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ぽんしゅうさんのあらすじ: 投票数順

★3ぼくのおじさん(2016/日)僕、春山雪男(大西利空)の家には、叔父さん(松田龍平)が居候している。叔父さんは大学の哲学講師なんだけど、授業のない日の方が多くていつも万年床でゴロゴロしている。自力で生活して欲しお父さん(宮藤官九郎)とお母さん(寺島しのぶ)をよそに、叔父さんはマイペース。そこで、おじさんに見合い話を持ちかけたんだ。乗り気じゃなかた叔父さんだけど、相手のハワイの日系四世エリー(真木よう子)にひと目ぼれ。でもエリーさんは、コーヒー園を継ぐためにハワイに帰っちゃんだ。それからの叔父さんの落ち込みようったら・・・叔父さんは心機一転ハワイに行くための作戦をたてるんだけど・・・。原作は北杜夫の児童文学(110分)[投票]
★3こつまなんきん(1960/日)“こつまなんきん”とは大阪の河内地方特産のかぼちゃのこと。小ぶりで赤黒いが食べると甘くて美味いところから、小柄で色黒のぽっちゃりした女性のことをいう。−盆踊りの夜、達吉(藤山寛美)に無理やり体を奪われたお市(瑳峨三智子)は強引に達吉の嫁に納まってしまう。お市の財産と屋敷に目をつけた達吉の父・永之助(花菱アチャコ)は、お市を教祖に仕立て怪しげな占い商売を始めたところ大繁盛。お市の霊感で大もうけした株屋の多吉(曽我廼家明蝶)は教団に多額の寄付を申し出る。一方、料理屋の若旦那・小五郎(安井昌二)はお市の妖艶な色気に目がくらんでしまう。河内女の流転を描いた半生記。原作は今東光(カラー/90分)[投票]
★4東北の神武たち(1957/日)東北の貧しい山村。農家の次男、三男はヤッコと呼ばれ、食いぶちが不足しないよう嫁とりを禁じられていた。ボロを着て牛馬のように田畑で働くヤッコたちは髪も髭も伸び放題。その姿が神武天皇に似ていることから“ズンム”とも呼ばれていた。なかでも利助(芥川比呂志)は、ひどい口臭のため「くされ」と蔑まれ仲間からも嫌われていた。そんななか、酷い病で苦しむ三角屋敷の久吉(藤原釜足)は妻のおえい(浪花千栄子)に「この病は昔殺めたヤッコのたたりだ。村のヤッコ達を一晩ずつ婿にしろ」と言い残して死んだ。信心深いおえいは、言い付けどうり夜な夜なヤッコ達の「相手」をするために夜這いする。原作は深沢七郎。(シネスコ/白黒/59分)[投票]
★3裸体(1962/日)東京近郊の漁村の銭湯の娘・左喜子(瑳峨三智子)は派手好きで、初めての男・宗太(川津祐介)を捨てて銀座の税理士事務所に勤めていた。女好きの所長・佐々木(千秋実)の計略と贈り物攻勢で、佐々木の囲われの身となった左喜子だが、持ち前の肉体と性に開けっぴろげな性格で佐々木を翻弄し始める。さらにはバレエ教師の津田(田中春男)から代議士の兵藤(進藤英太郎)へ。-「男はみんな女の裸が好きなんだよ。あたいみたいに芸術的な身体をしていると、沢山お金が入ってくるんだ」−女の“体の価値”に気づいた左喜子は、そううそぶきながら自分の裸体を武器に男たちの間を渡り歩いていくのだった。原作は永井荷風。(カラー/85分)[投票]
★4ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム(2004/日)ザ・ゴールデン・カップスの軌跡を追った音楽ドキュメンタリー。1966年、ベトナム戦争最盛期の横浜・本牧。日米の若者が毎夜、狂騒を繰り広げる"ゴールデン・カップ"という店があった。デイヴ平尾を中心にバンド、ザ・ゴールデン・カップスはそこで結成された。ときのGSブームに乗ってテレビの歌番組にも登場したが、他のアイドルバンドのなかでどこか居心地が悪そうだった。やはり彼らは海外の音楽を志向する生粋のR&Bバンドだった。SIDE-A(第一部)は、総勢44人の証言により当時の本牧での生活や音楽性、解散までのエピソードが語られ、SIDE-B(第二部)では解散から31年ぶりに行われた復活ライブの模様が活写される。(130分)[投票]
★3皆さま、ごきげんよう(2015/仏=グルジア)プロローグ。フランス革命の頃。断頭台の前に集まった女たちは、嬉々として拍手喝采で首を落される貴族をむかえる。20世紀の戦争。兵隊たちは民兵と戦闘を繰り広げ制圧した町で飄々と金品を略奪していく。・・そして現代のパリ。密かに武器を売買するアパートの管理人(リュフュ)と人の頭骨を集める人類学者(アミラン・アミラナシビリ)の二人の老人は昔からの悪友だ。他に街には、ローラースケートの若者窃盗団や、望遠鏡で人々を監視する警察署長(マチアス・ユング)、コツコツと石を積んで家を建てる男(マチュー・アマルリック)、気ままなホームレス(ピエール・エテックス)らが暮らしていた。自由奔放なシニカル喜劇。(121分)[投票]
★3NO ノー(2012/チリ=米=メキシコ)クーデターで権力を握ったチリのピノチェト独裁政権は15年に及ぶ圧政の末、引き続き大統領にとどまることの是非を国民投票で問うことになった。1988年のことだ。選挙期間中、毎晩15分づつ賛成・反対両陣営にテレビのPR枠が設けられる。「YES」陣営は自信満々、大方の予想は大統領の圧勝。そこで「NO」陣営のウルティア(ルイス・ニェッコ)は、新進広告マンのレネ(ガルシア・ベルナル)にPR策を依頼する。独裁者を告発する重く暗い番組を作りたがる幹部を押し切りレネは、まるでコーラのCMのようなお気楽な案を提案する。一方、レネの上司(アルフレド・カストロ)が敵陣営に加わることに。当時の実際のCM映像も流れる異色の社会派映画。(118分)[投票]
★4夏をゆく人々(2014/伊=スイス=独)エトルリア文化発祥の地、トスカーナ。ドイツ人のウルフガング(サム・ルーウィック)はイタリア人の妻(アルバ・ロルヴァケル)と4人の娘とともに古典的な製法で蜂蜜を作り生計を立てていた。気難しい父の助手として熱心に養蜂に取り組んでいた13歳の長女ジェルソミーナ(マリア・アレクサンドラ・ルング)は、ある日地元を訪れたテレビクルーの美しい司会者(モニカ・ベルッチ)に魅せられ外の世界に憧れを抱き始める。そんなおり、一家は「更生プログラム」の一環として盗みと放火を犯した14歳のドイツ少年を預かることになった。男手として少年に期待する父を見て、ジェルソミーナは複雑な心境ながら少しの解放感を得るのだった。(111分) [more][投票]
★3破門 ふたりのヤクビョーガミ(2017/日)怪しげな建設コンサルタントの二宮(横山裕)は、建設現場の暴力団対策の仕事を通じてヤクザの桑原(佐々木蔵之介)と知り合った。縁を切りたい二宮だが、桑原は何かとつきまとい脅したりすかしたりで二宮を利用する。ある日、二宮のもとに舞い込んだ映画への出資話に桑原も加わるが、プロデューサーの小清水(橋爪功)が愛人(橋本マナミ)とともに出資金3000万円を持って行方をくらましてしまった。資金は組長の嶋田(國村隼)が用立ててくれた大切な金だ。桑原は嫌がる二宮を巻き込んで小清水を探して奔走するが、やがて対立する組の滝沢(宇崎竜童)の影が見え隠れし始めるのだった。原作は黒川博行の直木賞受賞作。(120分)[投票]
★5アズミ・ハルコは行方不明(2016/日)27歳で独身、地方都市の実家暮らし。地元の小さな会社で事務員をしていた安曇春子(蒼井優)が行方不明になった。・・・同じ町の20歳の軽薄なキャバクラ嬢・愛菜(高畑充希)は、中学時代の同級生ユキオ(太賀)と付き合い始めた。夢中になる愛菜に対してユキオはあくまでも遊び。そんなユキオは退屈しのぎに、やはり同級生の学(葉山奨之)に誘われ、夜な夜なペイントスプレーを使った落書きアートに熱中し始めた。愛菜も加わり3人は、交番に貼られていた捜索願いポスターの春子をモチーフに街中を落書きだらけにし話題になり始めた。同じころその街では、若い男を狙った女子高生(花影香音)集団による暴行事件が多発していた。(100分)[投票]
★5友だちのパパが好き(2015/日)大学生の妙子(岸井ゆきの)は親友のマヤ(安藤輪子)から、あなたのお父さんが好きだと告白されて半信半疑。あんなおっさんのどこがいいのと訊ねても、「だって好きなんだもん」の一点ばり。マヤの父親恭介(吹越満)は、どこにでもいそうな平凡なサラリーマンだが、愛人(平岩紙)の存在が妻(石橋けい)ばれて夫婦関係は冷え切っていた。それを知ったマヤは、妻と愛人の間に割って入り、恭介を奪い取ろうと猛然とアタックを開始した。その強引なやり方にあきれた妙子がいくら諭しても、理屈も常識も通じないマヤ。その姿はまるで〈愛のモンスター〉なのだった。CMや劇演出家として活躍する山内ケンジ監督の長編第2作。(105分)[投票]
★2The NET 網に囚われた男(2016/韓国)韓国との国境の北朝鮮の村。妻と幼い娘と暮す漁師のナム・チョル(リュ・スンボム)は、ボートの故障で韓国側へ流され警察に拘束されてしまう。北朝鮮に恨みを持つ取調官(キム・ヨンミン)は、拷問まがいの手段でチョルのスパイ容疑を実証しようとするが、チョルは毅然とした態度で容疑を否認し続けた。そんな、チョルの態度に信頼を寄せ始めた若い警護官ジヌ(イ・ウォングン)は、彼を救うため韓国への亡命を勧め、なかば強引に韓国社会の豊かさを体験させようとするのだが・・・。紆余曲折のすえ祖国へ帰されたチョルには、新たな試練が待ち受けていた。一人の漁師の運命は、分断された者たちの狭間に渦巻く疑心暗鬼に翻弄される。(112分)[投票]
★5FORMA(2013/日)化粧品会社に勤める金城綾子(梅野渚)は帰宅の途中、道路工事現場で整備員をしている見覚えのある女を見かける。それが、高校の同級生で同じテニス部にいた保坂由香里(松岡恵望子)との9年ぶりの再会だった。綾子は自分の会社が人を募集しているからと由香里を誘い、部下として入社させ同じ職場で働き始める。初めは親切にみえた綾子だが、由香里に対する態度が徐々に冷たくなり、嫌がらせにもとれる行動をとりはじめ、ついには由香里に内緒で婚約者(ノゾエ征爾)にも接近しだすのだった。心の闇に潜む積年の恨みをジリジリとあぶり出すサスペンスドラマ。塚本晋也監督の照明スタッフ出身の坂本あゆみの長編初監督作。(145分) [more][投票]
★2何者(2016/日)大学の演劇サークルで熱心に活動していた拓人(佐藤健)も、いまはスーツ姿で就活に励む日々だった。拓人のルームメイトで、バンド活動を続けていた能天気な光太郎(菅田将暉)もついに就活を始めると言い出した。そんな二人に、幸太郎の元カノで拓人が想いを寄せる同じく就活中の瑞月(有村架純)が、手作り名刺を駆使して積極的にOB訪問をする“意識高い系”の理香(二階堂ふみ)を引き合わせる。一方、理香と同棲中の隆良(岡田将生)は、彼らを横目に、自分はつまらない社会のルールには従わないとマイペースを貫いていた。それぞれが抱え込んだ迷い、焦り、諦め、妬み。やがて内定者が現れたとき、思わぬ本音が露呈するのだった。(98分)[投票]
★4お父さんと伊藤さん(2016/日)34歳のコンビニのアルバイト店員・彩(上野樹里)は、同じ店員で54歳の冴えない男・伊藤さん(リリー・フランキー)と一緒に暮らしていた。始めは、人生の負け犬だろうと馬鹿にしていた彩だが、伊藤さんは金はないが生活を楽しむ知恵があり、二人きりの気ままな生活はとても心地よかった。ところがある日、彩はそんな事情を知らない兄(長谷川朝晴)から、兄夫婦と暮していたお父さん(藤竜也)を半年間だけでいいので預かって欲しいと懇願されてしまう。そして、戸惑う彩をよそにお父さんが二人のアパートに転がり込んできた。元小学校の教師で74歳。ひとりでは何も出来ないくせに、口うるさいお父さんとの厄介な共同生活が始まった。(119分)[投票]
★4リザとキツネと恋する死者たち(2014/ハンガリー)1970年代の共産主義のはずだがそう見えない架空のブダペスト。日本のハンガリー大使未亡人の住み込み看護人リザ(モーニカ・ヴァルシャイ)は、恋に恋する30歳の内気な乙女。そんな彼女は日本が大好き。古い日本の小説を読み、部屋には歌謡曲が流れている。そしてリザには、すでに亡くなった日本人歌手トミー谷(デヴィッド・サクライ)の幽霊が見えるのだった。忽然と現れた彼は、歌い踊って孤独なリザをいつも励ましてくれる。ところが、リザに思いを寄せた男たちが次々と謎の死を遂げてしまう。それもそのはず、トミーの正体は死神だったのだ。九尾の狐伝説に着想したウッイ・メーサロシュ・カーロイ監督のファンタジック・コメディ。(98分)[投票]
★4捨てがたき人々(2012/日)生きることに飽きたとうそぶく狸穴勇介(大森南朋)は、かつて捨てた海辺の故郷に舞い戻ってきた。仕事もせず無気力に日々を過ごす勇介は、美しいが顔に大きなアザのある京子(三輪ひとみ)と出会う。京子は新興宗教の熱心な信者で、他人を愛することでコンプレックスを克服したのだといい、無愛想な勇介にも笑顔で接するのだった。京子の叔母あかね(美保純)は、粗暴な勇介に近づかないように忠告するが、案の定勇介は強姦まがいに京子と関係を結んでしまう。京子はずるずると関係を続け、勇介に教団幹部の吉丸(田口トモロヲ)が経営する工場に就職の世話までするのだった。ジョージ秋山の原作を息子の秋山命が脚本化。(123分)[投票]
★4三姉妹〜雲南の子(2012/香港=仏)中国の寒村の幼い三姉妹を追ったドキュメンタリー。雲南省の標高3千メートル超の山間。10歳のインイン、6歳のチェンチェン、4歳のフェンフェンは、子供だけで暮らしている。母は家出し、父親は出稼ぎに出ているのだ。インインは幼い妹たちの世話をしながら伯母の家畜の世話や畑仕事を手伝っている。ぼろぼろの布団、穴の開いた長靴、泥が染み付いた服、風呂にも入らず、腹が減ったら芋をかじる。そんな生活でも3人に屈託はない。そしてお父さんが戻って来た。満面の笑みで甘える3人。しかし団欒も束の間、父は下の2人を連れてまた町へ行ってしまう。残されたインインの足元には、土産に貰った新品の靴が輝いていた。そして赤貧生活は続く。(153分) [more][投票]
★4怒り(2016/日)東京郊外の住宅で夫婦が惨殺された。現場に“怒”の血文字を残し犯人は顔を整形し行方をくらませた。一年後、千葉・東京・沖縄に、それぞれ過去を隠した謎の男が現れる。千葉の港町。家出先から連れ戻された愛子(宮崎あおい)は、ふらりと現れ父(渡辺謙)のもとで働き始めた田代(松山ケンイチ)に惹かれていく。東京。ゲイ仲間と享楽的に過ごす会社員の優馬(妻夫木聡)は、クラブで知り合った暗い影のある直人(綾野剛)を家に連れて帰る。沖縄の離島。東京から移ってきた高校生の泉(広瀬すず)は、無人島に潜むように暮らす田中(森山未來)と知り合い興味を抱く。信じることと疑うことが交錯するヒューマン・サスペンス。(141分)[投票]
★4不機嫌なママにメルシィ!(2013/仏=ベルギー)俳優ギヨーム・ガリエンヌの自伝的一人芝居劇の映画化。パリの裕福な家庭の4人兄弟の三男ギヨーム少年(ギヨーム・ガリエンヌ)は、ママ(ギヨーム二役)から女の子のように扱われ育てられ、自分はすっかり女だと思い込んでいた。目標はいつも不機嫌だが、とてもエレガントなママのようになること。厳格な父(アンドレ・マルコン)は、彼の性格を変えようと寄宿舎制の男子校に入れるが「女の子」のギヨームにそんな生活が続くはずもなく、次に転向したイギリスの学校では男子生徒に恋をするしまつ。そんな様子を見て親戚一同、ママまでも彼はゲイだと思い込み、当人までもがその気になってしまうのだが・・・。ギヨームの自分探しは続く。(87分)[投票]