が凄すぎる。 [review] (3819695)[投票(5)]
★4終盤の栗島すみ子と田中絹代のツーショット。観ている者に息をすることさえ許さない。圧巻。 (田原木)[投票(2)]
★4いつかエラくなってウチで女中さんを雇えるようになったら、やっぱり「お春さん」と呼ぶことにしよう。 [review] (G31)[投票(3)]
★5致命的な事柄をなんでもないことのようにサラリと描く。この世のしがらみも川の流れを堰くことはできないのだ、と。日本映画で最もハードボイルドな描写をするのは成瀬巳喜男かもしれない。 ()[投票(4)]
★5時の流れの非情に翻弄される花柳界の灯の、嵐を前にした輝き。山田五十鈴のごとく芸者衆を自らの芸で語り得る女優はもはや出まい。そして終始我を殺した田中絹代の女中が、雄弁にこの世界のディテールを物語る。最期を迎えた花街の縮図は、こんなにも切ない。 (水那岐)[投票(3)]
★5成瀬の集大成といえる日本映画の名品。傾き始める柳橋の遊郭に日本の滅びを描く。なんといっても女優の演技でしょう。 [review] (セント)[投票]
★3うちにも梨花さんのような家政婦さんが来てくれないだろうか (TOMIMORI)[投票]
★4女優魂というのはこれでしょうね。 [review] (甘崎庵)[投票(2)]
★5華やかな過去を持ちながら成功者(栗島・賀原)の威光と、時の重圧に耐え忍ぶ中年女(山田・杉村・中北)たち。それを目の当たりにしながら将来を生きる若い女(高峰・岡田)たち。彼女らを気遣いながらも醒めた目で見つめる女中(田中絹代)。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
★4ラストがあいまいだが女優陣の魅力がそれを補っている。(05・9・27) [review] (山本美容室)[投票]
★5好きな映画は他にもたくさんあるが、出来の素晴らしさという点ではこれまで観てきた数百本の映画の中でも一番かもしれない。感服。 [review] (緑雨)[投票(9)]
★4垂涎の成瀬ワールド。満喫できる女優の激しいバトル。衰退の美学。ヴィスコンティを思わせる。 [review] (chokobo)[投票(7)]
★3初代あややの原作を、梨花の鋭い洞察力や潔い思考、それによって会得した梨花なればこその生き方を愛しく思えば思うほど、これは別モノなんだなぁと寂しくなる。 [review] (tredair)[投票(2)]
★4おかみが山田五十鈴、その娘が高峰秀子、女中が田中絹代で、杉村春子までいる。こんな芸者屋が傾くはずがない。 (kenichi)[投票(2)]
★5成瀬の演出は完璧だ。この厳しさはどうだ。この人物達へのキャラクタリゼーションはどうだ。余りの凄さに声を出して喜んでしまった。田中、山田、杉村、高峰、栗島、皆とんでもなく凄い!ラストが曖昧なのが辛いが、これも見事な突き放し。 (ゑぎ)[投票(8)]
★4成瀬巳喜男の最高傑作に推したい。田中絹代山田五十鈴高峰秀子の三つ巴の競演と栗島すみ子杉村春子のさりげない迫力。出演女優全員の持ち味をこれだけ活かして面白くならないはずが無い。途中「のこぎり山の男」の場面の中だるみに−1点。 (直人)[投票(5)]
★2見てるこっちまで懐淋しくなるよなリアルな肌触り。 「店を出て行く」云々の遣り取りなんて本当に居た堪れなくなってしまった。 でもそれを楽しめたと言うと嘘になるので…。 (たかやまひろふみ)[投票]
★5女たちだけで守る城にしのびよる凋落をいかに具体的に表現するか。中北千枝子のけだるげな寝相、着崩れた浴衣姿の杉村春子の顔に射す簾越しの夕日、芸者たちの苦情を聞き流す山田五十鈴の曖昧な表情。全盛期の日本映画の力! (ジェリー)[投票(10)]
★5成瀬作品では「浮雲」よりこちらを押したい。失われた昭和の或る時期の或る世界(柳橋の花柳界)を切り取った作品で、時々見返したい映画。 (OZU)[投票(2)]
★4それぞれで一本の映画が出来ちゃいそうな豪華な顔ぶれがすごい。さらに、それをさりげなく配置させてみせる監督はもっとスゴい。それぞれの演技もさりげなさを装いながらも、抑えられない凄みをそこかしこに漂わせている。 (くたー)[投票(3)]
★4田中絹代は下町のおかみさんを演らせたら日本一。杉村春子による喜劇的な味付けもいい。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu)[投票]
★5成瀬の最高傑作ではないでしょうか。良き日本の崩壊の道程を見事に描ききっています。田中絹代の姿勢が抜群! ()[投票(1)]
★4豪華女優の競演。いずれも素晴らしいが、敢えて山田五十鈴と田中絹代の好対照の名演を挙げておきたい。 (丹下左膳)[投票]