★3 | 『お引越し』の奥寺佐渡子は地方の観光的でない生活感を映画に採り入れるあたりの筆に冴えが認められる。この映画も小豆島に腰を落ち着けてからが本番だ。全篇「面白さ」の創出にかけてはからっきし無頓着の演出が続くが、島での幸福な時間の重ね方までもつまらんの一言で片づけてしまおうとは思わない。 [review] (3819695) | [投票(11)] |
★4 | 誘拐犯、誘拐された娘、娘の実母、娘を取材に来た女、うら悲しい孤影を心に潜ませている女達の姿は、意識的に夜か雨天か曇り空の微光にのみさらされる。ゆえに小豆島に射す雲の絶え間の日の光が美しい。命の容器であると同時に宿命の檻にもなる親をめぐる苦渋に満ちた模索の記録。 (ジェリー) | [投票(4)] |
★4 | テレビドラマも秀逸な出来で期待していたのだが、映画はさらに極上の昇華を感じさせるほどの蒸留酒となった。
[review] (セント) | [投票(1)] |
★4 | まあとにかくおいおい泣きましたよ。(2011/11/03) [review] (chokobo) | [投票] |
★3 | ネガからではないと、浮かび上がらない幸福、がテーマだとしたら、少しだけ哀しさが足らないなあ。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★5 | 2時間半、映画を観る喜びを味わわせてもらったことを成島出さんに感謝したい気持ちです。 [review] (ナム太郎) | [投票(7)] |
★4 | 理性を超えた感情の物語なら、感動を売るあまたの映画がそうするように、ひたすら感情を煽ればことは済む。これは本能の物語だ。心地よく楽しげですらある楽曲を始め、過剰さを周到に排し冷静に感情と対峙する奥寺脚本と成島演出の視線の先に女の本能が見えてくる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 完全に女性の為の映画で"母性愛"という男性には踏み込めない領域を見せ付けられて白旗を上げるしかない。[立川シネマシティ/110519] (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 夏の夕暮れに見た。井上真央っていつも口角が下がっててあまり好きじゃなかったのだけど、それにはこんな理由があったからなんだな、ということがよくわかりました。あと、小池栄子最高!小池栄子最高! (tredair) | [投票] |
★3 | 然るべきロケ地を選び、然るべき人数を動員し、手間暇かけた撮影・演出で製作する、このような日本映画を観たのは本当に久しぶりのような気がする。まずそこが嬉しい。レビューは「八日目」について、自分なりの解釈。 [review] (赤い戦車) | [投票(9)] |
★5 | 今年の、いや、ここ10年で最高の女性映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(4)] |
★3 | 見応えはある。が、演出に驚きが無い。肝心なことはみな台詞で語られてしまうし。井上真央は頑張ってはいるが、この役を演じるにはあまりに屈託が無い。このような壮絶な生い立ちとどう折り合いをつけて生きてきたのかが滲み出てこない。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★5 | 今更コンセプトの作劇かと思うそばから拡散し逸れていく展開を要所で締める小池や余の重石としての存在の快楽。その役者陣の間隙を貫く若き井上真央の圧倒的スーパークールな佇まいこそ肝だろう。ベタになりそでならない気骨だけが成す真ドラマ。 (けにろん) | [投票(5)] |
★4 | 永作、主演賞獲れるんじゃない? (kenichi) | [投票] |
★4 | 小池栄子の映画なのかも知れない。お邪魔虫系の狂言回しがこれほど的確な処に納まるのは稀だろう。現在と過去の交錯具合も巧いもので、いい脚本だと思う。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |