★4 | 素敵なリカちゃんハウスの中を横移動とアップで収めた本編より、エンドロールの方が楽しい、と感じられた映画は初めてだ。綺麗なシンメトリーの字組みとフォントの選び方、線描のバラライカ、コサックダンスのアニメーション、嫌いじゃない。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★3 | 美術感覚が奇妙キテレツだが、ホテルの調度品の数々はオーストリア=ハンガリー帝国の栄華を彷彿させる。目の保養。音楽も出しゃばらず控えめで耳に心地よい。T・スウィントンが可哀そう。54歳→84歳の役。国名はポーランドのウォッカ;ズブロッカから採ったのか? (KEI) | [投票] |
★5 | こんなに観ていて心地よいファンタジーは初めてでした。映像も役者それぞれの表情もすべて画になります。そしてストーリーにも惹きつけられます。 (なかちょ) | [投票] |
★4 | このセンスが好き。そのセンスをただ楽しんでると、内容についていけなくなる。そこがまた良い。満喫。 (あちこ) | [投票] |
★4 | ユダヤ人が存在しない架空性によって、30年代を舞台にしながら、戦乱がWWIIではなく、むしろそこにWWIが混入するような眩惑が生じている。かかる人工甘味料な風合いは、稠密な美術とのこの上ない相性となる一方で、下敷きにしたツヴァイクの文明的喪失感は希薄化されている。 [review] (disjunctive) | [投票(4)] |
★4 | 映画作家というより映像作家になってきてる気が…鑑賞後の余韻の無さがキズだなぁ。86/100 (たろ) | [投票(1)] |
★5 | コメディかと思ったら、後半ぐぐっときてしまいました。良い映画でした。 [review] (stimpy) | [投票] |
★4 | 東欧趣味がカレル・ゼマンのアニメを想起させ、斜めに登る観覧車やスキーの件、銃撃戦の妙に軽やかな擬音など愉しい。どうせなら物語から半端な深刻さなど排除して、もっと派手に遊んでほしかった。 (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | エンドロールの右斜め下に出てくるおっさんが可愛い。 (Liz) | [投票(2)] |
★3 | 例によって横移動に加えてトラック前進、直角パンニング、ズーミングがこれでもかと云うほど繰り出される。ズーミングは素早いものなので嫌みじゃないし、これだけ視点が強制されるにもかゝわらず、余り説明的に感じさせない、という演出は見上げたものだと思うのだが、それでも特に直角パンニングには飽きる。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] |
★3 | 物語そのものに推進力がない。綺麗に箱詰めされた弁当を鑑賞している感じ。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★4 | 美術や構図や多くのギミックが行くとこまで行った感があり、結果、歴史に翻弄された男の物語は意匠に覆われ埋没ぎみ。円環は閉じてしまい、綻びは2重3重に修復されハプニングは封殺された。役者もこぞって神妙ちきりんに監督の意図から逸脱しない。危険だ。 (けにろん) | [投票(6)] |
★4 | ウェス・アンダーソンって監督は本当におしゃれな出来にこだわる監督だよなあ。映像やら展開やら演技やら、細部へのこだわりを感じる。しかし、少しこだわり過ぎなんじゃないかい? [review] (deenity) | [投票(2)] |
★3 | こだわりの画面作りと手の込んだ脚本。くせものぞろいの実力派演技人。とくればもっと面白くていいのだが、破綻のないつまらなさ。 (ぱーこ) | [投票(1)] |
★4 | 楽しいけど、登場人物も多く、展開が速いので、集中してないと置いてゆかれる危険あり。 [review] (プロキオン14) | [投票(1)] |
★5 | 年代に合わせた画幅。地形や建物の形状、手法を駆使した十方へ的確な動き。登場しただけで笑える、イメージ通りの配役。泣かせるここぞの一言。エンドクレジットのコサック…。軽喜劇ながら、幕開けからアンダーソンの豊かな遊び心に全篇涙目必至の傑作。 (ナム太郎) | [投票(1)] |
★3 | 箱庭で人形たちが動き回っているような、相変わらずのウェス・アンダーソンのキッチュな造形と画作りで、スクリーンから目を放すこができない軽快さ。磨きのかかった作りもの感がファンタジー性を高めるが、その軽さが主題の歴史感にマッチしているかは微妙。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 今から思えば『ダージリン急行』の頃からその気配はあったが、三重構造といいアクションといい、好き放題撮りすぎている。映画はなんでもありというが、フレームや構図、様式には限界がある。無茶な視点移動や無茶な編集・演出など好き放題撮りすぎると、映画とは別物(アトラクション)に変質してしまうと思うのだが。少々天狗になっていやしないか、ウェスよ。もっとガツンと泣かせんかい。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 三重構造で描く、ホテル支配人とロビーボーイの関係を軸に富豪の老婆の遺産をめぐる悲喜劇(?)。悲惨な出来事をさらっと流してるけど芯は温かい。物語が本当に自由な発想でできてて、転がし方が上手い。往年のスクリューボール・コメディみたい。 (パピヨン) | [投票] |
★5 | 見終わって「ムーンライズ・キングダム」に感覚が似てるよな、という程度の認識しかなかったが、この映画でウェス・アンダーソンはいわゆる映画作家に十分登り詰めたと思う。それほど映画ファンにはたまらないものが詰まっている作品である。
[review] (セント) | [投票(2)] |