★5 | 実は人間関係があからさまなほど図式的なのだが、それがまったく形式的な作りもの臭さを発することなく、むしろ観察者(観客)にとって最良の緊張と適度な切なさを持続させる。物語を映画として昇華する術を井口奈己は、完全に掌握しているかのようだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(9)] |
★5 | すべてのシーン、すべてのカットが映画的緊張感に溢れている。固定・引き・長回しカメラが全体の大部分を占め、その中で人物の動きのおもしろさを引き出していく人間観察の妙はさらに進化している。古典的映画技法は的確かつ厳密に実践してこそ意味があるし、またそのようにしてできた映画は、その脱力系のルックスとは別の次元で、実に力強く凛々しい。 [review] (shiono) | [投票(9)] |
★4 | 『犬猫』で既に明らかすぎるほど明らかだったが、井口奈己は相当勉強熱心な監督だ。何をどう撮れば「映画」になるかを頭で理解できている。そして、それを血肉化し、厭らしさを感じさせずに提示できるところこそが彼女の才能なのだろう。 [review] (3819695) | [投票(8)] |
★4 | この映画を観る者は、蒼井優がひたすらお菓子を食べたり、バスターミナルを原チャで無駄に4周ぐらいするシーンに付き合わなきゃいけない。それに「ノれる」か「ノれないか」で判断の分かれる映画だと思う。自分は前者だけど「ノり切れ」はしなかった (たろ) | [投票(7)] |
★4 | 無駄な臨場感が自分をその空間に引きずり込むんだけど、どうしても一人称でそこにいる事が出来ない。まるで覗き見をしているようで居心地が悪いし、キュンじゃなくてニヤっとしてしまう自分がすごく嫌でした。 [review] (づん) | [投票(5)] |
★4 | 自由奔放なユリよりも自分の気持ちを伝えられないえんちゃんが好きだ。ベッドの上でピョンピョン跳ねる彼女のイラダチ。でもそんなえんちゃんも堂本の気持ちに気づいていない。だから堂本の想いに気づいた後、照れ笑いしながらバシバシやっちゃう。えんちゃんの体から重い荷物が取れたような気がして清清しい気持ちになれた。 (よこわまぐろ) | [投票(3)] |
★4 | 名づけて”トイカメラ・ムービー”。女の子の感性に訴えかけるものがありったけ詰め込まれた映画です。スナップ的でナチュラル。ピンボケの日常、ときどき妄想。退屈だけど、柔らかい。まぁ殿方もどうぞ^^ (Ryu-Zen) | [投票(2)] |
★4 | 人の体には口という磁石がついているかのように、N極の男とS極の女のくちびるが、
くっつきあう。けどそれは鉄の塊のような冷たくて固いものではなく、赤くてぷよぷよしているから、いただけない。ネコの舌みたいにザラザラしていたら、こうも二人は、病みつきにならないだろう、ってくらいのキスの映画
(Linus) | [投票(2)] |
★4 | 萌えよケン。(なにいってんだ) [review] (きわ) | [投票(1)] |
★3 | これは『ディア・ハンター』だ!(レビューは個人的なこととどうでもいいことと頭のオカシイことしか書いていません) [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |
★3 | 時おりはっと目の覚めるようなカットやセリフがあった。ということは、たぶん、全体的に眠かったのだと思う。 [review] (林田乃丞) | [投票(3)] |
★3 | 石油ストーブに火を入れる場面がとても印象的。そのシーンだけ繰り返し眺めていたいほど。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★3 | 小津の末裔作品。出だし荷台に人が乗り始めたところから道路交通法が気になり始めた。2008.5.5 劇場観 [review] (中世・日根野荘園) | [投票(2)] |
★3 | 映画的に「狙った」と思えるようなシーンには正直魅力を感じない。で、永作博美絡みのシーンよりも、蒼井優絡みのシーンに魅力的なものが多い。恋愛はやはり、若者のものですよ(と、この人達のちょうど真ん中の年代の自分は思った)。 [review] (鷂) | [投票(1)] |
★3 | 高橋源一郎が称賛し松浦寿輝が罵倒した原作は「布団の国のお姫様と王様の気分で眠った」まで読んだ。スカした稚拙な文体が鼻につく原作のダラダラ感に倣っているようでいてこの映画、日常を淡々と捉えるミニマムさが却って予測不能性を生じさせる。 [review] (煽尼采) | [投票(1)] |
★3 | 掴みドコロないおねえさん。ニヒルな笑みにすかした表情に煙草の吸い方。可愛い。 [review] (リア) | [投票(1)] |
★3 | 映像技法はマニアック。エピソードの数々は自然体の日常を切り取ったかのようなもの。 [review] (夢ギドラ) | [投票(1)] |
★3 | 永作博美がマツケンに版画を教えるシーンが好き。 (kenichi) | [投票] |
★2 | プロットだけ渡し自由に演じてもらっているのか、それとも一字一句綿密な脚本が引かれているのかは不明だが、作中に漂っているのは「演じ者として」の緊張感であり、ドラマとしての緊張では決してない。我々は物語のどこにも入り込めず、たえず傍観しかできない世界。こういう世界が好きな方々に高評価であるのはわかる。が、自分が到底寄り添えない世界であることも確かだった。少なくとも自分には苦痛を強いられた2時間15分。 [review] (tkcrows) | [投票(4)] |
★2 | 退屈。上映時間がとても長く感じられた。 (よだか) | [投票(1)] |
★2 | 若者に受けそうなシーンがいっぱいあった。しかし、長いねー。私は眠たかった。ロバのレンジが可愛かったね。
(KEI) | [投票] |
★1 | 変なたとえだが、この映画、美人ですよ、確かに美人。しかし衆人の前にお出ましになる前の長々としたお化粧最中の美人なのだ。誰がそこまで付き合うだろうか。過剰な自己信頼と思想と信念があるが、謙遜と効率と経済がない。かつて小津は「映画は橋の下で客を引く夜鷹だ」と言った。思い出してほしい。 (ジェリー) | [投票(6)] |