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ぽんしゅうさんのあらすじ: 更新順

★4風の電話(2020/日)9歳の時に東日本大震災で家族を亡くし、広島県の伯母(渡辺真起子)に育てられた高校生のハル(モトーラ世理奈)の心はまだ癒えていなかった。その伯母も病に倒れ、すべてを奪っていく運命に絶望したハルは、通りがかりの初老の男(三浦友和)とその老母に助けられ、着の身着のまま故郷の岩手県大槌町へ向かう。その道程で、気さくな妊婦(山本未来)の姉弟、車上で暮らす元原発所員(西島秀俊)と彼の福島の友人(西田敏行)、クルド人一家と同世代の少女、かつての同級生の母親との出会いを通して、さまざまな思いにふれるのだった。そして、大槌町にある亡くなった人に思いを伝えるための「風の電話」の存在を知るのだった。(139分)[投票]
★4細い目(2014/マレーシア)多民族国家マレーシア。17歳の少女オーキッド(シャリファ・アマニ)は金城武のファンで、恋愛ものよりジョン・ウー監督作が大好きなマレー系のイスラム教徒だ。そんな彼女が街のチンピラ組織のもとで海賊版VCDを売る中国系の青年ジェイソン(ン・チューセン)と出会い、家族の理解も得ながら民族の違いを超えて互いに惹かれあっていく。しかしジェイソンは、ある過ちをおかしてしまうのだった。中国語、広東語、マレー語、英語が飛び交う二人の恋愛物語に民族間問題への普遍的な救いが投影される。マレーシアのヤスミン・アハマド監督の長編第二作にして、その存在を国際的に知らしめた東京国際映画祭最優秀アジア映画賞作。(107分)[投票]
★3私の知らないわたしの素顔(2019/仏=ベルギー)20年連れ添った夫と離婚した50代の大学教授クレール(ジュリエット・ビノシュ)は、カウンセリングを受けるため精神科医(ニコール・ガルシア)を前に赤裸々な体験を語り始めた。若い愛人(ギョーム・グイ)の気を引くためにクレールは、24歳のクララと名のって、彼の友人アレックス(フランソワ・シヴィル)とSNSで交流を始める。クレールが送った偽りの美女画像(マリー・アンジュ・カスタ)のとりこになったアレックスは、どうしても会いたいと強引に言い寄ってくるのだった。その誘いにクレールの心もまた、激しく揺れ動くのだった。無機質なパリの光景のなか、バーチャル恋愛の幻想が生み出す危ういサイコサスペンス。(101分) [投票]
★4彼らは生きていた(2018/英=ニュージーランド)第一次世界大戦(1914〜18)の終戦100周年を機に制作されたドキュメンタリー。イギリス帝国戦争博物館に所蔵された2200時間の記録フィルムから100時間をデジタル修復しカラー化。ナレーションの代わりにBBCが保管する従軍兵士のインタビュー音声を重ね、まさにその場で証言しているかのような臨場感で戦場の若者たちの姿を描き出す。志願した青年たちは嬉々として訓練を受け、西部戦線へ投入される。壮絶な塹壕戦と束の間のくつろぎを繰り返しながら、死体のなかの日常は彼らから笑顔を奪っていく。そして彼らが笑顔を取り戻すのは、やがて迎える同年代のドイツ兵との交流のなかでだった。監督は祖父が参戦したというピーター・ジャクソン。(99分)[投票]
★5殺さない彼と死なない彼女(2019/日)「死ね! 殺すぞ!」が口癖の無気力な男子高校生れい(間宮祥太朗)は、リストカット常習者の死にたがり同級生女子・鹿野(桜井日奈子)が気になりギクシャクしながらも一緒に過ごすようになる。一方、自他ともに“カワイイ”と認める同じ学校のきゃぴ子(堀田真由)は、自信ありげに大学生の彼氏(金子大地)とのあやふやな関係を続けて、幼なじみでクラスメイトの親友・地味子(恒松祐里)をやきもきさせていた。そして後輩の撫子(箭内夢菜)は、地味子の弟・八千代(ゆうたろう)に無視されながらも「好き!」と言い続けてまとわりつくが、二人はそんな関係に満足しているようにも見えるのだ。原作はTeitter発の4コマ漫画。(126分)[投票]
★4裏切りの街角(1949/米)現金輸送会社の運転手スティーヴ(バート・ランカスター)は、地元ギャングの顔役スリム(ダン・デュリエ)の妻アナ(イヴォンヌ・デ・カーロ)と誘い合わせて町を出る計画を企てていた。その綿密な「計画」を実行するために、スティーブはスリム一味がたむろするナイトクラブに乗り込みギャングたちを挑発し騒動を起こすのだった。そんなスティーブの不穏な動きを察知していたラミレス警部(スティーブン・マクナリー)は、この機会に乗じてスリムを逮捕しようと現場に乗り込むだが・・・。それはまだ物語の序章にすぎず、この一触即発の事態に至るまでには、三人の複雑な事情と思惑があったのだ。(モノクロ/スタンダード/88分) [投票]
★4真昼の暴動(1947/米)ウェストゲイト刑務所では、密かに脱獄を計画している囚人が重労働の現場にまわされ、瀕死の状態に追いやられるという事例が頻発していた。所長の座を狙う看守長のマンジー(ヒューム・クローニン)が、所内の混乱を引き起こすために手なずけた囚人による密告が原因だった。スパイの存在に気づいている囚人たちも、仲間からの信頼の厚いリーダーのジョー(バート・ランカスター)を中心に、裏切り者の密告者を事故にみせかけて粛清していた。そんな看守と囚人の攻防が続くなか、いよいよジョーは希望者を集めて集団脱獄計画を実行に移し始める。そして決行の日、計画は二転三転して大暴動に発展するのだった。(モノクロ/スタンダード/98分)[投票]
★3冬時間のパリ(2018/仏)書籍編集者のアラン(ギョーム・カネ)は、友人の作家レオナール(ヴァンサン・マケーニュ)の新作の出版を断った。自分の男女経験しか書けないレオナールの不倫小説はマンネリでモデルもバレバレ。ネットでもたたかれていた。そんな新作をアランの妻で女優のセレナ(ジュリエット・ビノシュ)は擁護する。何故なら、政治家秘書として飛び回る妻ヴァレリー(ノラ・ハムザウィ)にかまってもらえないレオナールの不倫相手はセレナなのだ。そしてセレナも夫と電子書籍担当の部下ロール(クリスタル・テレ)の関係に薄々気づいているのだが・・・。出版界に迫るデジタル化の波をダブル不倫夫婦の機微に重ねた軽妙な会話劇。(107分)[投票]
★5サタンタンゴ(1994/ハンガリー=独=スイス)社会主義体制末期のハンガリーの寒村。農民たちの生活は困窮していた。シュミット夫婦とクラーネルが村の貯金を持ち逃げしようとしているのを知ったフタキは、自分も仲間に加わろうとする。決行の朝、不吉な前ぶれとともに死んだはずの男イリミアーシュ(ヴィーグ・ミハーイ)が戻ってくるとの知らせが届く。彼の再来に村人たちは動揺し酒場に集まり、生前のイリミアーシュの悪行を非難し合い酔いつぶれ、その夜に無垢な少女が人知れず命を落とす。そして姿を現したイリミアーシュは村人たちに説教を始めるのたっだ。はたして彼は救世主なのか悪魔なのか。7時間18分をかけて12章のパートが互いに絡み合いながら黙示録的物語が綴られる。(白黒/438分)[投票]
★3デニス・ホッパー/狂気の旅路(2017/米)映画監督・俳優・写真家・美術コレクターとして偉才を放ったデニス・ホッパーの半生を、彼の右腕として行動をともにしたサティヤ・デ・ラ・マニトウの視点を軸に仕事仲間たちの証言で綴るドキュメンタリー。インディーズながら初監督作品『イージー・ライダー』が大ヒットしカンヌの新人監督賞を受賞。一躍脚光を浴びたホッパーは、ハリウッドメジャーから多額の資金を得て監督第二作『ラストムービー』を完成させる。しかし、その定石を無視した難解な内容が問題視され再編集を求められるも、これを断固拒否。作品は短期間公開ののち事実上のお蔵入りとなり、ハリウッドから干されたホッパーは酒とドラッグの日々を送ることになる。(101分)[投票]
★4解放区(2014/日)ドキュメンタリー作家を目指すADのスヤマ(太田信吾)は、引きこもり男(本山大)の取材で先輩ディレクター(岸健太郎)と衝突し現場を放棄。自分の企画を実現するために、かつて大阪で知り合った若者を探して釜ヶ崎のドヤ街でプレ取材に入る。大した覚悟もなく口先ばかりのスヤマは、東京から引きこもり男を呼び寄せ取材を手伝わせるが、自らの甘さと無責任から常軌を逸した行動に突き進んでいく。大阪アジア映画祭参加作として市関連団体の助成金の対象となりながら内容の修正を拒否したことから対象を外され一般公開も見送られるも完成から5年後の2019年に劇場公開された。脚本・主演も兼ねる太田信吾監督、初の長編劇作品。(114分)[投票]
★3ある女優の不在(2018/イラン)イランの人気女優ベヘナーズ・ジャファリ(本人)のもとに、女優志望の若い女性(マルズィエ・レザエイ)から自撮り動画が届く。テヘランの芸術大学への進学を家族から猛反対され自殺をほのめかす内容だった。驚いたジャファリは映画監督のジャファール・パナヒ(本人)と彼女が暮らすトルコ国境の村へ向かう。女優の来訪を村人たちは大歓迎するが、女優志望の娘の話を出したとたん態度が豹変。やがてこの村で、イラン革命(1978)前に妖艶な演技で人気を博した女優が侮蔑されながらも気丈に暮らしていることが分かる。自ら政府から映画製作を禁じられたパナヒ監督がイランの根強い男尊女卑を静かに告発するカンヌ映画祭脚本賞受賞作。(100分)[投票]
★4都会の叫び(1948/米)キャンデラ警部補(ヴィクター・マチュア)は、幼なじみでありながら悪の道に走り、警官を殺し自らも重傷を負ったローム(リチャード・コンテ)を逮捕した。警部補は別の宝石強盗殺人にもロームは関係しているにらみ病床を密かに訪ねた謎の女ティーナ(デブラ・パジェット)を探し始める。ところが、ロームは病院を脱走。彼を宝石強盗の犯人に仕立てようとした悪徳弁護士(ベリー・クローガー)の元を訪ねる。さらにロームは警部補の追跡を逃れながら、弟(トミー・クック)や情婦のブレンダ(シェリー・ウィンタース)の手を借り、ついに故買商のやり手女(ホープ・エマーソン)の存在を突き止めるのだった。(95分/モノクロ) [投票]
★4アイリッシュマン(2019/米)第二大戦後のアメリカ裏面史を通して、実在の全米トラック運転手組合委員長ジミー・ホッファ失踪事件の謎に迫るノンフィクションの映画化。アイルランド系ながら第二次大戦の従軍でイタリア語を覚えたトラック運転手のシーラン(ロバート・デ・ニーロ)は、マフィアのラッセル(ジョー・ペシ)と懇意になり彼の意に沿った“殺し”を淡々とこなすようになった。一方、戦後の労働運動の隆盛のなか組合委員長のホッファ(アル・パチーノ)は、労働者の信頼と社会への影響力を背景に権力を握る一方で、ラッセルらとのつながりを深めていく。しかし、彼らの蜜月関係もジョンとロバートのケネディ兄弟の登場により揺らぎ始めるのだった。(209分) [投票]
★3楽園(2019/日)長野の山村。村の世話役、五郎(柄本明)の小学生の孫娘が帰宅途中のY字路で行方不明になった。真相は謎のまま12年が過ぎ、当時一緒にいた同級生の紡(杉咲花)は罪悪感を抱き続けていた。村に留まる数少ない同級生の広呂(村上虹郎)は、そんな紡の気を強引に引こうとする。そしてまた、同じY地路で少女の失踪事件が起き、7歳の時に海外から母とともに移住してきた内気な青年、豪士(綾野剛)に嫌疑が掛けられる。村人たちに追い詰められた豪士の壮絶な姿を、妻を亡くし村に戻り、養蜂で村の復興を目指していた善次郎(佐藤浩市)は、目の当たりにすることになる。日本社会が抱えた不寛容が寒村のなかに浮き彫りにされる。(129分)[投票]
★4メランコリック(2018/日)東大を出ながら定職につかず自宅で両親と暮らしている30歳の鍋岡和彦(皆川暢二)は、近所の「松の湯」で高校の同級生の副島さん(吉田芽吹)と卒業以来ばったり再会。また副島さんに会えるのを期待して、その銭湯でアルバイトを始めた。同僚の金髪の軽薄フリーター・松本(磯崎義知)とは、つかず離れずの関係で黙々と真面目に仕事に励むが・・・閉店後の店の様子がちょっとおかしいのだ。それもそのはず、気のよい親爺さん東(羽田真)が経営するこの風呂屋は、なんとヤクザの田中(矢田政伸)が“面倒な奴”を消すための秘密の作業所だったのだ!! 東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門監督賞のサスペンス・コメディ。(114分) [more][投票]
★4帰れない二人(2018/中国=仏)2001年、山西省の大同。好景気に活気づくヤクザたちの兄貴分ビン(リャオ・ファン)と愛人のチャオ(チャオ・タオ )は仲間から一目置かれる存在だった。ところが二人は新興勢力との抗争に巻き込まれ投獄されてしまう。2006年、ビンをかばって5年の刑を受けたチャオはよやく出所するが、そこには待っているはずの男の姿はなかった。チャオは開発の波にさらされる長江のほとりの古都・奉節でビンと再会を果たすが、彼の心をとり戻すことは出来なかった。さらに大陸の奥地・新疆への旅を経て2017年、古巣の大同で雀荘の主となっていたチャオは変わり果てた姿のビンと再会するのだった。急激に変遷する中国社会に重ねて描かれる女と男の物語。(135分)[投票]
★5火口のふたり(2019/日)東京で失業中の賢治(柄本佑)は、一時期、兄妹のように暮らしていた従妹の直子(瀧内公美)が結婚すると知らされ帰省する。その賢治のもとに、結婚式を10日後に控えた直子が突然あらわれた。新婚家庭用の買い物に付き合って欲しいという彼女の言うままに新居へ向かう。実は二人は20代の初め、東京で恋人同士として激しく互いを求め合った仲だった。そんな直子が、今夜だけ、あの日に戻りたいと賢司に誘いをかける。真新しいベッドで激しく燃える直子と賢司。それからの5日間、婚約者が出張から戻るまで、二人は理性を失ったように互いの“体の言いぶん”に素直に従ってひたすらセックスに没頭していく。荒井晴彦が脚本・監督。(115分)[投票]
★4嵐の孤児(1921/米)18世紀のフランス。横暴な貴族の支配に庶民は疲弊し怒りは頂点に達しつつあった。貴族の家系に生まれながら孤児となったルイーズ(ドロシー・ギッシュ)は、貧しい一家の娘アンリエッタ(リリアン・ギッシュ)とともに姉妹のように育った。成人した二人は、病で目が不自由なルイーズの治療のため連れ立てパリへと向かう。しかし、アンリエッタは傲慢な貴族男にみそめられ拉致され、残されたルイーズは強欲な物乞い婆の手に堕ちてしまう。離れ離れになった二人は、やがてフランス革命が引き起こす混乱の嵐に巻き込まれていくのだった。可憐なリリアン&ドロシーのギッシュ実姉妹共演でD・W・グリフィスが描く大河ロマンス。(150分/サイレント)[投票]
★2アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲(2019/フィンランド=独)あれ(『アイアン・スカイ』(2013))から30年。地球を捨てた人類の生き残りたちは、月の裏側にあるかつての月面ナチの基地跡で暮らしていた。エネルギーは枯渇し人々の生活は困窮。一方、教祖のドナルド(トム・グリーン)率いるジョブズ教団だけが富を得て貧富の格差は拡大していた。そこにロシア人青年サーシャ(ウラジミル・ブラコフ)ら地球難民の一団が漂着。かつての闘士レナーテ(ユリア・ディーツェ)の娘で、基地のメンテナンスをになう女性機関士のオビ(ララ・ロッシ)は、地球の地下に別世界が存在することを知る。オビは新たなエネルギー源を求めて、マッチョ兵士マルコム(キット・デイル)らを連れて地球へと向かう。(93分)[投票]