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[コメント] 山猫(1963/伊)
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★2時代の変遷が女性の美などで分かりやすく描かれるのかと。カルディナレさん期待ほどでなく。 [review] (G31)[投票]
★4正統ヨーロピアン保守の戸惑いが公爵の茫漠とした表情に滲む。過去の秩序に学び必要最小限の“変化”を受け入れるのが保守の流儀であり矜持。だが時代の変化は想像を超えていた。彼も気づかぬうちに受け入れざるを得なかった“妥協”の代償はあまりに大きかった。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4ヴィラボスコグランデの壁紙や家具調度、舞踏会の貴婦人たちの衣装や装飾や髪型、貴族の服の生地や仕立て、など全てが最上質。街の石造り、屋根瓦、砂埃まで上質に見える。カルディナーレドロンの官能的な追いかけっこ。 (動物園のクマ)[投票(1)]
★4舞踏会の各種イベントが人々を群体に落とし込むことで哀感を誕生させている。徹夜舞踏会の加虐に苛むランカスターにクラウディアの地中海性顔面をぶつける食傷の極みもかえって呼び塩となってランカスターを脱脂し、あろうことかそれを笠智衆化する。 (disjunctive)[投票(1)]
★5例えばこのような映画としてバリーリンドンを最上級だと思っていた。しかしこの山猫を見た。(映画を単に比べるのは好きじゃないのですが)これは桁違いだった。私は畏れすら憶える。これは動く油彩であろうか。ここに人あそこに人、画面のかしこに人々が配され、シチリアの遠景はどこまでも鮮やかで… [review] (週一本)[投票(4)]
★5階級闘争の必然を頭で理解しつつ、しかし心は没落の鎮魂歌に拠っている。ヴィスコンティの立ち位置の余りに明晰な映画構造とのシンクロ。全ての思いの混濁を飲み込み圧縮破壊する40分の舞踏会の熱暑と重厚。その男の意地の集積には憧憬の念しかない。 (けにろん)[投票(2)]
★3いま一つ盛り上がりに欠け、尺の長さと体調も相まって疲れて観ていたら、終盤の舞踏会での公爵の疲労具合とマッチし、感情移入してしまった。 [review] (CRIMSON)[投票]
★4豪華絢爛。舞踏会シーンの演出力には驚嘆。上質の大河ドラマ。 (赤い戦車)[投票]
★3豪奢な倦怠。変化していく現実の中で、敢えて時代に取り残された存在としての役を演じているかのようなファブリツィオのアイロニー。 [review] (煽尼采)[投票]
★419世紀後半のイタリア 貴族の没落 中産階級の台頭 世代交代を暗示する華やかな舞踏会 誇り高い当主の諦観 ビスコンティの映画はいつも哀しい。 (ルクレ)[投票]
★4全てを見届け、これから長いのか短いのか分からぬ人生の午後を生きていく老貴族の熾き火のような感情を、克明極まりない演技で見せ付けられる。自分の属する階級への愛着と時代に取り残される忌避感覚の複雑な混交が、ベラスケスの絵画のように濃密な画面の中で展開する、その激しさ。 (ジェリー)[投票(2)]
★2時代のうねりの中で、ただ一人自分の位置から動こうとしない男。ベルトコンベアの上で自分の位置をキープするためには、ベルトコンベアとは逆向きに動かないといけない。男のダンスは、そうした逆向きの動きを象徴しているようにも思えた。ただその動機がいまいち掴めない。(★2.5) (グラント・リー・バッファロー)[投票]
★4亡父と共に名画座に見に行ったのですが、世界史フェチの父が歴史的講釈を始めて止まらない止まらない。周囲の人が「シーッ」っていうのも聞こえないんだもんね。(『アラビアのロレンス』の時もそうでした。) [review] (りかちゅ)[投票(1)]
★3もっと華麗で豪勢なものを期待していた。意外に埃っぽくてむさ苦しかった。 (ドド)[投票]
★5何を「美」と感じるか。 [review] (たわば)[投票(5)]
★5映画史上の最高の撮影者はジュゼッペ・ロトゥンノじゃないかと思えてくる。本当に全カットに亘って完璧な撮影だ。全カットが「映画は画面だ」と静かに主張しているかのようだ。白い布地(冒頭のカーテン、ピクニックシーンの敷布等)の触感や舞踏シーンで手を繋いで円環となる演出は特記すべき。ベルトルッチへの継承。 (ゑぎ)[投票(5)]
★4革命に湧く激動の時代を皮肉に見つめる。これこそがヴィスコンティの視線。 [review] (甘崎庵)[投票(2)]
★4貴族と言う生き物がどれほど何の生産性も無い無駄な生き物かを知れる。 時代の転換期の没落貴族を介して見る舞踏会は貴族の無駄な虚勢とそれに対してどうにも自分の中から切り離せない思い入れが物悲しさを感じさせる。 それが豪奢な分だけ尚のコト。 (あき♪)[投票]
★0眠気で何が何やらわからず採点不可 2005年3月16日劇場鑑賞 [review] (ねこすけ)[投票]
★2アラン・ドロンカルディナーレは美しいが、 30分で描いて欲しい事を、3時間かけて描かれても眠くなるだけ。『ベニスに死す』に続きヴィスコンティ作品、撃沈。<完全復元版>['05.4.2京都シネマ] (直人)[投票]
★4クラウディア・カルディナーレはキツそうな顔で好みではないが、他と出すオーラが明らかに違うね。 (TOMIMORI)[投票]
★3重厚感あふれる作品。ただ,この映画のクラウディア・カルディナーレはなぜかあまり美しく見えなかった。 [review] (ワトニイ)[投票(1)]
★4例えば幕末を貴族視点で描いたら面白くなるのだろうか? [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
★3美術・衣裳はゴージャスだが、マッタリしたテンポが肌に合わず。加えてテーマの馴染みの薄さが退屈に拍車をかける。カルディナーレの美貌に見とれつつも、作品の肝は理解しないまま終わった。 (太陽と戦慄)[投票(3)]
★4さみしい。ダンス・パーティでのバート・ランカスター演ずる公爵のたたずまいのさみしさといったらない。喋らないでいて、ただそこにいるだけでさみしい。さみしいというのでは足りないさみしさがある。 [review] (なつめ)[投票(6)]
★3自ら為すべきことの凡てを理解し、受け入れた預言者の「わかっちゃいるけど、堪えられない」その哀切。死して悠久たる歴史の一部となることに喜びを感じ得ることが貴族の資格であるとすれば、ビスコンティ自身もまた猿で、彼も当然にそれは理解していたはずだから、これほど絢爛で謙虚な映画もないと云える。バート・ランカスターが死ぬほど格好良い。ドロンが霞んでしまう。<完全復元版> [review] (町田)[投票(3)]
★5舞踏会で10代の女の子たちがはしゃいでいるのを指して「まるで猿だ」と吐き捨てる怒りと悲しみと孤独が胸に刺さった。これは没落でも世代の交代の映画でもなく、「変わないために変わる続ける」という想像を絶するほど堅牢で退屈な歴史を理解している貴族を描いている。諦念とともに気品を保つことの孤独。 (エピキュリアン)[投票(4)]
★5あの何百人もの人々が楽団つきで踊っている会場が個人の家の中とは・・・。「部屋の数が覚えられるうちは豪邸とは言えない。」これだけ豪勢な見せ場を撮りながら、人間、政治に対して冷徹な視線を絶やさない演出は立派。 [review] (ジョー・チップ)[投票(1)]
★4「これが貴族の生活なのか」という格調の高さがある。そしてランカスターの風格、ドロンの輝く躍動感と言い、外側だけでも素晴らしいが、その奥にある滅び行くものへの視点も素晴らしい。 (タモリ)[投票(2)]
★3この細部まで完璧に磨き上げられた建造物のような作品の構築力は、好き・嫌いを超越して感心させられる。しかし表面的な美に興味の無い人間にとってみると、やや退屈だ。 (モモ★ラッチ)[投票]
★5ビスコンティ前期の最高傑作。この精神が後期に試行錯誤の上、後期に生かされてゆく。 [review] (chokobo)[投票]
★5フェリーニが絵画だとすれば、ビスコンティは建築。いつも扉の向こうに部屋があったり、窓の外に風景がある感じ。インテリアに興味のある方は是非御覧ください。 (ルッコラ)[投票(8)]
★4この湯水のように尽くされた贅沢、庶民としては有難く恩恵に預かりましょう。そしてドロンとカルディナーレの野卑な魅力。 (くたー)[投票(4)]
★5若い世代が公爵に敬意をはらってるところが、まだ救われる。ぎりぎりの残酷さ [review] (くろねずみ)[投票(4)]
★5遠い国の生々しくも華やかな物語が面前に広がってゆく、その幸福と不思議。その衝撃と興奮。なにがなんでもスクリーンで見るべし! (tredair)[投票(1)]
★4イタリアのド田舎の身分違いの男女の結婚話を、ここまでカッタルイ内容にしてしまうのはさすが。 (黒魔羅)[投票(1)]
★3手厚い。貴族生活を垣間見るために。ダンスの楽しみ方。 (luv)[投票(1)]
★3若いアラン・ドロンの美しさに、滝のよだれ (ボイス母)[投票(1)]