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ぽんしゅうさんのあらすじ: 投票数順

★5アナーキー・インじゃぱんすけ 見られてイク女(1999/日)81年。奔放なセックスライフの渦中で身も心も傷つき、女優になる夢を断念したミズキ(佐々木ユメカ)は東京を離れ生まれ育った山あいの街にいた。同級生と一夜を共にしても、その深い喪失感は癒すことは出来ない。そんな時、ミズキは放置された車の中にいた乳児を衝動的に連れ去ってしまった。時は流れ89年。新聞勧誘員グミョウジ(下元史朗)、アル中のナカザト(諏訪太朗)らと連れ立って、子供のように遊びまわる独身中年フリーターでコンビニ店員のタツトシ(佐野和宏)の店に、男の子を連れたミズキがぶらりと現れた。女を失った女と、男らしさを見つけられない男の18年間に渡る世紀末クロニクル。(68分/カラー/ワイド)[投票]
★4汚れた女〈けがれたマリア〉(1998/日)美容院で事務のパートをする文子(吉野晶)。普段は冴えない何処にでもいる子持ちの主婦だが、彼女が一転妖艶な女へと変身する時があった。それは若い美容師井沢(川瀬陽太)に肉体関係をせまる時だ。文子の求めに応じはするがまったく素っ気ない井沢。きっと井沢が同僚美容師の真由美(工藤翔子)とも関係しているからに違いない。そう文子は確信するのだった。しかし、真由美の本当の不倫相手は美容院オーナーの渡辺(佐野和宏)で、夫のタクシー運転手雪男(諏訪太郎)が夜勤の間に密会を重ねていた。94年の「福岡美容師バラバラ殺人事件」を題材に、瀬々敬久井土紀州コンビが脚色映画化。(79分/カラー/ワイド)[投票]
★4雷魚(1997/日)昭和63年、まだ早い春の日。一度も見舞い現れない恋人に、病院の公衆電話から怨みつらみを告げる紀子(佐倉萌)の姿があった。そして、利根川沿いのある地方都市では、出産のため入院中の妻を顧みず朝からパチンコに興じる遊び人柳井(鈴木卓爾)と、若い女子店員に小馬鹿にされても何の反論も出来ないガゾリンスタンドに勤めるさえない中年男竹原(伊藤猛)の無気力な一日が今日も始まっていた。紀子は黒い下着を身にまとい心が離れかかった恋人を取戻すため、沼に大量の雷魚が群れる暗く湿ったその街を訪れるのだった。そして、これが女から男へ、男から女へと連なる深い傷と死の記憶の連鎖の始まりだった。(75分/カラー/ワイド) [投票]
★3KOKKURI・こっくりさん(1997/日)等身大の恋愛や悩みを語る深夜放送の女子高生DJミチルは、同世代の少女たちの共感を集めカリスマ的存在だった。彼氏の暁(中江太)とフランクな付き合いを続ける昌巳(石川萌)もまた熱心なリスナーだ。「自分のことを“こっくりさん”で占って欲しい」というミチルの放送を聴いた昌巳は、同級生の未央(矢松亜由美)と比呂子(嶋田博子)を誘って部屋に集まった。見よう見まねで占いを始めようとする昌巳に比呂子が正しい手順を説明し始めた。比呂子は小学生の頃、近くに住んでいたミドリという少女と“こっくりさん”をしてよく遊んだのだという。ピンク映画の異才、瀬々敬久監督による初の一般作。(87分/カラー/ワイド)[投票]
★3忍ぶ川(1972/日)東北の呉服問屋の息子哲郎(加藤剛)が志乃(栗原小巻)と知り合ったのは、東京の大学の卒業祝いの宴会で行った「忍ぶ川」という料亭だった。ひときわ美しく可憐な看板女給・志乃にひと目で引かれた哲郎は、二人とも東京の下町・深川に想い出があることを知り誘い合わせて訪れたその地で、志乃が洲崎パラダイスという遊廓街の生まれ育ちであったことを知った。自分の生い立ちを包み隠さず語る志乃に、さらに好意をいだく哲郎。しかし、哲郎にはどうしても志乃に話すことができない秘密があった。原作は三浦哲郎の芥川賞受賞作で東宝設立40周年記念映画。72年度キネマ旬報ベストテン1位。(120分/白黒)[投票]
★3郷愁(1988/日)昭和28年、高知の田舎町に暮らす中学生の住男(西川弘志)がいた。生活を顧みない貧乏画家の父親(津川雅彦)は家を出て女のもとに転がり込んだまま。お嬢さん育ちの母(吉行和子)もいっこうに働こうとせず、家計は電話交換手の姉睦子(小牧彩里)に頼りきりだ。美人で理知的な睦子は、街の矢部(中村銀次)ら荒くれ男どもの憧れの的だが、当の睦子は野蛮で退屈なこの町に嫌気がさしていた。そんなおり睦子は、東京からやってきた住男の担任の英語教師町田(榎木孝明)と知り合い惹かれていくのだった。少年の目を通して地方都市の青春を描く中島丈博の自伝的脚本を、自らが映画化した初監督作品。ATG作品。(115分/カラー)[投票]
★5地の群れ(1970/日)米軍の艦船が港に溢れ、戦闘機の爆音が轟く昭和40年代前半の佐世保。そこは過去から引きずる根深い差別と、新たに傷を受けた者たちのどす黒い恩讐が渦巻く地であった。長崎で被爆し体と心に傷を負った者たちがいつしか住みついた集落。住人らを奇異の目でながめ蔑視する地元民。しかし、その土地にはもうひとつ部落差別の暗い歴史が存在していたのだ。少女(紀比呂子)への強姦容疑をかけられながら被爆死した母の影を追い続ける青年(寺田誠)。原爆症に苦しむ娘をもちながら自らの体験をひた隠しにする母親(奈良岡朋子)。それを目の当たりにする開業医の宇南(鈴木瑞穂)にもまた、暗く拭いきれない過去の傷があった。(127分/白黒)[投票]
★4サマー・ソルジャー(1972/日)ベトナム戦争のさ中、日本国内の米軍基地は前線への物資補給と米兵たちの休息地として重要な役割を担っていた。そして、戦争の泥沼化は若い兵士たちの厭戦気分をあおり、基地を抜け出し逃亡する者も少なくなかった。岩国基地近くのバーに勤める礼子(李礼仙)の部屋にもジム(キース・サイクス)が身を隠していた。二人は上京し脱走兵援助組織の太田(井川比佐志)のを訪ねるのだった。そこには、清水夫妻(観世栄夫中村玉緒)、谷川夫妻(小沢昭一黒柳徹子)、太刀川夫妻(北村和夫小林トシ子)ら支援家庭を点々とするダリル(バリー・コットン)やジョー(グレッグ・アントナッティ)の姿があった。 (104分/カラー)[投票]
★4四季 奈津子(1980/日)博多の郊外で父親と暮らす奈津子(烏丸せつこ)は、3年間つき合った地元の中小企業の跡取り達夫(風間杜夫)との結婚に踏み切れずにいた。そんな時、精神を病み療養中の妹・布由子(太田光子)にせがまれ出かけた劇団公演で、カメラマンの中垣(本田博太郎)と知り合った彼女は生活を変えるキッカケに自分のヌード写真を撮ってもらうことを思いつく。東京の中垣のもとを訪れた奈津子は、そこで風のように自由奔放に生きるケイ(阿木燿子)と知り合い、その生き方に徐々に引かれていくのだった。月刊誌「MORE」に連載され、女性たちの圧倒的な支持を得てベストセラーとなった五木寛之の同名小説の映画化。(120分/カラー/ワイド)[投票]
★3忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962/日)〈花の巻〉勅使饗応の大役を申し使った赤穂の浅野内匠頭(加山雄三)は、指南役吉良上野介(市川中車)のたび重なる嫌がらせに、ついに殿中松の廊下で刃傷沙汰に及び切腹、御家断絶と相成った。赤穂藩家老大石内蔵助(松本幸四郎)は、六十余名の血判をとり城を明渡し山科にこもるのだった。〈雪の巻〉吉良を討ち取らんと江戸に潜んだ堀部安兵衛(三橋達也)、高田郡兵衛(宝田明)、岡野金右衛門(夏木陽介)ら赤穂浪人たち。ある者は槍の達人俵星玄蕃(三船敏郎)の動向をうかがい、ある者は忠義と恋に悩みながら討ち入りの来る日を待ちわびていた。東宝スター総出演の娯楽大作。(207分/カラー/東宝スコープ)[投票]
★3三年身籠る(2005/日)冬子(中島知子)は妊娠9ヶ月。女系家族の実家では祖母(丹阿弥谷津子)や母親(木内みどり)、妹の緑子(奥田恵梨華)も子供は女に違いないと決め込んでいるのだが、冬子には今ひとつ実感が湧かなかった。夫の徹(西島秀俊)はと言うと、冬子にもまして父親になるという自覚がまったく足りない様子。そんなことは意に介さず淡々と日々を送る冬子。そして冬子は産み月を過ぎ、なんと妊娠18ヶ月に突入した。ユニークな存在感で異彩を放つ女優唯野未歩子が、原作・脚本も手がけた初の監督作品。(99分/カラー/ヴィスタサイズ) [投票]
★2感染(2004/日)その病院は経営危機に陥り荒廃しきっていた。受入先の見つからない奇病や重病患者だけが取り残され、日々使用する薬品や医療器具にも不足し院内感染すら引き起こしかねない惨状だった。大半の医師や看護士たちは病院を去り、その日も外科医の秋葉(佐藤浩市)と内科医の魚住(高嶋政伸)ら残された数名の医師たちは患者への対応に追われ院内は殺気立ち、婦長の塩崎(南果歩)ら看護婦(星野真里真木よう子木村多江)たちも押し寄せる疲労とストレスの中で激務に耐えていた。そして無線機からは、高熱を出し奇妙な症状を示す急患をかかえ搬送先を探す救急隊員の悲痛な怒声が響き渡っていた。(98分/カラー/ワイド)[投票]
★4續姿三四郎(1945/日)檜垣源之助(月形龍之介)との戦いに勝利をおさめ三四郎(藤田進)の名は、最強の武道家として全国に知れ渡っていた。しかし、三四郎の心はすぐれなかった。巷の人々は三四郎は鬼のように恐ろしい男に違いないと噂し、源之助の敗北で職を失った柔術家たちは、今や賞金目当てにアメリカ人相手の見世物としてボクサーとの異種試合を行うまで堕落していた。自分が強くなればなるほど不幸になる人たちが生まれる。しかし、武道家として勝負には勝たねばならない。そんな悩みに苦しむ三四郎の前に、源之助の弟で傍若無人な空手家鉄心(月形龍之介(二役))、源三郎(河野秋武)兄弟が現れたのだった。(83分/白黒/スタンダード)[投票]
★3ある子供(2005/ベルギー=仏)まだ、あどけなさが残る18歳のソニア(デボラ・フランンソワ)は、男の子を産み母親となった。子供の父親は20歳の恋人ブリュノ(ジェレミー・レニエ)だ。決してソニアを愛していない分けではないが、父親としての実感も自覚もないブリュノ。真面目に働いて欲しいと言うソニアの願いをよそに、手下の少年を使って盗みをはたらいては盗品を売りさばくその日暮らしが続く。そんなおり、ブリュノは赤ん坊を高く買い取る組織があるという話しを耳にしたのだった。05度カンヌ国際映画祭・パルムドール大賞受賞 。(95分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★3野盗風の中を走る(1961/日)戦国時代、独眼の太郎(夏木陽介)率いる、はやての弥藤太(佐藤允)、つっ走りの源(市川染五郎)、むっつりの弥助(中村萬之助)ら侍崩れや成り上がり百姓からなる十数名の若い野盗一味がいた。豪族を襲い大金を得た一味は骨休めをしようと、参謀各のナガ耳の五郎(多々良純)から聞いた豊かな自然に恵まれ米や野菜がたわわに実り、美味い食べ物と酒、そして美しい女たちが溢れているという八重山の郷を目指した。しかし、たどり着いたその村は老人と子供しかいない荒れ果てた貧しい土地だった。稲垣浩監督の青春時代劇アクション。(111分/白黒/東宝スコープ)[投票]
★5カミュなんて知らない(2005/日)都心の大学。元映画監督の中條教授(本田博太郎)が映像ワークショップの課題に選んだのは、愛知県豊川市で起きた主婦刺殺事件を題材にしたノンフィクション「退屈な殺人者」だった。クランクインまであと5日。主役の急な交代で演劇サークルの池田(中泉英雄)への出演依頼に追われる助監督の久田(前田愛)。監督の松川(柏原収史)は、演出に集中するために恋人のユカリ(吉川ひなの)を冷たく突き放す。制作に向かって集中する若いエネルギー。その興奮と緊張の中、彼らの間に只ならぬ空気が漂い始めた。果たして学生達の「不条理な殺人」映画はどんな結末を迎えることになるのだろうか。(115分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]
★3新・喜びも悲しみも幾歳月(1986/日)昭和48年。若狭湾の経ケ岬灯台では石廓崎灯台への転勤を控えた藤田夫妻(加藤剛大原麗子)とその子供たちを迎えて、独身職員の長尾(田中健)と大門(中井貴一)によって送別会が開かれようとしていた。ちょうどその時、山梨に住む藤田の父親邦夫(植木等)から、「明日、まだ行ったこのない若狭を訪ねるから、よろしく」との連絡が入った。山育ちの邦夫は息子の赴任地を訪ねては、地元の神社や仏閣を巡り記念写真を撮って歩くことを趣味にしていたのだ。邦夫の急な連絡に、引越しを明後日に控えた藤田夫婦は当惑するのだった。海上保安庁の灯台職員一家の13年に渡る悲喜こもごもが描かれる。(130分/カラー/ワイド)[投票]
★5永遠の人(1961/日)昭和7年。阿蘇山の麓の村。大地主・小清水家の跡取り平兵衛(仲代達矢)は片足の自由を奪われ失意の内に戦地から帰還した。復員を祝う宴の夜、平兵衛は小作の娘さだ子(高峰秀子)が幼馴染みの隆(佐田啓二)と、自他ともに認める恋仲であることを知った。昔から何かと比較され隆を嫌っていた平兵衛は、隆が復員する前に力ずくでさだ子を犯し奪ってしまう。愛を求めながらも憎しみしか得ることのできな男と女の年代記が、その息子や娘たちも巻き込みながら30年間に渡って綴られる。(107分/モノクロ/シネマスコープ)[投票]
★4笛吹川(1960/日)戦乱の甲斐の国。飯田河原の合戦に参加し手柄をたてた農家の若者半蔵(大源寺竜介)に、おじい(加藤嘉)は大喜びした。しかし、これが笛吹川の橋の袂に暮らす貧農一家の波瀾に満ちた60余年に及ぶ物語の始まりだった。百姓を嫌い武田信虎の配下となり戦闘に明け暮れる半蔵に代わって家を継いだ甥の定平(田村高廣)のもとに、足は悪いが美人で働き者の娘おけい(高峰秀子)が嫁いで来た。戦乱の下、支配者たちの運命と自らの欲望に翻弄される百姓一家の数奇な運命を描いた木下恵介の意欲作。(117分/カラー/シネマスコープ)[投票]
★2トンケの蒼い空(2003/韓国)幼くして母親を亡くしたチョルミンは、市警で捜査課長を務める父親チャ・イックン(キム・ガブス)の手ひとつで育てられた。日々の勤務に追われる父にかまってもらえず、街を一人でうろつく幼い少年の姿を見ていつしか人々はチョルミンをトンケ(野良犬)と呼ぶようになった。数年後、高校の先輩ジンムク(キム・テウク)とトラブルを起こしたトンケ(チョン・ウソン)は、父に小遣いをせびっては惰性で日々を過ごす生活を送っていた。そんなある日、父が盗癖のある少女ジョンエ(オム・ジウォン)を更正さるために家につれてきた。孤独な少年が社会悪に立ち向かいながら成長する姿を描く青春映画。(101分/カラー/ヴィスタサイズ)[投票]