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★3 | 涙を、獅子のたて髪に(1962/日) | 男女の因縁を描いた話の大筋はどこかメロドラマ調で、昨今の「昼ドラ」に慣れた目には退屈に映ってしまう。藤木孝が「地獄の恋人」を歌うシーンは寺山の面目躍如。劇場中が唖然とした。 | 寒山拾得, 直人 | [投票(2)] |
★5 | みな殺しの霊歌(1968/日) | さすがに犯罪自体の猟奇性は薄れてるだろうし、動機に不明瞭な点も多いが、それら全てを「なんでもないよ。名前も知らなかったんだ」という台詞だけで納得させてしまう圧倒的な演出力。乾いたユーモアもある。 [review] | おーい粗茶, 煽尼采, 町田 | [投票(3)] |
★4 | アメリカの影(1960/米) | 血は水よりも濃し。性格の異なる3人の兄妹がみな魅力的。一見深刻そうな問題よりも、ともすれば笑って忘れてしまえるようなことの方が実は根が深いのだと認識させられる。 | 鷂 | [投票(1)] |
★5 | ウィークエンド(1967/仏=伊) | 60年代のゴダール映画の魅力って、引用の難解さとは裏腹に、内容そのものは思いっきりB級映画なところだと思うんだけど、これはその最たるもの。ほとんどコメディとして見ました。 | ジェリー, マッツァ | [投票(2)] |
★4 | 野獣の青春(1963/日) | ストーリーの面白さと清順美学が、殺し合うことなくがっぷり四つに組んでる。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | 俺にさわると危ないぜ(1966/日) | 無理矢理「ひめゆり部隊」と関連づけて感動を誘おうとしているものの、ちっとも感動できないところが素晴らしい。オープニングで小林旭が歌ってる謎の曲がスゴすぎる! | 寒山拾得 | [投票(1)] |
★4 | 宵待草(1974/日) | タイトルを言うとネタバレになるので言いませんが、某有名アメリカン・ニュー・シネマのパロディですね。ただ、それだけに終わらない不思議な魅力があります。 | 寒山拾得 | [投票(1)] |
★4 | 8 1/2(1963/伊) | ほぼ完璧だけど、自問自答が鬱陶しい。美しい映像に身を任せて、幼少時代の記憶にひたすら溺れさせるべきだったのでは?主人公と脚本家に分かりきったような批評をさせて、バランスを取ったつもりが、逆に足を引っ張っているような。 | irodori | [投票(1)] |
★4 | 静かなる決闘(1949/日) | ともすれば「明日があるさ」的根拠のない希望を観客に押しつけたまま終わりそうなところを、ラストの志村喬の言葉がそれを許さなかった。そういう意味では『羅生門』と対照的。ブラックジャックとピノコみたいな三船と千石も良い。 | シーチキン, カフカのすあま, 町田, いくけんほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | 映画に愛をこめて アメリカの夜(1973/仏=伊) | 映画作りの相当汚い部分まで見せているのに、品を失っていない。映画を愛しつつ、「映画なんて嫌いだ!」と言ってしまえる潔さが素晴らしい。 | けにろん, 甘崎庵, ペンクロフ | [投票(3)] |
★3 | ぼくの伯父さん(1958/仏=伊) | 愛すべき箱庭映画。画面の隅々にちりばめられたイタズラっぽい仕掛けが動き出すのを見てるだけでもワクワクしてくる。 | けにろん, ナム太郎, evergreen | [投票(3)] |
★3 | バルタザール どこへ行く(1964/仏=スウェーデン) | マリー(=マリア)であるはずのアンヌ・ヴィアゼムスキーに、聖母性を感じることができなかった。
[review] | Orpheus, けにろん | [投票(2)] |
★5 | 新学期 操行ゼロ(1933/仏) | 誰だ!この映画見て「可愛い!」なんて言ってるのは?上映禁止の憂き目に遭ったのは解せないが、ここにヤバいアナーキズムを汲み取ったフランス政府の批評眼は賞賛に値する。 [review] | 寒山拾得 | [投票(1)] |
★2 | アルファヴィル(1965/仏=伊) | 要はSFという設定に託してパリを語っている映画だと思うので、未来都市がパリの街並みにしか見えないってのは全然問題なし。問題は、それが大して面白くないってこと。 | けにろん | [投票(1)] |
★5 | パンと植木鉢(1996/仏=イラン) | 恋愛とは一輪の花、平和とはひときれのパン。素敵なことわざのような映画。 | 寒山拾得, mal | [投票(2)] |
★5 | 斬る(1968/日) | 歴史がきちんと描けているので、フィクションに徹した黒澤映画のような突き抜けた爽快さはないが、時代に翻弄される人々(敵も味方も)の気持ちが伝わってきてずっしりとした手応え。それでいて個々のキャラクターはあくまでもポップ。 | けにろん, はしぼそがらす, 町田, マッツァほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | 彼女と彼(1963/日) | 火事場見物気分で“柵”をまたぐ左幸子と、「小さな生活を守りたい」岡田英次。二人の間のズレは、岡田に「良いじゃないか。奥様って感じで」と褒められた左が、「(髪型)変えなければ良かったかな」とつぶやくシーンにも現れている。 [review] | 寒山拾得, TOMIMORI | [投票(2)] |
★4 | 夕陽に赤い俺の顔(1961/日) | のちの寺山作品に通じる観念的な世界がまだ見られない分、もう一つの持ち味である洒落者精神が際だってる。「俺はお前の墓場だぜ」と歌われる主題歌をはじめ、ふんだんに挿入された劇伴歌のブッ壊れ加減は本物。 | ぽんしゅう | [投票(1)] |
★3 | ゴーストワールド(2000/米) | 疎外感なんて、20年も生きてりゃ誰だって感じてんだよ。それでも砂を噛む思いで、周りに合わせて生きてるんじゃん。それを「俗物」で片付けられちゃたまんない。この映画をタテに、自分のイタさを顧みないサブカル野郎が増えると思うと虫唾が走る。 [review] | movableinferno, の, リア, 鯖ほか13 名 | [投票(13)] |
★2 | 東京流れ者(1966/日) | 任侠映画として観ても、任侠映画のパロディとして観ても中途半端。同じ川内康範なら「レインボーマン」の方が遙かにブッ飛んでる。 | けにろん | [投票(1)] |