コメンテータ
ランキング
HELP

disjunctiveさんの人気コメント: 更新順(31/35)

人気コメント投票者
★3カポーティ(2006/米=カナダ)人との比較で奇抜さを表現するのはたやすいが、一人っきりで居るとむつかしい。だから、書斎でちょこっと座ってるシーモアは気まずいし、その焦りがまたラヴラヴ過ぎて辛抱たまらんものもある。DSCH, ぽんしゅう, けにろん[投票(3)]
★3SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010/日)山崎&西田&柳葉といったオヤジ陣の小芝居や、メイサの巨大な体躯をお姫様だっこして腕がちぎれそうになる緒形直人、高島礼子の巨大な茶トラなど、ネタに尽きることはないのだが、基本的にはアメリカ西海岸のカンブリア紀。緑雨[投票(1)]
★4人生万歳!(2009/米)確信的ゆえにイヤらしき裁量の大きさのために、前作のように造形の差別化から好意を引き出すのに躊躇を覚えるが、代わりにその裁量が可能にした畳みかけるような造形改変の狂奔がアクション映画のような好ましい佇まいをほしいままにするようでもある。 [review]DSCH, ぽんしゅう[投票(2)]
★4華岡青洲の妻(1967/日)目前に若尾のうなじがあるというのに、若尾視点であるから高峰にピンを送らねばならないくやしさ。しかしボケ足に包まれるからこそ、触れそうで決して触れないあのうなじの淫靡さが増感し、保造の焦燥した息づかいが真に迫るのである。緑雨, 3819695[投票(2)]
★3隠された記憶(2005/仏=オーストリア=独=伊)隠し撮りと本編画質の差異を保持できない緩慢な視感覚が恒常化したとき、結果として醸成された偏在する監視への覚悟と耐性が感受性を収束し、コテコテの恐怖映画を語る土壌がようやく出来上がる。ジャンルムービーを形象化しないと処理できない文芸脳の喜びと悲しみである。DSCH[投票(1)]
★3トロン LEGACY(2010/米)経路にルールや制約が薄いのは問題で、軌道に沿って運動する『スピード・レーサー』の方がよほど円滑にカットを繋いでいる。この手の恣意性はプロットレベルでも散見され、オリヴィアやおとんに依存するギャレットには状況を動かしている実感が欠ける。HW, 3819695[投票(2)]
★3十三人の刺客(2010/日)救われるべき迷羊の要件を備えるバカ殿に比べ、美意識の資力や当事者性が攻め手には貧しい。その焦りの裏返しで、役所の口から職業的美意識が頻繁に解説されるが、苛烈な行動で造形を表現するバカ殿に及ぶとは思えず、火工品の迫力に甘えている印象がある。DSCH, けにろん, 緑雨[投票(3)]
★4今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006/米)肉体がプロ根性を記憶する階梯は終わり、身体は合理的な無意識に委ねられ、ダラダラと遊泳する。その軌跡を追うフレームの美しいカーブとフィラメントの光彩の眠るような緩やかさ。DSCH, ぽんしゅう[投票(2)]
★4娘・妻・母(1960/日)ホームムービーで高峰を虐使するのは序の口で、それを嘲笑する形で原の人格を貶めるねちっこい私憤(=小津しね)。笠智衆の虐待を美談としてしまうラストに至り、私憤が人類不信を超えてしまうのも、感動しつつ混乱。3819695[投票(1)]
★4至福のとき(2001/中国)失業したオヤジどものユートピアと美少女の虐待観察の織りなす意識の起伏は、イーモウの夢見るサディズムがまどろむ揺りかごだ。けにろん[投票(1)]
★4SP 革命篇(2011/日)このまごうことなき堤のアイドル映画にあっては、香川の小物感がやはり不協和音。ところが、堤を制止すべく立ち上がった彼にフレームが寄った時、われわれはその余りの小物臭にかえって衝撃を受けてしまう。香川という造形的悲劇が世界の底に穴を開けたのだ。DSCH[投票(1)]
★4バッド・ルーテナント(2009/米)この十年来「善への衝動」の制御問題に苛まれてきたニコラスが至った解答。彼はもはや悩まない。善への衝動に身を任せ水に飛び込み、腰を痛めるのだ。対処療法も問題可決のスピードが癖になってくるし、何よりも露骨なネタの数々がイヤらしくなく素晴らしい。DSCH[投票(1)]
★4太陽に灼かれて(1994/仏=露)表徴と兆候の精妙なる驕慢の中で、ややもすると自分を見失いがちな映画が、苛烈な物腰の中にジャンルムービーの明晰さを思い出す。ぽんしゅう[投票(1)]
★3きみに読む物語(2004/米)愛が遡及的に確かめられるから、語り手には、実際に愛の実効した回想の現場をお座なりにする余裕が出てくる。回想パートでは、脈略のない出会いと別れと再会に翻弄される恋敵ジェームズ・マースデンに観察対象の資格がある。水那岐[投票(1)]
★4戦場でワルツを(2008/イスラエル=独=仏=米=フィンランド=スイス=ベルギー=豪)Flashの制約を乗り越える工夫の楽しさは多々あったと思う。あのエフェクトの薄さでメカ描画をやるのはつらいが、メルカバのチェーンカーテンやアンテナの生体的な動きはユーモラスだ。コントラストで保たせる固いダイアローグも、後景の喧噪で愉しくなる。 [review]IN4MATION, ナム太郎, 3819695[投票(3)]
★3アイアンマン2(2010/米)アクションよりも対話劇に演出家の相性があって、序盤の公聴会がスリラーのピークアウトになってしまう。だが、夫婦漫才もそれはそれで時に掛け合いが過ぎて、何を話しているのかわからなくなる。 [review]DSCH, 3819695[投票(2)]
★3クヒオ大佐(2009/日)堺を貶めてなお、彼に騙された松雪らの高潔さを保とうとすると、不幸の斟酌に依存する話をやるしかなくなる。堺らしく作り込まれた陽性の造形は、キャラ間のパワーバランスの繕いに浪費され、島国の陰湿な自我を持て余したように見える。水那岐[投票(1)]
★4カラフル(2010/日)記号の集積であるアニメがリアリズムを志向したため、段取りが増えがちになり生気が失われたのか。あるいはリアリズムの文法に不慣れなだけか。宮崎あおいや藤原啓治がよくはまって見えるのは、それだけ造形が記号的で演じやすかったのだろう。3819695[投票(1)]
★4クライマーズ・ハイ(2008/日)人物に移動量を迫るセットと広角で、心理劇よりも空間性を選択した映画。山崎努の好々爺ぶりも手伝い、内面より解放され揺籃のようにゆるふわとなった北関東新聞編集局がドラマ版に対して行った最大の差異化が堺雅人のアイドル映画化。うれしくもくやしい。けにろん[投票(1)]
★4孤高のメス(2010/日)早々に充足される夏川結衣のモチベーションが話の発展性の余地を狭め、善人の馴れ合いよりも、生瀬勝久の劇画のように黄昏れる人間性に興味を誘われる。だがその裏では、堤真一のアイドル映画化が着々と進行するのであった。 [review]けにろん[投票(1)]