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disjunctiveさんの人気コメント: 更新順(6/35)

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★4コンシェンス 裏切りの炎(2010/香港=中国)レオン・ライの顎髭とリッチー・レンの膨張頭髪が互いを引き寄せ合うオッサン連星の公転運動。子犬のようにレオンを慕うミシェル・イェのアイドル性と汚らしいオッサンらの間で鼻の下が伸縮を繰り返す。 [review]けにろん[投票(1)]
★4機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2020/日)天然の妖婦が男を煙に巻こうにも男の方も天然で妖婦物が成立しない。多動な人間観に基づいて進行する会話は10秒を越えて同じ話題を扱えず、意思の疎通は偶然の産物にすぎなくなる。目前で大破するガウマン機への悲嘆がギギへの性欲へ混線・援用されるように。 [review], ペンクロフ[投票(2)]
★4シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021/日)第3村の教条劇が綾波を哀れに見せる手口に初号機搭乗前に勃発する昼メロ。昭和の感性はオッサンらの実験演劇をキモがらせる自意識に掣肘されながら、発達障害に根性論で対応しようとする。そして宇部の大俯瞰に決算される昭和の感性に長い青春の終焉がリンクする。ペンクロフ, けにろん[投票(2)]
★4最後の決闘裁判(2021/米)野人とインテリの対比が機能しない。事態を招いたのは野人の無能力でもインテリの機智でもなく、単なる性欲への敗北である。見解に矛盾がないので羅生門効果も成立していない。総じて軽い芝居のなか、野人と性欲文系の狭間でウンザリするベンアフが [review]けにろん[投票(1)]
★4GONIN(1995/日)線条的な叙法に終始する本木雅弘の身体は初期北野というノンリニアな叙法とクロスオーバーしない。にもかかわらず、なぜ本木と北野という組み合わせなのか。 [review]DSCH, ゑぎ, けにろん[投票(3)]
★4パリ13区(2021/仏)男が教え子と遭遇する出来過ぎた偶然は、良き教師像としての男を提示して女の気を惹く創作上の機能が明らかになると許せてしまう。妹の動画を褒めさせて男の好意を受け手に惹きつけた直後、些事のつまずきで空いてしまう失恋の穴。 [review]けにろん[投票(1)]
★4アベンジャーズ エンドゲーム(2019/米)サノスを襲うとか石を云々とか動機付けを台詞に依存する朗読劇であり、紙芝居に質感を与えるべくヒゲ面たちが泣き顔の彫を深めていく。要は顔貌の起伏で時空を連関させる類の映画だが、根拠なき接続は無差別と同義であり無差別は自助の実感を失わせる。 [review]けにろん[投票(1)]
★3殺し屋たちの挽歌(1984/英)肉体に刻印された行動生態学の宿命と戦うのは、好ましい意気地だ。ジョン・ハートにとっては、それは女性を前にした求愛の無意識の挙動に抗うという形で表現されている。自然へ反逆する課題が、キャラクターへの受け手の好悪の誘導に利用されている。けにろん[投票(1)]
★4モガディシュ 脱出までの14日間(2021/韓国)ドメスティックな題材が矮小さゆえに感情の信憑性に到達することがある。脆弱な外交リソースが路頭を彷徨わせるくやしさ。しかしドメスティックさゆえにアフリカ憎悪には容赦がなくなる副反応がある。 [review]けにろん[投票(1)]
★4冬薔薇(ふゆそうび)(2022/日)小林薫父子の和解に焦らされる、恋のようなすれ違いのスリルが伊藤健太郎が悪の勧誘に試される形で変奏される。そこに至るまでに、永山絢斗が付け入る心の隙間を熟成する気の長さがある。 [review]けにろん[投票(1)]
★4トップガン マーヴェリック(2022/米)大人になれなかった物語。問われるのは管理職から逃れてきた技術職の成熟。学級崩壊は必然といえるが、この課題に正面から取り組み解決したID4に比して、こちらはビーチで戯れて有耶無耶になる手軽さである。 [review]緑雨[投票(1)]
★4スウィングガールズ(2004/日)人が動機を欠くのであれば筋で追い込むしかない。弁当が欲望と背徳を仕込み、行動を発展させていく。状況に刹那に対応するしかないその行動主義にあるのは瞬間のみ。歴史は欠落し、行為の完成は形式を強いられているうちにとつぜん発見される。 [review]DSCH, ぽんしゅう[投票(2)]
★3キングメーカー 大統領を作った男(2021/韓国)音楽的な演説を始めるソンギュンも”閣下”の一座も挙措は歌劇に準ずる。殊に室長チョ・ウジンのヌルっとした軟体感。話の底流にある実務家蔑視はミュージカルの話法に特有の内容のなさへの自己嫌悪でもあるのだが、 [review]けにろん[投票(1)]
★4のぼる小寺さん(2020/日)工藤遥は個人主義のイデオローグであり、周囲が感化を受けて奮起するのは機序が少々怪しい。工藤自身は自分が頑張っているとは思わないから、終盤のユースは盛り上がらない。前段階たる卓球とネイルや工藤の個人主義を翻案する部活の先輩らに喚起の力がある。けにろん, おーい粗茶, シーチキン[投票(3)]
★4新 極道の妻たち(1991/日)芝居のうまさが祟って高嶋政宏はゴッドファーザーでいうところのソニーにならない。解離する岩下志麻のストレスを追求しようにも息子の没入を厭いながらも母の血は騒いでしまい、収まるところに収まってしまう。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★4がんばっていきまっしょい(1998/日)現代編の仕込みが郷愁の苦悶を送り込み、青春の絶頂が凪のような失意の感情の質感に沈む。その耐え難い静けさ。事態の記号と化したコックス(清水真実)は絶叫して郷愁の苦悶を運動の苦悶へ誘導を試みる。結論は出ず苦しさは受け手に向かって放擲される。けにろん, ぽんしゅう[投票(2)]
★4アンビュランス(2022/米)消尽したテストステロンはもはやカーチェイスの力学に耐えきれず、車は次々と勝手に自爆する。ヒゲ面の男たちの集団的更年期障害が希求するのは、それぞれの不安を包摂する生ぬるい連帯。その結実としてのリモート手術。 [review]けにろん[投票(1)]
★4渇き。(2014/日)小松菜奈の軽量級の芝居はオッサン学芸会にとって屈辱になるのか優越になるのか。被虐のその繊細なバランスが女衒退治という通俗のうれしさに飲み込まれていく。 [review]けにろん[投票(1)]
★4燃えよ剣(2021/日)職人賛歌の割に政治的体面を気にしてしまう。職人の癖に職人に徹しきれないのだが、中産階級の坊ちゃんたちの徳が時に厚顔へと転換し、かかるサイコ性の方に職人のダンディズムがある。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★4リチャード・ジュエル(2019/米)知性信奉が、正義の侵害自体を云々するよりも人々が侵害に感づいた瞬間を捕捉しようとする。それは知性の捕捉に他ならないからだ。たとえば、ミランダ警告に際したハウザーの反応や最初にFBIに電話した際のロックウェルの不審顔。 [review]緑雨, DSCH[投票(2)]