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ぽんしゅうさんのあらすじ: 投票数順

★3blank13(2017/日)13年前に家族を残して蒸発した父(リリー・フランキー)の消息が判明した。しかし、ガンに侵され余命は3ヵ月。ギャンブル好きで謝金まみれ。いつも取り立屋に追われていた父に、妻の洋子(神野三鈴)と長男のヨシユキ(斎藤工)は会おうとはしなかった。だが、父の優しさの記憶が微かに残っていた次男のコウジ(高橋一生)は、恋人のサオリ(松岡茉優)にも背中を押され入院先を訪ねてみるのだった。そして、あっけなく父はこの世を去り、長男のヨシユキが義務感だけで催したささやか葬儀に父の13年間を知る者たちが集まってきた。彼らが語る父の“ブランク”とは・・・・。斎藤工の初長編監督作。(70分)[投票]
★4脅迫(1966/日)出世のためなら専務にゴマをすり恥知らずなことも平気でする。社内でそんな陰口をたかかれるサラリーマン部長の三沢(三國連太郎)。彼の一家がつつましく暮らす郊外の一軒家に、突然、脱走犯の川西(西村晃)とサブ(室田日出男)が押し入り立てこもる。策略家で冷静な西川は、妻の弘子(春川ますみ)と息子(保積ペペ)を人質に、三沢を意のままに動かして逃走用の資金を作ろうと画策し始めるのだった。短気で粗暴なサブに監視され、恐怖におののく妻と息子は、何も抵抗できない三沢の不甲斐なさに不安を覚えながらも成すすべもなかった。深作欣二のサスペンス。(シネマスコープ/モノクロ/84分)[投票]
★2鉄と鉛 STEEL & LEAD(1997/日)元刑事の探偵(渡瀬恒彦)が探し当てた男が、依頼人の女(白島靖代)によって射殺されてしまった。殺されたのは暴力団組長(平泉成)の息子だった。怒り狂った組長は、22時間の猶予をあたえた後にお前を殺すと探偵に宣言する。残された時間を、一度は断った女子高校生(酒井彩名)の疾走した兄・洋一(宮崎光倫)さがしに使うことにし、探偵は情報屋(佐藤蛾次郎)から聞き出した洋一の仲間・金光(岸本祐二)のアジトへ向かう。そんな探偵の最後の仕事に、見張り役のヤクザ矢能(成瀬正孝)も付き合ううちに、いつしか男同士の友情が芽生え始めるのだった。劇画作家きうちかずひろが脚本も担当した監督第2作。(97分)[投票]
★3クソ野郎と美しき世界(2018/日)稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾の新ファンクラブ・プロジェクト「新しい地図」製作のオムニバス。■ピアニストを撃つな! (園子温監督)・・凶暴なマッドドッグ(浅野忠信)の愛人フジコ(馬場ふみか)と恋に落ちてしまったピアニスト・ゴロー(稲垣)の運命は。■慎吾ちゃんと歌喰いの巻 (山内ケンジ監督)・・突然歌えなくなった歌手たちと、歌うことをやめた慎吾(香取)は。■光へ、航(わた)る (太田光監督)・・息子を亡くしたヤクザ者オサム(草なぎ)と女房(尾野真千子)は、あるものを探していた。■新しい詩(うた) (児玉裕一監督)・・クソ野郎が集うダンスホールで繰り広げられる狂騒の輪のなかに。(105分)[投票]
★3虫女(1972/韓国)愛人の子として育ったミョンジャ(チョン・キェヨン)は、父親の死で経済的な後ろ盾をなくしホステスとして働き始めた。店のママは処女のミョンジャを高く売ろうと、資産家の客キム(ナムグン・ウォン)に引き合わせた。会社社長で気の強い妻(ユン・ヨジョン)に頭が上がらず性的に不能だったキムは、若いミョンジャを得て男の自信を回復させる。そこで、ただの浮気相手て終わりたくないミョンジャは、キム一家の団らんに乗り込み愛人として認めるよう本妻に要求。ところが、その上をいく強気の本妻はミョンジャに住まいと毎月の手当を与え、夫の健康管理をするよう命じて二人を自分の支配下に置いてしまうのだった。(116分)[投票]
★4祖谷物語 おくのひと(2013/日)徳島県の祖谷。急峻な斜面に民家が点在する山里だ。その奥深い地で、鹿を撃ち、木を伐り、畑を耕し暮らす男(田中泯)がいた。男は冬の山中で事故に合い九死に一生を得た赤ん坊を拾う。その娘、春菜(武田梨奈)も今は高校生になり、男を「おじい」と慕い家事や畑仕事をこなし、電気もガスもない山奥の家から毎日急斜面を長時間歩いて町の学校に通う生活をしていた。そんな山奥に、東京から工藤(大西信満)が流れ着くようにやってきた。工藤は、おじいと春菜の暮らしをみて、自分も自給自足の生活を始める。しかし、地元の土木作業員で山の生活に見切りをつけようとしていた青年アキラ(村上仁史)は工藤に批判的な態度で接する。(169分)[投票]
★4BPM ビート・パー・ミニット(2017/仏)1990年代初頭のパリ。エイズがまだ死の病だった時代。HIV感染者や予防への政府や製薬会社の対応の遅さ、さらに世間の根強い偏見に抗議する市民団体アクト・アップが結成された。感染者やその家族ら参加者は、疑似家族的な結束で結びつき活動は民主的に運営されていた。そんななかでもショーン(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)の実力行使も辞さない行動は世間の注目を集めるが、その過激さに批判的な仲間たちもいた。やがてショーンは陰性の活動仲間ナタン(アーノード・ヴァロワ)と愛し合うようになる。抗議や啓蒙活動を通してHIV感染者たちの葛藤を描く群像劇。BPMとは心拍数や音楽のテンポを表す単位。カンヌ国際映画祭グランプリ(143分)[投票]
★4ラッキー(2017/米)アメリカ南部の田舎町。90歳で一人暮らしのラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)の一日が始まる。ベッドを出てラジオをつけてタバコを一服。ヨガの後はジョー(バリー・シャバカ・ヘンリー)の食堂でパズルをして時間をつぶし、牛乳を買ってお気に入りのTV番組に間に合うように帰宅。夜はいつもの酒場で顔なじみたちと過ごす。これがラッキーの日課だ。ところが、ある朝異変に襲われる。それ以来、判で押したような生活に小さな出来事が続き、ついに友人(デヴィッド・リンチ)の遺言の相談にのっていた弁護士(ロン・リビングストン)と口論になってしまう。俳優ジョン・キャロル・リンチの初監督作でH・D・スタントンの遺作。(88分)[投票]
★3苦い銭(2016/仏=香港)中国の衣類縫製工場で働く労働者たちのドキュメンタリー。浙江省の織里(ジィリー)には、1万8千社の個人経営の縫製工場が集まり全国の子供服の8割を生産する。住民の8割は農村からの出稼ぎ労働者で30万人に達するという。雲南省から20時間かけてやってきた16歳の少女と18歳の少年。25歳の女は小さな雑貨店を始めた32歳の夫と喧嘩が絶えない。街の男たちに誘われるが怖くて遊びに行けない19歳の娘たち。気が小さいのにマルチ商法に興味を示す30代の男と、酒びたりで仕事が手につない中年男。自分の技術の未熟さを自嘲しながら職場を転々と変える男。そんな人々の心情が連作小説のようにつづられる。ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門脚本賞。(163分)[投票]
★3ぼくの名前はズッキーニ(2016/スイス=仏)絵が得意な9歳の少年イカール(ガスパール・シュラター)。ママはビールばかり飲んで家は荒れ放題だが、彼はママが付けた“ズッキーニ”という呼び名が大好きだった。ある雨の日、ママが大変なことになってしまった!!そして、ズッキーニは親切な警察官レイモン(ミシェル・ヴュイエルモーズ)の世話で孤児院に預けられることに。そこには様々な事情をかかえた子供たちがいた。なかなか馴染めなかったズッキーニだが、母親が父に殺されてしまっという少女カミーユ(シクスティーヌ・ミュラ)のことが気になってしょうがないのだった。深刻な問題を抱えた子供たちの再生を素朴なキャラクターとビジュアルで描くストップモーション・アニメ(66分)[投票]
★4長江 愛の詩(2016/中国)父親を亡くしたガオ(チン・ハオ)は水運業を引き継ぎ古びた船の船長になった。長江の河口、上海の港でガオは小船で客をとる女アン・ルー(シン・ジーレイ)を見かけ心をとらわれる。次の港でガオは再びアンと出会い身を重ねた。希少種の稚魚を運ぶ違法な仕事を請け負い、ガオはベテラン機関士(チァン・ホワリン)と若い船員(ウー・リンポン)と共に長江の遥か上流を目指す長旅に出る。そしてガオは不思議な体験をする。行く先々にアンが現れ出会うたびに若返っているように見えるのだ。彼女が姿を見せるのは、ガオの父が1989年に手書きで書いた「長江図」という地図に短い詩が記された場所だった。ベルリン国際映画祭銀熊賞(116分)[投票]
★3聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017/英=アイルランド)心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は、マーティン(バリー・コーガン)という冴えない16歳の青年にまとわりつかれていた。スティーブンには要求を断りきれない秘密があるらしい。眼科医の妻アナ(ニコール・キッドマン)、14歳の娘キム(ラフィー・キャシディ)と息子のボブ(サニー・スリッチ)と暮す屋敷に青年を迎え入れたときから異変が起こり始めた。突然、ボブが歩けなくなったのだ。さまざまな検査をしても原因は分からない。そして、青年に好意を寄せていたキムにも同じ症状が現れ一家は理不尽な状況に追い込まれていく。ヨルゴス・ランティモス監督・脚本の異色ミステリーホラー。カンヌ国際映画祭脚本賞(121分)[投票]
★2嘘を愛する女(2018/日)ビジネス誌のウーマン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた川原由加利(長澤まさみ)。仕事が最優先で、家事は同棲相手の小出桔平(高橋一生)にすっかりまかせ充実した毎日を送っていた。そんなある日、桔平がくも膜下出血で倒れ意識不明の状態に。所持していた運転免許証や医師免許証が、すべて偽造されたものだと判明した。本当の名前も身分も一切分からない。ずっと騙されてきたことを知った由香利は愕然とする。5年間暮らしてきたこの男は、いったい何者なのだろうか・・・。途方に暮れた由香利は探偵の海原(吉田鋼太郎)に相談を持ちかけるのだった。“TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015”のグランプリ作品の映画化。(117分)[投票]
★5ロープ 戦場の生命線(2015/スペイン)1995年、停戦協定が結ばれたバルカン半島のある村。“国境なき水と衛生管理団”のマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)は、井戸に投げ込まれた死体を引き上げようとするがロープが切れてしまった。このままでは村人たちの生活用水が汚染されてしまう。マンブルゥは、ロープを求めて皮肉屋の相棒アメリカ人(ティム・ロビンス)、生真面目な新人フランス娘(メラニー・ティエリー)、現地の通訳(フェジャ・ストゥカン)、そしてマンブルゥの元恋人で彼らの査定を担当するロシア人のカティヤ(オルガ・キュリレンコ)ら国籍もバラバラの隊員たちと、融通の利かない国連PKO部隊を横目に地雷の埋まった停戦地帯を右往左往することに!!(106分) [more][投票]
★4リバーズ・エッジ(2018/日)炎を吐く工場プラントに臨む河口近くのある高校。ハルナ(二階堂ふみ)は、彼氏の観音崎(上杉柊平)から激しいイジメに合っているゲイの山田(吉沢亮)を助けたことから、彼が河川敷に隠している“秘密の宝物”を見せてもらう。宝物を共有するもう一人がいた。モデルで摂食障害の後輩こずえ(SUMIRE)だ。そして3人は漠然とした連帯感で結ばれていく。ハルナの級友、ルミ(土居志央梨)は隠れて観音崎と刹那的な肉体関係を続け、カンナ(森川葵)は山田がゲイだとは知らず狂信的に愛を注ぐ。そんな彼らの危うい関係が沸点に達したとき事件が起きた。1994年刊行され話題となった岡崎京子のコミックの映画化。(118分/スタンダード) [投票]
★4花を喰う蟲(1967/日)横浜の不良娘、奈美(太地喜和子)は中年紳士、香本(二谷英明)からファッションモデルにならないかと誘われた。香本のプロデュースで、奈美は数々の美女コンテストで女王を勝ち取りモデルとして活躍し始めた。そんな奈美のもとを不良時代の恋人リック(郷えい治)は訪ねるが無視されてしまう。やがて香本は、かつて自分が秘書を務めた政治家の斎村(富田仲次郎)や、財界の有力者(清水将夫)への貢物として奈美を利用し始めるのだった。謎の男、香本の本当の狙いとは・・・。原作は黒岩重吾のミステリー。不入りで上映打ち切りとなり鈴木清順監督の日活解雇のきっかけとなった『殺しの烙印』の併映作、だそうです。(99分/白黒)[投票]
★3映画 潜行一千里(2017/日)タイからラオスへ、約4,000キロのロケを慣行したインディペンデンツ映画『バンコクナイツ』(富田克也監督)のメイキング・ドキュメンタリー。カメラは富田のロケハンとともに、タイ、バンコクの歓楽街から東北部の村へ、さらに国境のメコン川を越えラオスの秘境へ向かう。そこには50年近く前のベトナム戦争の気配が、大地に残る傷跡や日常に引き継がれた人々の運命、そして負の繁栄のあとの静寂として確実に存在していた。富田は取材で聞き出した話しや、現地で知り合った人々を出演者として映画に取り込んでいく。そんな独立系ならではの柔軟で旺盛な映画づくりの記録。監督・撮影は「バンコクナイツ」の撮影も担当した向山正洋。(122分) [投票]
★5花筐 HANAGATAMI(2017/日)1941年(昭和16年)、春。長崎県唐津。海外の親元を離れ、17歳の俊彦(窪塚俊介)は戦争未亡人の叔母、圭子(常盤貴子)のもとに身を寄せ旧制高校に通い始める。ギリシャ神のような肉体派の鵜飼(満島真之介)、哲学的で修行僧のような吉良(長塚圭史)、道化者の阿蘇(柄本時生)ら個性豊かな級友と出会い、さらに肺病で療養中の従妹、美那(矢作穂香)と、その友人で老舗の豆腐屋の娘あきね(山崎紘菜)や料亭の千歳(門脇麦)らを交え、互いの想いを心に秘めながら少し背のびした屈託ない“不良”の青春を謳歌する。そして、町じゅうが沸いた「唐津くんち」も終わった12月8日、圭子の屋敷のダンスパーティーに全員が集まった。(169分)[投票]
★2クレージーの無責任清水港(1966/日)東海道の清水港。義理人情にこだわらないお調子者の渡世人・三五郎(植木等)は、無銭飲食で牢獄に入れられてしまう。そこには清水一家の大瀬半五郎(土屋嘉男)の喧嘩の身代わりで牢入りしていた森の石松(谷啓)が牢名主として君臨していた。ところが、三五郎は持ち前の調子の良さで古株の囚人や看守までも手なずけて、石松に代わって牢名主として君臨し贅沢三昧。そんな暮らしも釈放されてしまえば水の泡。腹をすかして、また小料理屋でタダ食い目的で吹いたホラ話が原因で、半五郎の喧嘩相手の鷹岡の勘助(松本染升)一家に目を付けれてしまい次郎長(ハナ肇)一家の世話になることに・・・。クレージーの時代劇シリーズ第3作。(94分)[投票]
★3ビジランテ(2017/日)関東の地方都市。粗暴な父親(菅田俊)の暴力に耐えかねた少年3兄弟は父を殺そうとして失敗。そのまま長男は家を飛び出してしまう。30年後、父は死に後を継いで市会議員になっていた次男(鈴木浩介)は、所属する会派のドンから父が残した土地を必ず相続するよう厳命される。そこは、議会が推進するショッピングモールの建設予定地だった。ところが多額の借金をかかえた長男(大森南朋)が舞い戻り土地の相続を頑なに主張し始めるのだった。地方政治のしがらみと出世欲、地域社会の閉鎖性と暴力、親兄弟の確執が渦巻くなか、地周りのヤクザの元で風俗店の店長をしている三男(桐谷健太)を巻き込んで泥沼のような様相となっていく。(125分)[投票]