★5 | 誤用ではあるが敢えて「三つ子の魂百まで」と言いたい。父親としての自覚を持てなかった男の安直な行動が、たくさんの人を不幸にした。レヴューは僕の体験談。余りに自分の体験とオーバラップして、僕は泣き崩れた。 [review] (IN4MATION) | [投票(12)] |
★5 | 男性女性父母血縁という言葉の意味の瓦解を経て、「親」を再構築する小豆島シークエンス以降の「景色」が圧巻。父でありながら父であることが出来なかった男達と、母でありながら母であることが出来なかった女達。彼らが一様になし得ず、希和子がなし得たのは「子」に「景色=幸福な記憶をあたえる」ということ。その「ふつう」の決意の中において、全ての傷ついた女性だけでなく、男性も赦される。「聖なる景色」の映画。泣いた。 [review] (DSCH) | [投票(7)] |
★5 | 2時間半、映画を観る喜びを味わわせてもらったことを成島出さんに感謝したい気持ちです。 [review] (ナム太郎) | [投票(7)] |
★5 | 今更コンセプトの作劇かと思うそばから拡散し逸れていく展開を要所で締める小池や余の重石としての存在の快楽。その役者陣の間隙を貫く若き井上真央の圧倒的スーパークールな佇まいこそ肝だろう。ベタになりそでならない気骨だけが成す真ドラマ。 (けにろん) | [投票(5)] |
★4 | 少数派かもしれませんが... [review] (プロキオン14) | [投票(6)] |
★4 | 前作『孤高のメス』で「いま最も信頼できる映画監督」の一人に名乗りを上げた成島出監督の最新作であり、巷での評判も上々ということで観賞。 [review] (田邉 晴彦) | [投票(6)] |
★4 | これもひとつの母性?この映画を観て気になって気になって仕方ないこと。 [review] (ダリア) | [投票(5)] |
★4 | 誘拐犯、誘拐された娘、娘の実母、娘を取材に来た女、うら悲しい孤影を心に潜ませている女達の姿は、意識的に夜か雨天か曇り空の微光にのみさらされる。ゆえに小豆島に射す雲の絶え間の日の光が美しい。命の容器であると同時に宿命の檻にもなる親をめぐる苦渋に満ちた模索の記録。 (ジェリー) | [投票(4)] |
★4 | 理性を超えた感情の物語なら、感動を売るあまたの映画がそうするように、ひたすら感情を煽ればことは済む。これは本能の物語だ。心地よく楽しげですらある楽曲を始め、過剰さを周到に排し冷静に感情と対峙する奥寺脚本と成島演出の視線の先に女の本能が見えてくる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | エキゾティシズムから不安を引き出されないために、文芸的救済の最優先対象たる森口瑤子の荒妄を容赦なく十字架にかけるサービス精神は苛烈。俗化の犀利といってもよいこの操作は、田中泯の宇宙的あざとさとして、一種の美的体験に至っていると思う。 (disjunctive) | [投票(3)] |
★4 | 人間がとる行動や言動が、映画でありながらリアルに感じられる。そう言う意味での演出や脚本は秀逸というほかない。人間臭さが全編に溢れる映画であった。 [review] (大魔人) | [投票(3)] |
★4 | 途中までは、いき過ぎた「母性」を描いた映画だと思って観賞していたが、ラストで感想が変わった。 [review] (CRIMSON) | [投票(3)] |
★4 | 小池栄子の映画なのかも知れない。お邪魔虫系の狂言回しがこれほど的確な処に納まるのは稀だろう。現在と過去の交錯具合も巧いもので、いい脚本だと思う。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 母性ってなんだろう。どんな感じだろう。良いシーンが本当にたくさんあった。 (あちこ) | [投票(1)] |
★4 | ある意味、鑑賞者が一番見たかったはずの決着を見せずに幕を引いた作品。それを是と見るか否と見るかで評価は変わるが、自分の中ではこういうのもアリか、ということで納得は出来た。このテに弱い自分なのに一滴も落涙出来なかったのですがね。小池が存在感は薄いものの非常に上手く見えたのが何よりも収穫。 (tkcrows) | [投票(1)] |
★3 | 『お引越し』の奥寺佐渡子は地方の観光的でない生活感を映画に採り入れるあたりの筆に冴えが認められる。この映画も小豆島に腰を落ち着けてからが本番だ。全篇「面白さ」の創出にかけてはからっきし無頓着の演出が続くが、島での幸福な時間の重ね方までもつまらんの一言で片づけてしまおうとは思わない。 [review] (3819695) | [投票(11)] |
★3 | 然るべきロケ地を選び、然るべき人数を動員し、手間暇かけた撮影・演出で製作する、このような日本映画を観たのは本当に久しぶりのような気がする。まずそこが嬉しい。レビューは「八日目」について、自分なりの解釈。 [review] (赤い戦車) | [投票(9)] |
★3 | 全篇、演技の熱を湛える画面の充実度に、長尺を忘れる。だが、この特殊な状況を通して「家族」像を問うような批評性は弱い。また、何か「画作り」を工夫することに禁欲的なのか無頓着なのか。特にこれは「風景」の強度を必要とする物語だったのだが。 [review] (煽尼采) | [投票(4)] |
★3 | 田中泯の演技はいつも映画に違和感を与える。 [review] (kazya-f) | [投票(3)] |
★3 | 見応えはある。が、演出に驚きが無い。肝心なことはみな台詞で語られてしまうし。井上真央は頑張ってはいるが、この役を演じるにはあまりに屈託が無い。このような壮絶な生い立ちとどう折り合いをつけて生きてきたのかが滲み出てこない。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★3 | ネガからではないと、浮かび上がらない幸福、がテーマだとしたら、少しだけ哀しさが足らないなあ。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★2 | 俺は4歳までにあったことなんて全然覚えていないので、何となく成立しない話としか感じられない [review] (考古黒Gr) | [投票] |