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★5 | 太陽に灼かれて(1994/仏=露) | 少女ナージャの視線が、おとなたちの関係をつむぐ道しるべとなる描写の巧みさにうなる。牧歌的な風景からのまさに現実の底がぬけるかのような暗転と、愛くるしいナージャの笑顔との対比はあまりに鮮烈。 | ぽんしゅう, booca, けにろん | [投票(3)] |
★4 | 21グラム(2003/米) | 歪んだ時間。乗り越えられない過去が現在を侵食していく。そのとき現在は過去に支配され未来は閉ざされる。それでも人生は続いていく。 | ことは, 映画っていいね, ダリア | [投票(3)] |
★4 | パリ、テキサス(1984/独=仏) | テキサスの荒涼とした大地にトラヴィスの心象風景がとけこんでゆく。忘却した過去を息子とともに取り戻し、自己愛に溺れて傷つけた妻と一個の他者として向かい合う道程のハーモニー。美しく、やがてもの悲しい旋律が心に響く。 | Orpheus | [投票(1)] |
★2 | カラフル(2010/日) | 地味。大切な言葉をペラペラとキャラクターに喋らせるよりアニメーションでないとできないような映像の力で表現してほしかった。アニメに期待するようなリアリズムがこういうものでいいとは思えない。 | McCammon | [投票(1)] |
★5 | クライム&ダイヤモンド(2001/米=カナダ) | トリッキーな展開と名画へのオマージュが見事に調理されていて、なんとも粋な仕上がりになっている。 [review] | maoP | [投票(1)] |
★2 | 人のセックスを笑うな(2007/日) | 退屈。上映時間がとても長く感じられた。 | Madoka | [投票(1)] |
★3 | アイランド(2005/米) | 一応は現代の優性思想にもつながりそうなモチーフを扱っているが、結局のところマッドサイエンティストと主人公の対決という勧善懲悪モノで、深みも目新しさもない。この映画そのものがいかにも工業製品的なプロダクトだ。 | デナ, わっこ, ガリガリ博士, mal | [投票(4)] |
★5 | ゴッドファーザーPARTII(1974/米) | 物語の構造的な美や表層的な激しさは前作に譲るが、深い人間性を描いて本作が勝る。 [review] | ジェリー, oh!, ねこすけ, トシほか11 名 | [投票(11)] |
★4 | 穴(2001/英) | 異常性の際立ったサイコスリラーかと思ったが、じっさいはちょっと毛色の違う学園サスペンスといったかんじ。それでも巧みなカットバックとソーラ・バーチの好演に支えられて、先の展開も読めないまま最後まで楽しめる。 | kaki, ゆーこ and One thing, m | [投票(3)] |
★2 | 崖の上のポニョ(2008/日) | ポニョが魚の子ということらしかったので、まっさきに『ファインディング・ニモ』を思い出した。魚を擬人化させた海の世界という点は共通しているけれど、ポニョとニモではまったくちがった世界観がくりひろげられている。 [review] | Myurakz | [投票(1)] |
★5 | ハッシュ!(2001/日) | 相当たしかな人間観察をしていないとこんな地に足のついた人間ドラマは撮れないだろう。序盤に出てくる「人間なんて、所詮ぬるぬるですよ。ふっ」って台詞が好き。あれ、後半の展開を観てから振り返ると意味にすごく広がりが出てくる。 | 直人, ことは, くたー, poNchi | [投票(4)] |
★4 | オアシス(2002/韓国) | 異形の愛を見据えたときの、どうしようもなく生じる不快感に否応なく向き合わされてほとほとまいってしまった。偏見による人間性の否定は、誰にとっても他人事ではないのだが、「偏見を排して理解する」は難事であり、痛みそのものなのだ。 | TOMIMORI, イライザー7, movableinferno | [投票(3)] |
★4 | アイズ ワイド シャット(1999/米) | キッドマンや屋敷の仮面ヌードより、貸衣装屋の娘の視線の方が断然エロティックだ。 | きわ | [投票(1)] |
★4 | 天然コケッコー(2007/日) | 右田そよ(夏帆)をメインに据えて、季節のうつろいと少女の切なさとが綺麗に溶け合う。なかなか素敵な映画だった。 | ピロちゃんきゅ〜 | [投票(1)] |
★1 | パール・ハーバー(2001/米) | まとまりがない。国家レベルの戦争と最前線の戦闘、そしてロマンス。この三つの主要素が一つの物語として有機的に結びついていない。しかもそのすべてがつまらない。日本に関する表現が不快という以前の問題。 | りかちゅ, Shrewd Fellow | [投票(2)] |
★5 | 悪い男(2001/韓国) | 愛するということと憎むということは、関係を欲望するという点で等価だ。そしてその手段が暴力という回路しか持てなかったらどうなるのか。キム・ギドクは挑発する。いたわりが暴力に、罵りが愛ということもある。先鋭的ではあるが、遠い世界の話でもない。 | レディ・スターダスト, 水那岐, ぽんしゅう | [投票(3)] |
★3 | バイオハザードII アポカリプス(2004/独=仏=英) | より大いなる敵アンブレラ社そのものが相手なのだから、アクションへの偏重も納得なのだが、前作でのあくまでミラジョボを主としたミシェル・ロドリゲスとの共闘に比べて、今作のシェンナ・ギロリーとの共闘はややバランスを欠き、散漫な印象が残る。 | おーい粗茶, わっこ | [投票(2)] |
★4 | ギャラクシー・クエスト(1999/米) | ファン心理を内から外から揺さぶる視点の置きどころの良さが光る。笑いどころと泣きどころの絶妙のミックスがどんどん話を盛り上げて、最後にはなにがなんだかよくわからないごちゃ混ぜの感動を呼ぶ。これはかなりブラボーである。 | Santa Monica, ミッチェル | [投票(2)] |
★4 | グエムル 漢江の怪物(2006/韓国) | 基本的に純粋なエンターテイメントである。怪物の造形にそう新鮮味を感じるわけではないが [review] | おーい粗茶 | [投票(1)] |
★5 | コーリャ愛のプラハ(1996/英=仏=チェコ) | じわっと気持ちが温かくなった。ロウカとコーリャの心の距離が近づいていく過程がていねいに描かれていてあざとさをまったく感じさせないし、共産主義体制を風刺しながらも、個人レベルで根っからの悪人を描かない姿勢も好感が持てる。 [review] | りかちゅ | [投票(1)] |